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職場の人を好きになっていたの。
そして、その人には恋人ができていたの。
それだけの事実でした。
なんとなくは、わかっていた。
わたしと食事にいってくれたとき、回数が重なるにつれて、
すこしずつ、すこしずつ、小さな隙間ができあがっていたこと。
わたしが気づかないところで、決定的な関係性ができあがっていた。
もう、わたしの気持ちを受け止めてくれることがない事実は、できあがっていた。
このまま、知らないままでいれば、なんとなく違うんだなーっていう予感だけで済んだのに。
毎回、こうだなー。
いやな記憶がよみがえっちゃうなー。
ごはんが食べられない、おなかがすかない、ねむれない
ずっとずっと、勝手な幸運が訪れてくれることを待ち望んで
なにも努力もしないで
わたしは得られないで
泣いて嘆いて
わたしはずっと谷底を歩いている
生きる希望を持てないことは、やっぱりつらい