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開発支援とサードプレイスと~20年の経験から見えてきた新しいカタチ~
第184号(2024年11月6日)、野崎寿子さんからバトンを受け取りました松浦夏野です。
はじめまして。開発コンサルタントの松浦と申します。20年間、途上国(最近ではグローバルサウスなんて言いますね)の支援に携わってきました。
開発コンサルタントとは、JICAなどの政府機関や国際機関のプロジェクトで、途上国の社会課題解決を支援する専門家です。具体的には、現地にいって調査を行い、そこにある課題を分析し、お金を出してくれる人に解決策を提案し、合意が得られれば実施していきます。テレビCMで、今海外にいて橋を建設しています!同窓会には出られませんが元気です、のようなものがあったと思いますが、そんなイメージです。
私の場合、主に農業・農村開発に携わっているので、直近ではケニアの農村地域で、カシューナッツのバリューチェーンを支援する仕事に従事しています。
ケニアの農村では、カシューナッツを作る農家の方々が、適正な価格で販売できず、苦労されていました。私たちは、農家の方々が正当な価格で販売でき、加工業者も良質な原料を確保でき、そして消費者にも良い商品が届く—そんな仕組みづくりを支援しています。
この20年で、途上国支援の形は大きく変わってきました。以前は政府による支援(ODA)が中心でしたが、今では民間企業も大きな役割を果たすようになっています。例えば:
大手企業が現地の課題を解決するビジネスを始める
社会起業家が革新的なアイデアで地域に貢献する
スタートアップ企業が新しい市場に挑戦する
このような変化を見てきて、私は「つながり」の大切さを実感しています。政府、企業、NGO、起業家、そして現地の方々—みんなが知恵を出し合い、協力し合える環境(エコシステム)づくりが、これからの途上国支援には欠かせないと考えています。
そこで、このコミュニティに参加させていただくことにしました。また、自身のNoteを通じて発信することで、途上国支援に関心のある方々が出会い、語り合い、新しい取り組みが生まれる場を作っていきたいと思います。
20年の経験で得た知識とネットワークを活かしながら、より良い世界づくりに貢献していければと思います。
皆さんとの対話を通じて、新しい可能性を一緒に探っていけることを楽しみにしていますので、ぜひよろしくおねがいします。
次回は私にここを紹介してくださいました九鬼邦光さんにバトンをお渡したいとおもいます。