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ヒグチアイ【ALL TIME BEST LIVE 元気じゃなくてもまた会いましょう】 備忘録 2024.12.14
【本日もっともツイていない星座は、ごめんなさい双子座です】
荷造りを行いながら流し聴きしていた、めざましテレビのうらないのアナウンスが申し訳なさそうに耳に飛び込んでくる。
“よりによってなんて日に”
【衝動買いで、思わぬ出費がかさんでしまうでしょう】
“・・・そりゃあ、間違いないわ”
推し活は常に財布との勝負であるが、こうもハッキリ予言されてしまうと神様はきっとどこかで、せせら笑いながら、この哀れな盲目ファンを肴に下界を見下ろしているのだろうと信じたくなる
“かみさま、わたし、ちゃんとやりきりましたよね?生前の罪は精算できましたよね・・・どうか今日だけは穏便に・・・”
祈りを天に捧げながら、3ヶ月ぶりの東京行きの中央道へとアクセルを踏み込む
12月の穏やかな冬晴れ
昨夜の雪予報が杞憂となり、雪のカケラすら溶かしてしまう乾いたアスファルトに融雪剤が、残雪のように所々こびりついている
遠いアルプスの山々は雪化粧を纏っているのに対して、近くの山々は紅葉が色濃く色づいているコントラストもこの時期ならではの光景
快晴の青に、滑り込むように舞う枯葉
2℃のデジタル表示の外気と裏腹に紫外線が差し込む車内は汗ばむほど
“今年、最後の遠征かぁ・・・”
紛れもなく2024年を締めくくるライブ納め
それがアイさんで良かった
【HIGUCHIAI ALL TIME BEST LIVE 元気じゃなくてもまた会いましょう】
半年前、このライブの開催が決定した日から、この特別な1日を求めて、たくさんの人の思いが交差してきたと思う
自分にとっても、SNSのご縁で、今日の日のためにフラワースタンドによる“10年のお祝い”に参加させていただけたことは本当に特別な経験になった
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10年という長くもあり、あっという間でもある時間をそれぞれに過ごし、交わるきっかけを与える音楽の絆
それは素晴らしいものであり、かけがえのないものであり、この世で最も信じられるもののひとつだと思う
2024年12月14日を、元気に、たとえ元気じゃなくても、こうして現地で迎えられたことは、奇跡なんじゃないかと思うし、思わないといけないと思う
【パチパチパチパチ】
SOLD OUTになった東京国際フォーラムホールCに充満する喜びの意思表示
【パチパチパチパチ】
それが、始まりの合図となる
暗転する場内に聞き馴染みのある二人の男の声
姿は見えねども会場に響き渡る軽妙な語り口は、今日の主役に送られるエール
『オズワルドの伊藤と』『オズワルドの畠中です』
『先日、ご飯をご一緒してから“アイちゃん”呼び
にしようと決めました』と畠中が話せば、
『同い年なんで“ヒグチ”って呼ばさせていただいてます』と伊藤も被せる
ラジオでも共演しながらなにかと縁があるオズワルドならではの開幕MCが続く
伊藤『稼ぐけど稼ぎ方もお金になびかないというか芯がある』
畠中『2018年のツイートで【バンドマンの弾き語りはなめてる。帰る家があるから大丈夫だと思っている。】この気持ちは変わらないんじゃないかな』
伊藤『10年後の丸くなったヒグチアイも聞いてみたい。幸せになってほしいけどなってほしくない』
畠中『不幸な歌ややりきれない歌が多くて芸人には刺さる』
オズワルドの独特な表現でエールが続く
『がんばれ!ヒグチ!』
『がんばれ!アイちゃん!』
最高のエールアナウンスと拍手に出迎えられ主役が登場する
10年分のステージ衣装をパッチワークでリメイクしたカラフルで華やかな出立ち
足元はオニツカタイガー
『袖で走ってきて息切れしちゃった』
