見出し画像

海を回想する

こんにちは。ぱるむです。
今日は海を回想します。

私の下の名前には「海」という漢字が使われています。
私の母は湘南江の島、鎌倉付近出身です。
そのため、青春時代は海とともに駆け抜けていたそう。
『別冊マーガレット』(集英社刊)で1986年~87年まで連載された紡木たくによる『ホットロード』では、湘南江の島が舞台となっています。恋愛とは無縁だった私にとって、とても甘酸っぱい気持ちにさせてくれた素敵な作品となりました。
この漫画の影響で、ちょっとワルな、ちょっとヤンキーな、そんな80年代、90年代のイケてる男に憧れを持ちました。
憧れているだけで、実際の恋愛対象とは結びつかない部分もあるのですが。

母は海が大好きです。
私が死んだら骨を海に流して、と言われました。
そりゃ、鎌倉で20年近く育ったら海が好きになるよなあ、と思いながら母の話を聞いていました。
実際、海への愛はそこそこですが湘南という街は本当に魅力的で、私の好きな都市のひとつです。

今日は私の海を回想してみようと思います。

私には感情の波があります。
気分が良いときと良くないとき。
この波は誰にでも存在します。この波がとりわけ大きい人が躁鬱、双極性感情障害と呼ばれます。
毎年5月から8月はそこそこ元気です。9月から11月が本当に良くない状態が続く傾向があります。そのため、夏は元気ですが、秋になると躁鬱に近いような、感情のふり幅が異様に大きくなるような状態になってしまいます。
夏と秋を対比できてしまうからこそ、より一層夏は元気なような気がして、秋は自分の感情に振り回されるような気がします。

最近では友人や就活エージェントさんに、私のいいところをたくさん教えてもらって、本当に本当に心から上機嫌になる瞬間がありました。まるで私が素敵で稀有で、その人にとって必要不可欠な人物であるかのように感じるときさえあります。
その反面、相手のちょっとした言葉や態度で責められているような、嫌われているような非難されているような気持になり、やがて涙が溢れ出、止めることが出来ません。

一番つらいことは、自分の感情に振り回されて自分自身が疲れてしまうこと。そして、私のそばにいてくれる人に迷惑をかけてしまうこと。

だからこそ今日は過去に訪れた海を眺めて、海のような広い心や、全てを包み込む重量感、穏やかな波のさざめきを感じて自分を落ち着かせます。


2021年12月11日 白鬚神社 湖中大鳥居
鳥居のふもとまで行くことが出来なかった。私は琵琶湖が好きなのかもしれない。


早速海ではない写真を添付しました。ごめんなさい。
滋賀県が誇れるものは琵琶湖しかないように思えるでしょう。おそらく、琵琶湖しかない可能性が高いと思っています。3年も住んでいますが。
滋賀県のアピールポイントとして琵琶湖に頼りすぎている気がして、ぎゃく
大学に行くのが嫌な日、深夜眠れない日にたびたび琵琶湖に訪れました。
湖と海は圧倒的に違う。圧倒的に海の方が広くて深くて、畏怖してしまう。

母と祖母が大学一年生で一人暮らしを始めた私に会いに来てくれました。
琵琶湖一周をするはずが時間が押してしまい、メタセコイヤ並木にたどり着いた時にはもう真っ暗でした。
思春期の母には反抗期が無かったそう。
子育てを始めて私と妹が反抗期に入った際、「こんな風に母親に反抗するんだ」と知ったそうです。変な人。
だからこの小旅行でもしょっちゅう喧嘩していました。
楽しそうで何よりです!

