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「時間を無駄にしてはいけない」「最短ルートで成功したい」焦る私を救ったことば
現在妊娠9か月。
2月頭から少し早めの産休に入っています。
こちらのnoteにも書いたのですが、「充実した産休にするぞ!」と意気込むあまり、メンタルの調子を崩してしまいました。
このnoteでは書ききれなったのですが、
その原因を振り返ってみると、「時間を無駄にしてはいけない」「最短ルートで成功したい」という思いが、自分の視野を狭めていたことに気がつきました。
今回はそのことについて書いてみたいと思います。
産休の時間を無駄にしたくない
せっかくのお休み。出産後は、未知の子育てが待っている。
きっと自分だけのために使える時間なんてほとんどない。
だからこそ、なかなか働きながらだと時間が取れなかった、カウンセラーとしての活動に力をいれたいという思いがありました。
もっと本を読んで、効率的にカウンセリングの勉強をしないと。
どうやったら相談者さんが来てくれるだろうか?ちゃんと方法を考えないと。
noteでの発信はどうする?未来の相談者さんのためになるような記事をたくさん書かないと。
「1人で自由に使える最後のお休みの時間を無駄にせず、
最短ルートでカウンセラーとしての経験を積まなきゃ」
いつのまにか、こんな風に考えている自分がいました。
「思いっきり折った無駄骨が、あなたの個性になる」
このときの焦る気持ちにヒントをくれたのが、
「精神科医が娘に送る 心理学の手紙」(ハン・ソンヒ著 岡崎暢子訳)でした。
この本は、精神分析家のハン・ソンヒ氏が心理学と臨床経験に基づく知見をベースに、生き方やマインドなどについて、娘に伝えたいことを綴った本です。
この本に出てくるメッセージの1つが、「思いっきり折った無駄骨が、あなたの個性になる」というもの。
「目的地にいち早く到達できる近道があるはず」という思いで、無駄骨を折らずに生きようとすると、人生はスカスカなものになってしまう。
現時点では損失としか思えない無駄骨も、その経験が積み重なることで、知らなかった自分を発見するきっかけになったり、意外なところで役になったり、年齢を重ねた先で花を咲かせることになる。
そんなことが書いてありました。
「最短ルートで成功したい」
思い返せば、これまでの人生でも、「無駄なことはしたくない。最短ルートで成功したい」と、無意識のうちに強く思っていたような気がします。
例えば、大学受験や公務員試験。
こういった試験では、「いかに効率よく、最短で合格するか」が求められます。無駄な勉強にかける時間は省き、効率的に合格ラインを超える方法を探し続ける。私もそんなふうに努力してきました。
仕事でも、「効率よく進めるにはどうすればいいだろう?」「この経験は何かの役に立つだろうか?」と常に考え、できるだけ無駄を省こうとしていました。
「無駄な経験は避けるべきもの。」
そんな風に頭で考えていました。
作者はそんな私に、語りかけてくれました。
「今、思いきり無駄骨を折って積んだ経験こそが、あなただけの個性であり、あなただけの人生の重みとなるのだから」
無駄を恐れず、自分のペースで進もう
もちろん、時間は有限なもの。だからこそ、なんでもかんでもむやみにやればいいわけではないと思います。
「どうやったら目標が達成できる?」
「どんな方法が最適か?」
「自分に合っているのか?」
こうやって、頑張る方法を考えることも、きっと大切なことです。
けれど私自身のことを振り返ると、「無駄なことはしたくない」という思いに囚われて、がんじがらめになって動き出せないことがあったなあと思います。
そんなときは、この作者のことばを思い出して、
「人生にはきっと無駄なことなんてない。自分のペースで進んでいこう。」
こう自分に語りかけて、一歩ずつ前に進んでいきたいと思います。