著者セントラル作成したら、出版した本のAmazonレビューが消えた話
はじめに
こんにちは、上野ナツです。
2023年11月8日に、一時的に出版した本のレビューが消え、肝が冷えたので記録を残しておきます。
著者セントラル
【Kindle作家紹介】華の2023年デビュー組の発起人、シンプリストやまださんからDMが届きました。
「ナツさん、著者セントラル知ってます?
簡単だから作ったほうがいいですよ」(要約)
著者セントラルの存在自体は知っていました。
しかし、2冊目の本の執筆に必死だったぼくは、作成を後回しにしていました。
「すぐにできますよ」
その声を聞いて、重い腰を上げて取り掛かることにしたのです。
作業自体は簡単でした。
プロフィール画像、経歴…項目を埋めていけば完成です。
完成した著者セントラルはこちら
そして、そのときが来た
カスタマーレビューのページを見に行くと、レビューが0件でした。
でも、そこにはこう書いてあったので安心しました。
「最新のレビューが Amazon 著者セントラルに表示されるまでに 1 ~ 2 日かかる場合があります。」
特に何か思いがあったわけではありません。
しかし、何か不穏な空気を感じ取っていたのかも。
Amazonの自分の本のページへ行きました。
すると……
13件あったはずの☆の表記が見えない。
商品ページの中まで入ると、レビュー0件の表示。
そんなバカな!!?
せっかく、みんながレビューしてくれて育ちつつあった初出版の本。本当にレビューが消えてしまったなら、何人かはお願いすれば再レビューしてくれるハズ。
でも、通りすがりの「Amazonカスタマー」のレビューは消えたままになってしまう。悲しすぎる。
トラブルが起きたとき、人は何をすべきか
突然ですが、ぼくの職業はシステムエンジニアです。
最近では、予算の管理やマネジメントをするのがメインの仕事ですが、若手の頃はシステムで発生したトラブルの解析なんかもやっていました。
この経験は生活にも活かされています。
例えば、パソコンでKindleの執筆作業をしているとき、突然インターネットが繋がらなくなったとしたら。あなたはどうしますか?
デスクトップの右下のネットワークアイコンをクリックして「修復」してみますか?
ぼくは違います。
トラブルが起きたときに、もっとも重要なことは「切り分け」です。
もし、ぼくのパソコンがインターネットに繋がらなくなったら、ぼくが最初にやるのは「スマホがインターネットに繋がるか確認する」ことです。
スマホは室内のWifiに繋がっています。
このWifiは家のルーターから発信する電波です。
パソコンは有線でルーターに繋がっています。
つまり、スマホがインターネットに接続できるなら、インターネット回線(NTTとかKDDIとか)は無事だということです。また、ルーターまでの機械も問題無さそうです。
これでパソコン本体か、LANケーブルの問題だと範囲を絞ることができました。逆に、スマホがインターネットに接続できないなら、ルーター以降のどこかでトラブルが起きているということで、パソコン内でいくらがんばって「修復」しようとしても、意味のない作業になります。
トラブルを切り分ける
ぼくは、切り分けに着手しました。
・パソコンのブラウザ
・スマホのブラウザ
・スマホのAmazonショッピングアプリ
・Amazonにログインした状態
・Amazonからログアウトした状態
ざまざまな状態で、見え方に変化があるかを確認しました。
その結果……
残念ながら全てのパターンで同じでした。
レビューはゼロ件です。
トラブルはぼくの手元で起こっているのではなく、Amazon側で起こっている。
これが判明しました。
頭が真っ白になりそうでした。
最悪のケースです。
レビューが消えるのには理由があるはず
「レビューが消える」という現象自体は、あり得ることだとは理解していました。Amazonのポリシーに違反していた場合などですね。
しかし、一斉に消えてゼロ件になる。
これは想定外です。
嫌な予感がしました。
最近、話題になっていたアレだと見做(みな)されたのでは……
ぼく自身は誓ってそのような言動はしていませんが、どこかでAmazonのAIがそのような判定をしたのでは……
周りのKindle作家の書籍を見に行きましたが、特にレビューが全件消失している人は見当たりませんでした。