白髭神社は、神社と鳥居の間に道路があります。
通常、その道路を渡って鳥居に近づくことが出来ます。しかし、この日はバリケードが張られていました。
調べてみると2日前、ここで人が交通事故で亡くなったらしい。
そのため、道路を横断させないようにバリケードがあったのです。


白髭神社
〒520-1122 滋賀県高島市鵜川215




2022年7月9日 糸島市夫婦岩
福岡県民はみんな糸島に行くよね。伊都菜彩のソフトクリーム食べたい。


続いてはきちんと海です。湖ではありません。
出身福岡県といえば糸島ではないのでしょうか。福岡の大学生は必ずドライブで糸島へ行くイメージがあります。
ここは夫婦岩と呼ばれているだけあって、カップルまみれなので注意。
太平洋と日本海はやはり雰囲気が違います。
日本海の方が穏やかで落ち着いていて広く静かなイメージがあります。
太平洋はがやがやしていて少し荒れていてほんとうに果てしなく広い、きりがないイメージがあります。
何を言っているんだ、と思われるかもしれませんが、私も感覚を文章にしているだけなので気にしないでほしいです。


桜井二見ヶ浦 夫婦岩
〒819-1304 福岡県糸島市志摩桜井3770




2022年8月27日 フィリピン,スミロン島
本当に綺麗だった。この時期悲しいことがあって心から楽しめなかったのを後悔しています。


22年の8月はフィリピンの語学学校に行きました。
ルームメイトがトランスジェンダーの子で、本当にイケメンだった😢
彼は本当に繊細な人だから、帰国してしばらくしたらインスタの連絡先消されてしまったのだけれど。それでも彼の人生に関われたのが嬉しいな。
ジンベイザメとも泳ぎました。フィリピンのソウルフード、マンゴーフロートを食べてぼーっとして、リゾート地っていいなあ。
次は友達と、あるいは恋人と行きたいなあ。


私の足に波の影が投影されて、宝石の一部になった気分。




2022年11月19日 敦賀市
前日の深夜2時、急遽決まった小旅行だった。


深夜2時にLINEが来ました。
ぱるむ、明日暇?海行かん?
彼女の運転に身を任せ、気が付いたら敦賀についていました。
下道でゆっくりドライブして、4,5時間ダラダラおしゃべりをした。
彼女は音楽のセンスが大人ぽくて色気を帯びている曲をよく聞くから、ドライブをより一層楽しむことが出来ました。

彼女は躁鬱で、大学で話すときはとても元気だし、本当に普通なのだけれど
深夜Twitterを開くと、彼女が心の負の感情を吐露しているのを見かけます。
私は不幸になるには恵まれていて、幸せになるには足りなさすぎる、
と言っています。
彼女の家庭環境や彼女の性格を考えると難しいなあと感じます。

私はこの時期もすごく、すごく落ちていたので海に行ったことが別世界に行ったような気持になってとても楽しかった。よく覚えています。
波の稜線が夕日に照らされて繊細にきらめいていて、それがまぶしくて一層自分への劣等感や堕落している部分が濃く浮き彫りになったような気がした。
二人でりんご飴を食べて、海鮮丼も食べた。



2023年3月3日 東京ディズニーシー
この日も前日に友人に誘われた。ふっかるぱるむ。


人工的な海も好きです。
横浜や神戸はほんとうにお洒落ですよね。
SEKAI NO OWARIを小学校六年生から聞いているので、横浜に強いあこがれをもってしまうのは必然なのかもしれません。
深瀬さんがよく川崎の工業地帯を深夜、自転車で走り抜けて作曲するとおっしゃっていたので、一度は行ってみたいな。
「YOKOHAMA bluse」はほんとうに色気のある曲です。深瀬さんのかわいらしい声とは裏腹に、妖艶なメロディーといろいろな情景を思い起こさせる歌詞で、その曲を聞いている自分にさえ酔ってしまいます。

神戸の中華街の雰囲気、北野異人館の雰囲気、メリケンパークの雰囲気、一日でいろいろな世界に行けるそんな街です。
中華街が一番好きだな。もう一回ジャージャー麺を食べたい。

