見出し画像

バー「嗜好品天国」にノンアルコールメニューが豊富な理由

人生無理だねひるねちゃんです。
湯島にあるめちゃめちゃゆるいバー「嗜好品天国」の店長をしています。

嗜好品天国は「バー」というより「カフェバー」だと思っています。「バー」といえば敷居が高く感じるけれど、フラッと寄れる「カフェ」のような要素もあるお店にしたい。そんな気持ちを込めてお酒だけではなく、喫茶店にあるようなメニューやノンアルコールカクテルも豊富に用意しています。

充実のノンアルコールメニュー。可愛いクリームソーダとハンドドリップコーヒーが特に人気。

お酒が飲めない方にも「バー」を楽しんでほしい

「バー」はとても素敵な空間です。様々な境遇の方が自身の仕事や普段の生活のことを忘れて集まり、年齢や職業など様々な垣根を越えて仲良くなれる。ちょっと疲れてもう今日は休みたい、だけど少しさみしくて話し相手が欲しい。そんな夜にはふらっと立ち寄れば同じ気持ちを分かち合える仲間がいる。付かず離れずの距離で、バーテンダーや他のお客さんが出迎えてくれる。そんな場所です。

こんな素敵な場所に「お酒が飲めない」、ただそれだけの理由で出入りすることができなくなるなんて、とてももったいないと思っています。コーヒー一杯だけでもいい。おしゃれなバー気分が味わってみたいなら、おまかせでノンアルコールカクテルを頼んでくれたっていい。お酒が飲めない方にも自由に使っていただきたいんです。

私ひるねちゃん個人は、Twitterでよく鬱や発達障害に関する発信をしています。当然フォロワーさんにはその内容に共感してくださる方が多いため、ご自身も精神・発達障害を持っていて服薬中の方も多くいらっしゃいます。服薬中の方はたいていお酒が飲めません。そういった方でも、私と話してみたいな、

嗜好品天国に行ってみたいなと思ったら気軽に遊びに来ていただきたいという思いもあります。

様々なノンアルコールカクテル。見た目は完全におしゃれなお酒!


緊急事態宣言中に開店。当時は苦肉の策でもあった

嗜好品天国がオープンしたのは2021年の5月。当時は緊急事態宣言ど真ん中でした。要請をきちんと守り、お酒は出せない、そして営業は20時まで。そんな苦しい状況の中で開店を決意したため、その中でもお店を存続させていく方法をオーナー達とたくさん考えました。

そこでふと降りてきたのが「嗜好品天国」という店名。「バーで楽しめるのはお酒だけじゃない!お酒が飲めない状況でも楽しめる嗜好品ってたくさんあるじゃん!」という思いつきが最初でした。

そこからは全く詳しくなかったコーヒーの種類や、美味しい紅茶の入れ方、ハーブティーの効能などについて勉強を重ねる日々でした。色々調べて、変わり種のクラフトコーラや日本人バーテンダーが開発したという高級ジンジャエールなども仕入れることに。

可愛い見た目にこだわるのも嗜好品の醍醐味だと思い、生まれたのが看板メニューのクリームソーダ。グラスの名入れ業者さんでハズレを引いてめちゃめちゃ最悪の出来のグラスが納品されるなど地味な苦労もありましたが、女の子だけでなくおじさんも嬉しそうにクリームソーダをすする姿を見るのが私は大好きです。

看板メニューとなったクリームソーダ。この4色以外にもお好きな色にできますよ。

お酒の締めのコーヒー。その美味しさを知っていますか?

お酒もコーヒーも大好きな私。居酒屋やバーに寄った帰りに、コンビニでコーヒーを買って帰ることもよくありました。

お酒って大体冷たいじゃないですか(あったかいカクテルもつくれるけどね)。最後にあったかい飲み物を口にすると不思議とほっとするんですよね。ほろ酔いの体が苦みとカフェインでシャキッと締まって気持ちいい。締めにおいしいコーヒーが飲めるバーっていいな、とずっと思っていました。そういう小さい憧れは自分の店で叶えなきゃね、ということでコーヒーを置いているというのもあります。

夜にカフェインはちょっと…という方には、カフェインレスのハーブティーや梅昆布茶、ココア、ホットミルクなんかもご用意できますよ。ほろ酔い状態で締めに飲むあったかいソフトドリンク、ぜひ一度試してみてほしいなあ。予想以上の「ほっ」とする感じがクセになるはず。

締めにも人気のコーヒー。かわいいカップでご提供します!

どうでしょう、嗜好品天国のノンアルコールメニューが今までよりちょっぴり素敵に見えてきませんか?お酒の飲めない方も、両方お好きな嗜好品マニアの方も、お気軽に遊びにいらしてくださいね!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?