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その進路に迷った時には
私は27歳の時に会社員を辞めて4年制の専門学校へ進学しました。
今となっては「大人になってから学ぶことの楽しさ!」を知り「いつから勉強を始めたって遅くない!」という思いがあります。
けれど当時は簡単に進学を決意できたわけではありません。
迷いがある中で、私が進学を決心できた出会いがありました。今日はそんなお話です。
専門学校へ見学へ
管理栄養士の資格を取りたい、そう思った私は専門学校の体験入学へ参加しました。
そこでは学内の案内、実験体験、そして1対1で学校の先生との面談ができました。
実際に専門学校で教鞭をとっている先生との面談。これが私の進学を決意させる大きなきっかけとなります。
私は正直に「卒業するころには30代になっているので、そこが心配です」と悩みを打ち明けました。
先生は、うんうん、と聞いてくれます。そしてこんな話をしてくれました。
年齢やお金より大事なこと
先生はもともと先生をしていたわけではなく、つい最近まで大学病院の栄養課の課長をしていたそうです。
「金銭面で言えば、僕はそのまま大学病院に残って定年まで働いた方がずっと給料がよかった。けど、僕は次の管理栄養士や栄養士を育てる方が大事だと思ったんだ。」
50代を過ぎてから、お金の価値ではなく、次の世代を育てることを大事に考えて「先生」になるという新たな選択をした人。私の面談を担当してくれた先生はそんな人でした。
こんな先生がいるなら
お金でもない、年齢は関係ない。自分がやりたいと思ったこと。それを選んだ、と断言する先生とお話ができたことで、私も自分の意志が固まりました。
こんな先生がいるなら頑張れる!そう心から思えたのです。
4年間の学校生活、そして卒業してから現在にいたるまで、私はこの先生の考え方や選択に触れることが出来てよかったと度々思います。そして私も先生と同じ考えを持っています。
方向転換をするということは、お金を失うことでもあります。年齢が気がかりになることもあります。
けれど、それ以上に得られることがあるなら、やりたいと思えるならやはり挑戦した方がいいです。
この先生に出会えなければ、私はもしかしたら進学していなかったかも知れないですし、進学してもしばらく迷った気持ちのままだったかも知れません。
進学することが正解かどうかは誰にも分かりません。けれど自分が「正解」になるように動けばいいだけのことで、「正解かどうか」の判断は自分ですればいいことです。
迷った時には「正解」と言えるように自分が頑張れるかどうか、を考えてみてはいかがでしょうか。