将来都会に住みたいか田舎に住みたいか聞かれたら、答えを出すのに苦労します。
一番避けたいのは中途半端な都会や中途半端な田舎です。
言い換えると、東京に住みたいかドドド田舎に住みたいかのどちらかです。
都会の海を見ていると、まるで人間と共存しているような錯覚に陥ります。
都会にいると、まるで経済を回している当本人であるような気がして、強くなったような、社会的立場が高い人間のような気がします。
都会にのまれて、大衆の中の一人になることが安心させてくれる。
就活では、私の個性を言語化してそれが平凡な大学生になってしまう、と泣きわめいていたのに。
結局社会に適合することが私を安心させてくれる材料なんだなと思います。

前日に友人からディズニーに行かないか、と誘われました。
一緒に行く予定だった子が体調不良になったそう。
すぐさま夜行バスを予約して飛び乗りました。

ランドとシーだと圧倒的シーが好きです。
異国の世界に行った気持ち。海っていいですよね。
リーナベルを一人お迎えして、きらきらインスタグラマーの気分で写真を撮りました。
ぶりっこを許してくれた友達ありがとう。


東京ディズニーシー
〒279-8511 千葉県浦安市舞浜1−13





2023年3月13日 松島
縁を切りたい人と縁を結びたい人がいて、橋を渡ってきました。牛タン最高!


ある日牛タンを無性に食べたくなって仙台へ飛び立ちました。
一人旅の良いところ。自己中心的に、思うが儘に歩けること。
これにつきます。

一人でいるとき、常に自分と対話している気がします。それはまじめな話や自分を見つめるといった話ではなく、
こう思う、ああ思う、というじんわり湧き出た気持ちをただ吐露しているというだけです。
自分は黙って聞いてくれるし、本当に都合がいい。
もう一人の私がいるという感覚ではなく、独り言の感覚なのかな。
もうちょっと考えてまとまったら記事にしてみよう。

本当に縁を切りたかった人がいます。渡月橋という名前の橋をリーナベルちゃんと渡りました。
そして本当に縁を結びたかった人がいます。透かし橋という名前の橋をまたリーナベルちゃんと渡りました。
結果は、縁を切りたかった人は本当に切れました。そして縁を結びたかった恋人とは無事お付き合いすることが出来ました!
神様、霊的何者かありがとうございます。

本当はわたる順番があります。
縁切り橋である渡月橋、出会いを引き寄せる福浦橋、縁結び橋である透かし橋。出会いはもういらないや~と思い福浦橋は飛ばしてしまいました。
各橋はそこそこ離れているので、徒歩の場合は注意が必要です。

その日はすごく天気が悪く、日本三景とは言い難い景色でした。けれども好きなものを好きなだけ食べて、行きたいところに行って大満足。
仙台駅はとても面白くて、一階に当たるところがバスのロータリーになっています。そのため、改札を抜けて外に出るとだだっ広い歩道橋があります。
商業施設も、たいてい一階にファッション、二階に雑貨、地下にはレストラン、などの構成ですが、仙台では一階にレストラン、二階にファッション、と一段ずれていたのが印象的でした。

牛タンは本当においしかった。けれど毎日食べたいなとは思いませんでした。再来年の春に食べに行こうかしら。味が濃くて歯ごたえがきちんとあって、値段もそこそこしました。
毎回この現象に陥るのですが、高級なもの、そこでしか食べることが出来ないもの、特産品などを食べると幸せな気持ちなのですが、その幸せはすぐ消えてしまいます。
特別なものを食べた、という実績を解除したいだけな気がします。
やはり私はお金で経験を買うのが好きだと思う。


渡月橋(縁切り橋)
〒981-0213 宮城県宮城郡松島町松島浪打浜24
透かし橋(縁結び橋)
〒981-0213 宮城県宮城郡松島町松島町内111


2023年6月29日 石川県見附島(ミツケジマ)
恋人と初めての小旅行。本当に戻りたいくらい幸せだった。


2023年5月上旬に見附島(ミツケジマ)で地震が起こりました。
その小さな島の独特なフォルムと、地震が起きたときの異様な光景、そしてこの美しい場所がいずれ無くなってしまうかもしれないと思い、恋人に連れて行ってもらいました。

