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なぜわたしはアラフォーで大学進学を決めたのか

アラフォー夫婦、2人揃って大学進学を決めたわけ。2歳の娘を育てつつ、仕事も続けつつ、勉学の道を歩み始めたわたしたち夫婦。

↑こちらの記事のつづきです。

なぜ、アラフォーで子育て中の今、学びの道へ?
まずはわたしの過去のお話から。

わたしはそもそも、10年ほど前のアラサーのときに4年制の専門学校へ進学した。6年間働いたOL時代の数百万円の貯金をすべて使い果たしたのはこのときだ。

なにしろ、全日制の専門学校、4年分の学費。わたしの財布はすっからかんの「無一文」になった。

お金がまったくない。「0」と印字された通帳を見て「スリをする人の気持ちがわかるなぁ……」とぼんやり思いながら、銀行帰りの道を歩いていたことを覚えている。

そして、わたしは無事4年間の学業を終え、国家資格を取得し働き始めた。貯金ゼロから再スタートしたわたし。しばらくすると恥ずかしくない程度の貯金は貯まっていった。

「あぁ、お金って取り返せるんだ。」

すっからかんになりスリになりそうだった頃の自分を思い出しながら、わたしは思った。

お金は、どうにでもなる。

お金は例え使いきってしまっても、また取り返せる。しかし「時間」はどうだろうか?

「今」からあのときと同じ勉強ができるだろうか?正直いって、かなりハードな学生時代だった。

勉強そのものはすごく楽しくて、友人にも恵まれた。
「大人になってからの勉強ってこんなに楽しいんだ!」と、テスト勉強時の集中力は凄まじかった。

しかし、全日制の学校に通うわたしが生活費を稼ぐには、夜間と早朝、そして土日に働くしかない。

わたしは朝6時から学校の1限目が始まるまで働き、学校が終わると夕方から遅いときは深夜1時まで働いた。
3時頃に寝て、5時に起床。再び朝6時から働く。

よくわからないパワーがありあまっていた「あのとき」だからこそ、できたこと。今は絶対、睡眠と身体を削るような無茶はしないし、もうそんなパワーがない。

「あのときだったから、できたこと」
「お金はいつか、取り返せる」
「時間は、取り返せない」

この気づきは、勉強以上にわたしの心に深く刻まれた。

「やりたい」と思ったことが「今だからできること」ならやりたい。やりたいことにお金がかかるとしても、お金だったら「いつか取り返せる」。

わたしの原動力はここにある。

しかし、当然、
生涯独身で過ごそうと考えていた10年前の20代のわたしと、今のわたしは立場が違う。

今のわたしは夫や娘がいて、自分のために100%の時間とお金を使えるわけではない。

わたしが今回大学進学を選択できたのは、以下のポイントがある。

・通信制の大学なので自宅で講義を受けられる
・平日の日中の時間を確保でき、仕事と両立できる
・学費が安く、不安定な生活にはならない

この条件なら、今のわたしでも難しくはない。

わたしが幼い娘を育てている環境で「進学」を決めたのは、過去の経験があったからこそ。

学びの時間は決して無駄にならない。お金はいつか、どうにかなる。そして「今だからこそできること」がある。

「社会人学生」になった経験がなければ、大人になってからの進学を戸惑うのは当然であろう。

わたし自身もアラサーの頃に進学したときは「この進路を選んで正解だったのだろうか?」と考えたこともある。

けれど、答えはすぐに出た。「この進路が正解かどうかは自分次第」なわけだ。

自分次第で結果がどうにでもなることをアレコレ悩んだって仕方ない。「よかった」と思える結果になるように自分が行動すればいいだけのこと。

あとはね、まぁ、失敗したっていいじゃない。どうにかなるんだから。

「あのとき挑戦していればよかったな」「あの進路を選んでいたら今頃どうなったかな」なんて考えたって時間は戻らないのだから。

今できるなら、今やろう。時間はどんどん過ぎ去るのだから。「いつかやろう」と思っていてもその「いつか」は、やってこないかもしれないのだから。

お金がかかる?そのお金はまた稼げるんじゃないかな?稼げる金額なら、投資しちゃえばいいんじゃないか。

だから。

「あ!ここで勉強をしたい」と思ったわたしは、アラフォーで子育て中の今、進学を決めました。

次回は、30代・働き盛りで進学を決めた夫の話。22歳で大学を卒業して以来、同じ企業でもくもくと働き続けてきた夫。

すでに大学を卒業している彼が、なぜまた大学進学を決めたのか。わたしと違い、大人になってからの進学経験がない夫は「大人の学び直し」についてどのような心境だったのかインタビューをしてみました。

よければまた、読みにきてもらえるとうれしいです。


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