やや息切れながらも笑顔で中央にある“愛機”【カワイMP11】にスタンバイする
ちょっとモダンジャズテイストで明るく跳ねるようなピアノのリズム
幼稚園の先生のように
🎵はじめましてもお久しぶりもいつもありがとう🎵
手拍子が自然と起こる
🎵ここは私とあなたたちとの交差点 出会ってくれてありがとう🎵
🎵今日は【ヒグチアイ ALL TIME BEST LIVE 元気じゃなくてもまた会いましょう】に来てくれてありがとう〜🎵
アイさんの即興の愛らしい開幕の宣誓歌
その小気味いいリズムのまま1曲目に突入する
M1 かぞえうた
『節約する人の歌です』
アイさんの簡潔な曲紹介のあとに手拍子が緩く温かく会場内を包み込む
10年前の【三十万人】からの選曲
この日のライブがここ最近のアイさんの新曲中心の流れとは一線を画していることをさっそくに感じさせる。
🎵いち!🎵
最初のアイさんの掛け声に合いの手を入れる声は無かったものの
🎵にぃ!🎵
『にぃ!』
隣の通路を挟んだ席のお兄さんが両手をメガホンのようにして叫んでいた
“そういう合いの手なんだ”
思わず感心する
先輩いわく、昔はこの合いの手が定番だったよう
🎵ランララララ〜ありがとう🎵
心安いリラックスした表情でことあるごとに感謝の『ありがとう』を連発するアイさん
M2 ココロジェリーフィッシュ
明るい雰囲気から少しクールに照明が青に包まれる
繊細でクラシカルで深海に落ちていくかのようなピアノの音
ステージ袖からバンドメンバーのドラムの伊藤さん、ベースの御供さん、そして、ギターのけいさんは、青いビニール傘を差し、ゆっくりと歩み寄りながらそれぞれの持ち場につく
スタイリッシュに始まる、初期ナンバーの傑作
様々なアレンジが音源でもライブでも披露されてきた多面体で変幻自在で一途なラブソング
バンドアレンジでこの曲を聴くのは自分は初めてだったかもしれない
でも、アクセル全開ではない、“2024年のココロジェリーフィッシュ”は大人の余裕のごとく、貫禄を感じさせる
ミラーボールをふんだんに使ったり、バンドスタイルが際立つ照明の演出も見事だった
M3 猛暑です
イントロから季節は一気に逆戻り
あのピアノのリフはこの曲の世界観を象徴しているが、紫や黄色の照明が夏の宵の宴感をさらに演出していたし、今回の照明演出もこだわりがあって良かった
こだわりと言うと、🎵シューマイは絶対🎵のファンなら“絶対”外せない合いの手だが、アイさんも両耳を当てて、お決まりを求める仕草もあって、やっぱり愛らしい
M4 不幸ちゃん
ここで、コーラス隊が登場
左隅後方のお立ち台に立つのだが、左2人(パーマ大佐とタテイシユウマさん?)が私の席(前列一番左)から見切れてしまって
“これ、注釈席かいな?!”
とも言えるくらいのショックもあった
そして、意外なイントロのあの早口の歌い出し
“この曲やるの??”
この日は、こんな驚きがまだまだ続いていくのだが
4曲目にして、照明は最高に彩り豊かなカラフルさで、アイさんの衣装に映える
コーラス隊やサンバホイッスル、跳ねるギター
魅力全開でやはり楽しいパーティーソング
最近は、『自販機の恋』や『わがまま』『最後にひとつ』の【黄金ポップスの新顔】にその場を奪われてしまっているが、『不幸ちゃん』は、やっぱり、陽気で無邪気に愛される、お立ち台が似合う
🎵チュチュチュチュッチュッ🎵
コーラス隊の特に女性のお二人の仕草がとても可愛らしく、この曲からコーラスが加わって正解だと思った。
MC
『楽しいのはここまでなんです』
アイさんが切り出す
(果たして、この言葉は正しかったの?だろうか・・・)
インディーズから10年という長い期間の中から選曲も色々悩んで決めた
『これがすべてではないけど今できることを全部繋げたので楽しんでほしい。やらなかった曲があってもSNSに書かないでほしい笑』
会場から一笑い起こったのを見届けると、中央のピアノから席を立ち、ハンドマイクに持ち替える
M5 悪い女
