妄想のはじまり②
『おまたせ!コレコレ!!コレがすげぇんだわ!!!!』
友達がオススメのエロ本を持ってきた。
さすがに友達の部屋で自分の分身をさらけ出したりはできないので、いつも自分の好みのものをいくつか借りては返すということを繰り返していた。
『ちょ、、、お前、、、、コレ凄いおばちゃんじゃんか💦』
この日友達が差し出してくれたのは熟女物の本だった。
今までは綺麗なお姉さんのあられもない姿を見て興奮していたので、まさかこんなに高齢の女性の本が出てくるとは思わず、つい拒絶の色を見せてしまった。
『確かにおばちゃんなんだけど、中には若いお姉さんの写真とかもあるんだぜ。まぁそれでも30代っぽいから俺らの母ちゃんくらいの年齢か??』
このときは言葉も出なかった。自分たちの母親やそれ以上の年齢の女性を見て興奮しろと言っている友達の思考回路を疑った。
『まぁでもコレ他の本に比べて本当にヤッてるっぽい写真が多くて興奮するんだわ!!騙されたと思って一度見てみ!!!!』
半ば強引に押し付けられたような気もするが、確かに私たちが見る本の多くはライトな表現をされているものが多かった。それだけに実際に行為が行われているであろう画像にはそそられる。葛藤の末、友達のオススメである熟女本と、私好みの本を2~3冊借りてこの日は家に帰った。