吉祥寺ZINEフェス10/28初出展レポ
2023年10月28日(土) 雨のち晴れ
吉祥寺PARCO屋上で開催された「吉祥寺ZINEフェスティバル(通称キチジン)」に初出展して参りました!
そのときのことを記録します✎
▶ 申し込み
主催は、BOOK CULTURE CLUBさん。
noteで全国のZINEフェスティバルの案内を見ることができます。
出展数に限りがあったので、直感を信じてすぐに申し込み。8月末のことでした。
出展料は、SNSでの事前告知をする場合は3,800円。
雨天の場合順延なので、土日とも予定を入れないよう、カレンダーに入力っと。
開催時間など、この時点では未確定要素もありましたが、そもそも初心者にとっては全てが未確定要素なので、気にしない。
▶ 準備
①ZINE
メイン商品であるZINEは、都内のZINE専門店「MOUNT ZINE」さんのスクールに通って作り方を習い、3月に完成させていました。
『calm hiking』
山登りのフォトZINEです。少し文章も綴ってます。
その他もろもろの準備に取りかかったのは、2週間ほど前からです…
②大道具、小道具
案内によると、会場には机と椅子がないとのこと!
どんなブースにしようか、どんな道具が必要なのか、う~む皆目見当もつかない。
ネットで「キチジン」と画像検索したり、出展経験者のnoteを探したり。
中でも参考になったのは、SUGIMOTOさんのnote記事。シェアさせていただきますっ!
こちらを参考に、わたしも自分用のリストを作成。どなたかのご参考になれば。
③ポストカード
商品がZINE1種類だけだとどうかなぁ…と思い、急遽ポストカードを2種類作りました。
ZINE『calm hiking』の中からコレゾ!という写真を2枚ピックアップし、ネット印刷のグラフィックさんで納品してもらいました。
④Pay Pay決済コード
現金だけでなく、キャッシュレスでも支払いができたら便利かと思い、Pay Pay決済QRコードを作成。ZINE用¥1,000とポストカード用¥200の2種類。
先に結果から言うと、半分くらいのお客さんがPay Pay支払いだったので、準備して良かった!
反省点としては、ポストカードは2種類まとめて購入してくださる方がいたので、合計¥400のコードも準備すれば良かった。¥200の決済を2回してもらうという、面倒なことをさせてしまったので…
あとは、現金支払いとPay Pay決済をしっかり記録しておくこと。わたしは人と話しながらだとつい記録し忘れてしまうので、あたふたでした。
▶ 当日 -会場入り、セッティング-
初出展の強力なサポーターは、夫。
車の運転、道具の運搬、運営手伝い(受付)、昼食買い出し、会計の記録など。
わたし一人ではとてもとても厳しかったです。
しかし、一人で出展されている方もいらしたし
おそらく公共交通機関で来られたであろう、すべての荷物を、大きなトートバッグやキャリーバッグで悠々と運んでいる方もいらっしゃいました。
皆さん様々な工夫をして、道具の軽量化・シンプル化をしているのでしょう。
一人だと出展できない、なんてことはありません。
当日の集合は、10時30分、PARCO従業員通用口前。
道路の渋滞や、近くの駐車場が空いているかが心配だったので早めに家を出発。1時間前くらいには吉祥寺に到着し、無事に近くの駐車場にも停められました。
PARCOでいくら買い物すると2時間分無料、みたいな提携駐車場もありましたが、最大料金分停めても適用されるのか分からなかったので今回は無視。とにかく近くの駐車場へ。
ふたりでエンヤコラと両手いっぱいに抱えて道具を運び、PARCO従業員通用口前に並びます。
続々と出展者さんが集まってきて、わくわく。
このときに、意外と皆さん身軽だなとびっくりしたのでした。
時間になると、数組ずつ誘導されエレベーターで屋上へ行きます。
受付で出展者用のリストバンドを受け取り、自分のブースへ。
12時からフェス開始なので、1時間ちょいブース準備に充てられます。
我々は、太陽を背中に受ける日向ブースでした。
ブース作りに勤しんでいると、じわっと汗ばむような陽気。でも日陰は秋の涼しさ。太陽を正面に受けるブースの方々は、サングラスや日傘をしていました。
どこのブースになってもいいように、日光対策・寒さ対策はどちらも万全に!私は日焼け止めクリームを忘れてしまいました〜
さて、セッティングについてですが
メインの大道具は、家にあった折りたたみサイドテーブルを使用。
持ち運びには不便ですが、お客さんが立ったままでもZINEやPOPを見やすい高さだったので良かったかと。
こんな感じのやつ…↓
準備した小道具の中で、特に大活躍したのは、タコ糸でした!