紫の照明に切り替わり、アンニュイで妖しげな空気感に会場が包まれる
場の空気に溶け込むようにハンドマイクになったアイさんが、ピアノから前に出て、ステージを左右に(右方向から中心だったので、左側はかなり寂しかった・・・バンドセットも右側メインだったので涙)、妖艶な振りつけで歌って魅せる
『ありがと・・・』
曲の雰囲気そのままに少しゆるめに気だるく曲をしめるアイさんの徹底ぶりに拍手
M6 玉ねぎ
レアな曲が続いて胸がいっぱいになる
“きつね色の空”という歌詞の情景もあるけど、柔らかな明るい陽射しのような演出は前曲とは好対照
アイさんもハンドマイクながら極力、フリは抑えて歌唱に集中してとても丁寧に歌われていたのが印象的だった
🎵写真の中ずっとずっと見ていた🎵
最後のフレーズで、写真のフレームを大事そうに見つめる仕草?も胸を打つ
コーラス隊はここでも秀逸だった
アイさんと同郷のGOOD BYE APRILの倉品さんはピアノを傍らで弾いていた?(死角になって見えなかったけど)
コーラスアレンジもすべて引き受けた倉品さんのステージでの功績も見逃せない
ここでバンドの御三方は退席する(退席の仕方も、入場同様にゆっくりと整然と袖に歩いていく)
M7 まっすぐ
アイさんもステージ中央のハンドマイクから、左側のグランドピアノに移動し、いよいよ弾き語りコーナーになる
注目の1曲目は、外せないであろう、最近も良く披露されている春のスタンダードナンバー
アイさんにピンスポットがあたり、その頼もしい背中を席から見届けた
CD音源よりもやっぱりソロは生音がベストテイクになる
その際たる回答がこの曲だった
ずっしりと胸に響いて涙腺が緩む
ただ、、隣の女性がグシュグシュになっている反応が少し気になって、ちょっと入り込めなかったこともあった
周りのお客さんの反応が良い時も悪い時もあるけど、入り込みたい度合いが強い弾き語りの時は特に敏感になってしまう
🎵勝手なぼくを許してほしい🎵
ライブはそれぞれの楽しみ方があっていいと思う
🎵思うままに進んで行け🎵
そんなメッセージが繋がってしまう言葉遊びはさておいて
2番からコーラス隊が入り、曲に最高のアクセントを加える
ラストのコーラスフレーズはアイさんのピアノも弾き終わり、コーラスのみで数フレーズを歌いきり、曲の余韻を芸術の域にまで高めた
白い衣装も相まってまるでクリスマスの聖歌隊のようだった
“『まっすぐ』はクリスマスソング??”
頭が混乱する
最高の仕事を終えここでコーラス隊は撤収する
MC
『マッキーの35周年のライブを見に行ってきたが、新しい曲をまったくやらなかった。これでいいんだ!と思って、今日は新しい曲を1曲もやらないです笑』
『29歳の頃に、けんか別れをしたと思っていたピアノの先生に連絡して15年ぶりくらいに会ったが、怒っていなかったことにびっくりした。自分は練習をしない子だったので、興味を持つ曲を選ぶのが大変だったようです』
『先生の庭に里芋があって、葉っぱがよくても土の下は育たないこともある。土の下が豊かでないといけない、という言葉があった』
『音楽がなければ生きていけないというタイプではない。生活が豊かになって出てくるのが音楽だと思っている。その気持ちをくれたのがそのピアノの先生だった。先生に会うことも勇気がいることだったけど、音楽を続けてきたことで、ちょっとした勇気になって、先生に再会できたのだと思う』
アイさんなりの音楽を続けてきたことへの意義と誇りを語るひとときが心地よい
M8 悲しい歌がある理由
再びアイさんにピンスポットライトが当たる
アレンジソロを少し弾き終わり、イントロ無しで、あの歌の歌い出しをポツリと吐き出す
一語一語
一音一音
その重みがずしりと響く
でも、柔らかくて、不思議と前向きに優しく導いてくれる歌
この10年で独白し、代弁し、誰かの心に寄り添い続けた、ヒグチアイの集大成だとしたら、このステージの瞬間だと思った
目頭が熱くなる
