先月読んだ本 2024年4月
読書記録2か月目を更新!
今月読んだ本は6冊。そのうちの3冊はKindle Unlimitedで借りたもの。
買うとなると躊躇するようなジャンルの本でも、気軽な気持ちで読み始められるから、やっぱりKindle Unlimitedはいいな。
ピダハン 「言語本能」を超える文化と世界観
30年以上にわたってアマゾンのブラジル先住民ピダハンと暮らし、ピダハンの言語や文化を研究してきた著者が学んだことをまとめた本。
ノンフィクションであり、言語学の専門書であり、人生哲学の本でもあり・・・ピダハン族の人々と生活を共にした著者の生の学びがつまった濃厚な一冊。
著者いわく、ピダハン族の人々は「類を見ないほど幸せで充足した人々」なのだという。彼らは、ひとりひとりが自分で自分の始末をつけられるように育てられ、自分の目で見たもの、自分が直接経験したこと、自分自身の力を何よりも信じて生きている。
一方、今私が生きている世界には、様々な「真実」で溢れている。「こうした方がいい」「ああするべきだ」「実は〇〇が正しい」…私の頭の中では、ふりはらってもふりはらっても、他者の声がうっすらと鳴り響いている。
私が経験してきたこと、私自身の力をお腹の底から信じられたなら…、どんな風に日々を生きていくことができるだろうか。遠いアマゾンの奥地に想いを馳せながら、ぼんやりと考えた。
WHOLE BRAIN 心が軽くなる「脳」の動かし方
脳出血を起こし左脳の機能が停止した経験を持つ神経解剖学者である著者が、神経科学・脳科学的な知見から脳を4つの「キャラ」に分類しその使い方を綴った本。
考える左脳であるキャラ1(左脳の大脳皮質)。論理的に物事を考えしっかりしている。
感じる左脳であるキャラ2(左脳の辺縁系)。過去の痛みを思い出しすぐに泣き叫ぶ。
感じる右脳であるキャラ3(右脳の辺縁系)。「今この瞬間」を感じ取り浸る。
考える右脳であるキャラ4(右脳の大脳皮質)。私自身の本質であり、生命の流れを感じ取る。
私自身を振り返って、確かにこの4つの「キャラ」がいるなあとしっくりきた。まずはこの4つのキャラを「こういうわたしもいるよねえ」と受け入れ、愛でることから始めたい。(すぐに痛い!怖い!嫌だ!と泣き叫ぶキャラ2はなかなか受け入れがたいけれども…)
技芸(アート)としてのカウンセリング入門
カウンセリングの実践を「技芸(アート)」だと捉えた視点から描かれたカウンセリングの入門書。
先月読んだ「僕のフォーカシング=カウンセリング」で、著者の池見氏がセッションを音楽の演奏に例えていたことに通じるものを感じた。
カウンセリングを学んでいる今、手元に置いておいて何度も読み返したい。
むかしむかしあるところにウェルビーイングがありました 日本文化から読み解く幸せのカタチ
最近ウェルビーイングに興味があって手に取った1冊。
むかしばなしから、日本的ウェルビーイングを考える、という視点が面白かった!なんだかしっくりきて、やっぱり私は日本文化の中で生きる日本人なんだなあとしみじみ。
(もともと日本の昔話から日本人の意識構造を分析したのは、心理学者の河合隼雄氏なのだそう。またちゃんと本を読んでみたい!)
世界は「関係」でできている 美しくも過激な量子論
Kindle Unlimitedのおすすめに出てきて、タイトルに惹かれて読み始めた1冊。
物理学の本でありながら、途中哲学や思想の話も出てきて、この世界っていったい何なんだろう…と思いを巡らせた。
量子の世界って本当に不思議!
科学が発展していろんなものが解き明かされている現代。それでもなお分からないこと、分かっているつもりになっていることって本当にたくさんあるんだなあ。
(といいつつ、物理学の専門的な話はやっぱり難しくて、グーグル先生で検索しながらなんとか読み進めたけれど、たぶん3割くらいしか理解できていない…。宇宙って何なんだろう?という疑問から読み始めた本では、いつもアインシュタインの相対性理論でつまづいてしまう…。誰かわたしに死ぬほど分かりやすく説明してほしい…!)
THE ANSWERS すべての答えは宇宙にある!
宇宙物理学者である佐治氏に興味があって、図書館で見つけて手に取った一冊。
やっぱり宇宙って面白いなあ、好きだなあ。
広大な宇宙に想いを馳せると、今悩んでいることが小さなことに思えて、少し心が軽くなるような気がする。
また来月も
ざっくばらんにいろんな本を読んだ4月。
私が学んでいることや未来に役に立ちそうだから、という理由で読むときもあるけれど、知りたいから読む。気になるから読む。読みたいから読む。
そんな読書がやっぱり楽しい。
心の赴くままに読んでいきたいな。