当日、地上はそよ風でも、屋上では時折まぁまぁ強い風が吹いていました。
(凄いときはもっと凄いのではないかと思われる)
テーブルに布を敷いたり、ブックスタンドを置いたり、ZINEを広げて置いたりするとき、テープでは風ですぐにはがれ飛んでいってしまうところ、タコ糸で結ぶことでしっかり固定することができました!
しかも、その糸にクリップでいろいろな飾りをつけることもできて、見栄えも◎
完成したブースはこちら。シンプル。
11時半頃に主催者からの全体説明があり、いよいよ開催を待つばかり…。ドキドキワクワク。
▶ 当日 -ZINEフェス、スタート!ー
12時になると同時に、屋上にたくさんのお客さんが入ってきました。お隣ブースでは、さっそく売り上げが。それを横目にこう思わずにはいられません。「一冊も売れなかったらどうしよう…!」
ほどなくして、初めてのお客さんがいらっしゃいました!写真の色合いや、どんなカメラで撮ったのかや、いろいろ質問をしてくれてお話しました。
おぉ、目の前に、わたしの作品を見てくれてる人がいる。
なんだか感動してしまいました。
売れなくてもいい、少しでも足を止めて、ZINEを手に取ってくれる人がいるならば!お客さんとの一期一会を楽しもう!そんな気持ちになっていました。「良かったら見て行ってください~!」と積極的に声出し。
***
ありがたいことに、たくさんの人が立ち止まってZINEを見てくれました。それだけでなく持ち帰ってくださった人には、このZINEの何かが、その人の何かと共鳴したのだと、感無量でした。
山登りが好きな人、やってみたい人、長野出身の人(学校遠足で山登りする)、山登りなんて恐ろしくて嫌だと言う人(笑)、夫に連れられるうちに山登り好きになった人、南アルプス専門の人。
「山」を接点にして、その人のエピソードちょっとだけ聞かせてもらえること。この山のZINEを通して、はじめましての人と出会えることが不思議な感じ。
サプライズで、ドライフラワーを持って会いに来てくれた仲間もいました(T_T)パワーもらった!
▶ 当日 -撤収-
空が薄暗くなり始めた17時、キチジン終了の声がかかりました。
あっっっという間の5時間。大きな月がビルの間から顔を出していました。
我々のブースには、持ち運びには不便な代わりに複雑な組み立ては道具は一切なかったので、外し、たたみ、しまい、あっと言う間に撤収完了。
吉祥寺で夜ごはんを食べ、打ち上げしました!
▶ 感想
少し話は変わりますが
わたしは生まれつき難聴で、耳が聴こえにくいんです。中等度難聴と言って、全く聴こえないわけではありません。補聴器をつけて1対1くらいの会話ならば聴きとれることも多いので、気づかれにくいのですが。
ZINEには、わたしの難聴のことも文章で綴ってあります。ブースのPOPにも、「難聴ハイカー」とデッカク記載しておきました。
それを読んで「そんなんだぁ」とつぶやき、気まずい話題だと避けることなく、難聴について訊いてくれた方がいました。「難聴だからこそ撮れる景色なのかもしれないね」とも。
また、「わたしも難聴なんです!」と言ってご自分の補聴器を見せてくれた、笑顔の素敵な方がいました。
今回の出展の目的は、もちろんわたしのZINEを販売することですが
もうひとつ大事な目的がありました。
それは、ZINEを通して難聴(聴こえるわけでも聴こえないわけでもない、半分くらいの難聴)を知ってもらうこと。そして願わくば、同じ難聴の人と出会えるといいな…という思いがありました。それが叶って、嬉しかった!!
もうひとつ印象的な出会いがありまして。
InstagramでZINEを読んだ感想をメッセージしてくれた方がいました。わたしの文章をこういうふうに受け止めてくれたんだと、ZINEをつくって良かったと心から思ったときでした。
自分の中にある何かを表現することは、少し恥ずかしくて勇気が必要なときもあるけれど、そこから何かを感じて重ねてくれる人は必ずいる。
SNSだけじゃなく、実際に顔を突き合わせてやりとりする場だからこそ、素敵な経験ができた。思い切って出展を決めて本当に良かったなぁと思います。
(今度のキチジンは、お客さんとして参加してゆっくり見て回りたい。)