M9 わたしのしあわせ
軽妙なピアノの演奏から、オレンジの光の演出に切り替わると、また舞台が変わる
アイさんの真摯な気持ちを精一杯込めて歌に乗せた、この歌は、多くのファンに囲まれた会場で聴くと、また歌詞をかみしめて感動してしまう
善光寺の野外で、地元の空の下で初めて生でこの歌を聞いて、決して多くは無いお客さんの前で歌われた時から4年近くたって、幸せの度合いはまた様変わりしたかもしれないが、さらに多くの人たちにアイさんの音楽が届くようになり、それがアイさんの幸せとして、満たされているとしたら、ファンは嬉しい
そんな事を考えていたら
MC
『自分は、“どうせ、わたしなんて”とスネてしまう癖がある。「そんなこともないよ」と慰めてくれる時もあれば、ほっとかれる時もあって、そんな時はどん底まで落ちる』
『ただ、どん底には底があることが分かった。底なしではなくて、底につくと足がつけるから、浮上できる。だから、どん底まで落ちてみようとやってみると、上がることができると思う』
『自分の夢は愛されるおばあさんになって、葬式では、自分を愛してくれたみんなに囲まれているのが夢だったが、最近はそれもいいや、と思えてきた。どこかでたくさんの人に囲まれていたな、とか愛してくれる時間があったな、と思えればいいなと思うようになった。10年前はそう思うことは出来なかったが、その時期の曲が自分を支えてくれている不思議な面もある。』
M10 備忘録
いつの間にかバンドは定位置に、アイさんはピアノの前に座ったまま
光の白い線が氷柱のように、ピアノの周りを囲む
きっと、MCの言葉から、この曲が、アイさんを支え続けてくれているのだと知って、胸が熱くなる
弾き語りから、エンディングは力強いバンドサウンドになり、アイさんもコーラスに力がこもっているように感じた
時が経つほど、色褪せないどころか、思いが膨れ上がるというのか、本当に圧巻のステージだった
M11 黒い影
ドラムロールの豪快で突き裂く緊張感がステージを走り不穏なギターとベース音と溶け込む
ミッドナイトバンドコーナーのはじまり
イントロに合わせて赤い照明の点滅がステージを熱く覚醒させる
アイさんも中央の“愛機”に戻り、腕の見せどころと言わんばかりに、表情も歌い声も“男前”なアイさんに様変わり
間奏のドラムの伊藤さん、ベースの御供さん、アイさんのピアノ、けいさんのギターの順にバンド回しをカッコよく決める
M12 街頭演説
ここでコーラス隊が再登場し、どんなバンド曲になるかと思いきや
『えっ!?』
まさかの選曲に騒然
行きの道中でアルバムを何枚も聴いていたが、改めて、“この曲、カッコイイなぁ、やってくれたら嬉しいけど・・・”と思っていた1曲でもあったので、嬉しかった
【一声讃歌】のバンドワンマンは本当に行きたかったので、ここで時を越えて、思わぬ形で叶った気がする
“もしかしたら、これで聴き納めになるかもしれない”
アルバムレア曲はそんな危険と隣り合わせだ
だからこそ、耳の穴をかっぽじって、しかと聞く
ここで、何故かコーラス隊がアウト?(とメモに書いてあるので間違いないと思うが?)
M13 やめるなら今
ここでバンドコーナーの佳境で、いよいよ終盤へと向かう・・・いつもなら・・・ただ、今回のライブのピークはまだまだ続く、度胆を抜く、めくるめく贅沢な豪華メドレーが始まる
『えぇっ!!』
ワンコーラス終わるとまさかのイントロ
“この曲、バンドアレンジで聴くの初めてなのに泣”
余韻を引きずりながら次の曲へ
M14 前線
この曲がリリースされて【一声讃歌】発売前に深夜テレビ『イマウタ』で『前線』のパフォーマンスを見て
“なんじゃこりゃあ”
の衝撃から始まった、自分にとってのヒグチアイ人生
やっぱり、その衝撃は色褪せず、ただ、カッコいい
でも
“ここで終わるんかい!”
贅沢なワンコーラス仕様メドレーが続く
M15 大航海
まさかまさか、この曲まで“ワンコーラスの餌食”に!?
