赤ちゃんと絵本② | モンテッソーリな家とは、ほど遠いけど(生後8か月)
我が家は、1LDK。それも単身用の、コンパクト1LDK。
ここに夫と息子(8か月)とわたし、こじんまりと3人で暮らしている。けっこう、ギュウギュウである。
日中赤ちゃんがすごせるバウンサー! ハイチェア! だとか、ベビーサークルで囲った広々マットスペース! なんてものはうちには存在しない。そんなスペースはない。ついでにベビーカーも買っていない。
↑ くっ…魅力的だぜ…笑
子育て・幼児教育界隈のSNSやYouTubeを覗くようになりほどなく、「モンテッソーリ教育」という言葉を知った。
それまでも耳にしたことはあったと思うが、子育て当事者となると俄然興味がわく。
しかし、モンテッソーリ教育がはたしてどういうものなのか、子どもをどのようにとらえ、どんな考え方で、どんな目的があって、それを我が家ではどう活用できるかというような本質的なことは、(あたりまえだが)簡単に手に入るものではない。
逆に「子育てするならこんな家具があるといいぞ」という物質的な、商業的な情報はスマホをいじっていればバンバン入ってくる。
こういうのとか、
こういうのとか、おすすめされる。(SNSに)
うむ。繰り返すがそんなスペースはないのだよ。
理想だけはふくらむが、頭をブンブン振って小さな我が家を眺める。
わたしには、形から入りがちな、見た目のおしゃれさに流されがちな、ハウツーをそのままうわべだけ使っちゃうところがあるのを自覚している…。
ほんとうはハウツーにも、背景とか、前提とか、意味とか、氷山の見えない方がいっぱいあるわけで。そのほんの一角がハウツーなわけでして。
で、人によって、家族によって、考え方や暮らし方が無限にちがうのだから、ハウツーをどう活かすかもまるきり変わってくる。
それは、なぜ良いと、言われているのか?
それはほんとうに、我が家にとって必要なモノか?
我が家は、どんな暮らしをめざしたいのか?
より便利な、魅力的な、流行っている(ように見える)、そういうモノを買い足すのではなくて、
今あるモノで工夫できないか、
そんな視点をもてるように意識改革中なのである。
(ほんの数か月前まで、こんな狭い家じゃ子育てできん!!引っ越しだ!!と騒いでいたわたしが、よく言うもんである。)
と、いうことで、モンテッソーリ教育について調べ、
我が家の絵本置き場について考えてみる。
とりあえず一冊、本屋で買ってみた。
私なりにポイントピックアップ
興味をもてて、自分で選べて、自発的に取り組めることが大事。
それで、そのための環境をつくるために、前述のような収納ラックがおすすめされるのだろう。
絵本の表紙が見えるように置かれていれば、興味をもちやすいし、自分で手に取りやすい。(大人でも、本屋で面置きされている本に目がいく)
おもちゃトレイの中にお絵描きセットとか、パズルとか、ひとまとめにされていれば、トレイごと自分で机に運んで集中して取り組める。片付けも簡単。
繰り返すが、うちには立派なラックを置けるスペースはないので、家具がなくとも工夫できることはなんだろうかと。
ポイントをもう少し具体的に考えるとこうだ。
さてここで、息子の様子を振り返ってみる。
我が家の絵本、すべて大人用ベッドの脇のサイドテーブルに立てかけてあった。
何を読むかも、いつ読むかも、はじめは親主導。
生後6か月ごろ。
息子とそのベッドの上でごろごろして遊んでいると、ズリズリとサイドテーブルの方へ行き、絵本に手を伸ばすようになった。
ここに絵本があるんだとわかったのだ。
わたしは一冊選び、息子の前に広げて読む。
7か月になると。
ハイハイとサイドテーブルの方へすごい速さで到達し、手を伸ばし、2〜3冊まとめて鷲掴みにして絵本を引きずり下ろすように。
それらを息子の目の前に並べると、これっ、と1冊タッチする。それを読む。読み終わると、次の1冊をタッチする。同じ絵本をもう一回!とアピールするときもある。
8か月、息子はさらなる成長を見せた。
指先を使って、1冊だけ引っこ抜けるようになったのだ。
絵本の角をガシガシ、ペロペロするのも少し減って、人差し指でなでてみたり、自分でページをめくったり(破れます)している。
身体の動き、記憶、興味関心の成長とともに、彼なりに絵本の場所を認識し、自分からさわり、絵本を読みたい(絵本で遊びたい)こと、これを読んでくれと、伝えてくれるようになった。
ベッドのサイドテーブルに無造作に立てかけ、ブックスタンドで何とか支えていた絵本たち。そっと抜き取らないと全部雪崩だし、息子も下手したらベッドから落ちるしで、必ずそばで息子を支えていたが、そういう心配なく自由にワイルドに絵本と戯れられるといいな、と思った。
そこで、30冊ほどの絵本をすべてソフトボックス(無印良品)に入れてみた。
(ちょっと重いが)まとめて移動できるようになった。日中はリビングで遊ぶので、絵本一式まるごと床にドン。
興味のあるときに、自由に手の届く場所にある。
息子が何冊か引っこ抜いても雪崩にならないし、床に置いてあるので落ちる心配もなし。
息子が寝ているときには、サイドテーブルに戻せば、リビングもすっきり。
面置きでなくとも、散らばった絵本の中から一冊手に取っているので、「自分で選ぶ」要素もまぁなくなはない。
そのうち、背表紙で判別するようになるだろうし。
ただ絵本をソフトボックスに入れて移動可能となったというほーんの些細なことだけど、
息子が自分の意思で手をのばせる、自分で選べる、という環境の工夫ができたことは大きな変化。
なかなか家具を増やせないような小さな家でも、形やモノ、ハウツーにこだわらず、目的から考えてみると、いい方法が見つかったりする。
まだしばらくはこの家で暮らしていくので、頭を捻り、息子の成長に合わせて環境を変えていこうと思う。
モンテッソーリ教育についてもっと深く知りたくなったので、勉強したらまたアウトプットします。
こちらもぜひ!