直前の操作は、著者セントラルの作成と、それにともなう著者と書籍の紐づけ作業です。
それ以外に心あたりはありません。
何もやってないのにパソコンが壊れた
「何もやってないのにパソコンが壊れた」
これは、IT音痴の人を揶揄するネタですが「何もやっていない」わけはないのです。壊れるのには理由があります。
今回の場合、著者セントラルが怪しいと思いました。
インターネット上に類似の事象は見当たりません。
悪いニュースとして、カスタマーレビューの復活(不具合理由は不明)に膨大な時間がかかったという記事を見つけてしまいました。
なんと、初回の問い合わせ回答までに15日かかったそうです。
Amazonから早く回答を貰う方法
Amazonへの問い合わせは、窓口が細分化されています。
KDPならKDP、著者セントラルなら著者セントラル、そして、カスタマーレビューならカスタマーレビューの問い合わせ窓口があります。
今回の場合、カテゴリを選んでいくと、カスタマーレビューのサポートに行き着きます。Amazonコミュニティチームというところです。
しかし、カスタマーレビューへの問い合わせは、時間がかかると予想しました。先ほど見つけた記事に至っては15日です。
しかも、解決ではなく初回回答に。
ここで、本職の仕事の仕方を活用しました。
サポート窓口に問い合わせを送る時、A製品とB製品があり、B製品でトラブルが起きた時、A製品の窓口に問い合わせしても芳しい回答は帰ってきません。
「それはB製品のトラブルだからB製品の窓口に聞いてね」
A製品を著者セントラル、B製品をカスタマーレビューに見立てるなら、「カスタマーレビューが消えた」というよくある事象を正面から持っていくと、著者セントラル側には「カスタマーレビュー窓口に聞いてね」と返されるでしょう。
そこで、聞き方を工夫します。
「A製品でXという操作を行った。するとB製品で事象Xが発生した。”A製品には”事象Xを発生させる仕様はあるか?」
あくまでもA製品の仕様について聞くのです。
こうすると、A製品の窓口は、A製品への質問と見なし、回答してきます。それが仕事ですからね。
今回ぼくは、著者セントラルのサポートに次のように聞きました。
「著者セントラルを作成し、書籍との紐づけを行ったところ、カスタマーレビューが全て消えたようだ。著者セントラルにそのような仕様はあるか。なお、最新レビューが著者セントラル側に反映されるのに数日かかる事は理解している」(要約)
「なお」もポイントです。
「こちらは貴方のサービスの内容を読み込んでおり、マニュアルやよくある質問をちゃんと読んでますよ」
そういうアピールです。
相手も仕事ですから、FAQ集から返事できそうな質問だったら、仮にそれが回答にならないとしても、とりあえず返事をしてきます。
サポートデスクというのは、回答速度・こなした回答の数も重要な指標なので、このようなことが起こり得るのです。
Amazonからの回答
著者セントラルからは爆速で回答が来ました。
約20分程度だったと思います。
「著者セントラルにそのような仕様はありません。しかし、お客様の商品ページを確認したところ、10件のレビューを確認できました。こちらのURLからご確認をお願いします(URL)」(要約)
URLを飛ぶと、レビューが復活した本がそこにありました(歓喜)
ぶっちゃけ、まだ著者セントラルを疑っています。
問い合わせを受ける側の仕事をしたこともあります。
「あっ、やべ」
そうなったとき、爆速で修正して、何事もなかったかのように問い合わせに回答することもよくあります。
ジトッとした目で著者セントラルを眺めていますが、追及のしようもないし、何か他の原因だったかもしれないので、ここまでにしておきます。
ちなみに、カスタマーレビューの窓口からはいまだに初回レスポンスすらありません。
KDPや著者セントラルの窓口のレスポンスは恵まれていると思います。
まとめ
・初めて著者セントラルと連携すると、一時的にレビューが消えるかもしれない(全然関係ないかもしれない)
・Amazonの問い合わせ窓口は細分化されている
・早くレスポンスが貰えそうな窓口に、その窓口にフォーカスして問い合わせを投げるのが良い
おわりに
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