今までの恋人は本当に煩かった。
まずADHDなので午前中に起きてくれない。その日の天候が雨や日光が強すぎると家から出てくれない。目的地までの交通費が高いと機嫌が悪くなる。目的地が魅力的でないと行ってくれない。遊ぶ日までに彼の機嫌を損ねるような出来事があるとリスケは当たり前。
だからデートまで気を張っていなければいけませんでした。
(松島の僧侶さんありがとう。無事薄っぺらい男と縁を切ることが出来ました。)
また発達障害についての記事も書こう。

今回も、石川県最北部。車で片道4,5時間以上。行ってもただの島。
全く魅力の無いような、私が行きたいからという理由で旅行の計画を前向きに考えてくれるか心配でした。
けれども彼は、ぱるむがいてくれるだけでいいんだよ。
と言ってくれました。
異様に喜んで感謝を述べる私を見て不思議そうな顔をしていました。


珠洲岬(スズミサキ)
この青々とした海と彼は本当にお似合いだった。


珠洲岬(スズミサキ)の近くには青の洞窟という観光地がありました。彼はパワーストーンを馬鹿にせず、一緒に拾ってくれました。
私ロマンチックなことやご利益といったスピリチュアル的なものにはしゃぐことが好きです。
別に告白やプロポーズ、記念日などをきちんとしたお店で、ロマンチックなシチュエーションで、といったものを求めているわけではありません。
また、神様の声、自然な者しか取り入れない、と言った科学的根拠のない強すぎる思想に傾倒しているわけでもありません。

観光地でただの石をパワーストーンと呼び、きれいな石を彼が拾ってくれて、それをおそろいで大事に持っている、というこの過程がとてもロマンチックに感じます。
今思い出しても胸が締め付けられます。

私が泳げるようになったら、彼のお気に入りの特別な海に連れて行ってくれるそうです。泳げなくても連れて行って欲しいなあ。


見附島
〒927-1222 石川県珠洲市宝立町鵜飼
珠洲岬
〒927-1451 石川県珠洲市三崎町寺家





2023年8月31日 淡路島
日本三景を制覇しました!広島が一番好きかも。


福岡の大学生が皆糸島に行くように、関西の大学生は皆淡路島に行くのではないでしょうか。

淡路島はとても綺麗でした。けれども観光地として確立されすぎている不運域は否めませんでした。
これも牛タンと同じで、淡路島の景色を見た瞬間に実績解除の音がして、その景色に価値だとか感動といったものを受け取ることが出来ませんでした。

一緒に行ったのはアルバイト先の先輩。スタッフの中で一番長く在籍しているのに全くおごらず、謙虚で優しくて周りが良く見える先輩。
とっても憧れる女性です。
私は感情をすぐに溢れでてコントロールが効かなくなります。思ったことをすべて話してしまいます。
しかし彼女は理性ですべてを抑えている。それが我慢しているように見えないのが本当に大人だなあと思います。
感情が表に出ないのに、人間味が無いとは思わないんですよね。
時々います。
あまり喜怒哀楽が豊かではないけれど、どことなく人間臭くて、泥臭い気を感じる人。
言葉に表せない魅力があります。



海はその日の天気と、訪れた人の精神状態と、一緒に行った人と、様々な要因で表情を変えていきます。
海は何億年も私たちのことを静かに見ています。
人間は海を埋め立てたり、津波をコントロールしようとしたり、海洋汚染を防止しようとしたり、様々な人口的なアプローチを施しています。
海は、そのすべてを鼻で笑っているような気がします。


追記
先日、友人が思考と海を結び付けていました。
浅瀬は太陽の光を受けてキラキラしている。人がたくさんいて笑い声が絶えない場所もある。
深海は暗くて呼吸しずらい。生物も少ない。でも、深海にしかない沈没船や、生命体などがたくさんいる。ずっと深海にいると苦しくなる。けれども深海にいないと見えないものがたくさんある。
だから、上手に息継ぎをしながら、ときに浅瀬で、ときに深海で泳いでみる。
素敵だなあと思います。




いいなと思ったら応援しよう!