手拍子から、合いの手のコーラス
バンドスタイルでは名古屋以来で、あの名古屋のぶち上がるステージとまでは行かない一歩手前で航海は停泊してしまったかのような、少しの残念感
M16 わたしはわたしのためのわたしでありたい〜やめるなら今
メドレーで聴くには勿体なさすぎる曲群(涙)
それぞれのアルバムから1曲目がチョイスされているが、自分のシンガーソングライターとしての葛藤と矜持と誇りと鼓舞する曲が並ぶのは、やっぱり胸が熱くなる
MC
熱いステージをこなした後にクールダウンするかのようなMCへ
コーラス隊も再び加わる
『これ以上に濃い10年間は無いだろうという10年はみんなにもあると思うけど、これ以上、濃い必要もあるのか?「ヒグチアイにもっともっとうれてほしい」という気持ちはみんなにもある??あんのかい⁈笑』
『これからまた10年どうしようかと思う。歌を歌っていたいと思うけど、もっと楽しいものも見つけて、それが音楽に返ってきたらいいなと思う』
『歌を歌っていなかったらレジ打ちマスターになっていたかもしれないほど、細かい作業や、ひとつひとつのことを終わらせていく作業が好きなんです。音楽のように何も無いところから何かを作る作業はもしかしたら、自分のMBTI診断的には得意じゃないと思う。伝えたいことがたくさんあっても、日々はただ流れて行って、矛盾があってもいいんだ、自分の思うままに生きて行かなくてもいいんだとも思っている』
『10年以上前に高速の深夜バスに乗ってよく移動していたことがあった。早朝に大阪に着いて、マックで寝ていたこともあって、そんな日々を過ごして、当時乗っていたバスが、この前、自分の車の隣を走っていました』
M17 東京にて
ピンスポットが再びアイさんを包み込み、ブルーのライトがステージを包む
ラストのバンドアレンジにコーラスも加わって、アレンジが広がるほど、この曲が持つ奥行きの深さを思い知る
同じ上京要素ならば、『東京』も聞きたかったけど、どうしても、こちらが選ばれてしまうのはアイさんの今の心境にマッチするからなのだろうか?
ピアノのSEアレンジではよく演奏されるけど、ベスト盤でもリメイクされなかったし、『歌うと当時を思い出して泣けて歌えなくなる歌もある』の1曲なのだろうか?
M18 ラジオ体操
バンドアレンジで引き続き、『ラジオ体操』
産声ツアーの時に、バンドアレンジで聴いてはいるし、その感動は分かっているはずなのに、やはり泣けてしまう
🎵負けたくない、帰り道ぽつり、こぼれたのは愚痴か それとも決意の歌なのか まだ答えは出ないけど🎵
2018年のツイートが脳裏に浮かんで、当時のアイさんの心境に思いを馳せると涙腺がゆるむ
やっぱり最高だった
M19 祈り
『これから先の10年もヒグチアイをよろしくお願いします!』
ここで力強い手拍子が会場に溢れる
マフラータオルを掲げて、シンガロングを重ね合わせる
2024年の年末感がやってくる
嬉しくも寂しくもライブの終わりが近い
MC
『この会場を出たあと、会社からLINEが来ていて、現実に戻される人もいると思う。でも、自分が何かを起こさないと自分の現実は変えられないとみんな知っていて、そのぶん、夢はあまり見てないかもしれないけど、現実の目標を着実に自分の足で乗り越えてきたみんなだと思う。そんなみんなを私は誇りに思うし、私のことも誇りに思いたい』
『“元気じゃなくてもまた会いましょう”は少し寂しい響きもあって、いつもライブ終わりに、元気じゃなくても遊びに来て欲しい思いで言っていた。昨日、お客さんからDMが届いてコロナにかかってしまって行けなくなってしまった、元気じゃないと行けないんですね、との連絡があった。それはリアルな話でしたが・・・。たとえ、心が元気じゃなくても、自分を支えてくれるのは自分のチカラだということをみんなも信じていてください。』
M20 劇場
『最後の曲です』
様々な10年の流れを見せた壮大な歌の旅の終わりが、そんな旅のあとがきに添えられるかのように、パーソナルで果てしなく普遍な愛を辿る旅であることが胸にくる
前のMCで、“自分の夢”として、“愛した人に囲まれて最後を迎える”ことから、“誰かに愛されていたことを思い出せるだけでいい”と心境の変化があったことを語った姿がダブる
変化前の夢を思っていた頃の曲に支えられる時もあれば、新しい変化の曲とともに生きている
そんなヒグチアイの人生が同居したステージを見ていたのかもしれない
だからこそ、濃密なステージだと思えたのだと思う
うまくまとまったところでnoteの文章量が多くなったせいか反応がおかしくなってうまく打てないのでここでライブレポを閉じたいと思う。
ちなみにアンコールは
EN1 悪魔の子
EN2 縁
突然雑な終わり方になりました笑
2024年、ありがとうございました!
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