【職遍歴#2】新卒編
11社中1社目のお話。
私は小さい頃からやってみないとわからない子だった。
嫌だと思ったことは絶対嫌だった。
社会人になって今まで経験してきた職種は
販売・一般/営業事務・ウェブ制作の進行管理・不動産営業・受付・美容サロンの施術者。
さっくりとこのくらいである。
新卒で初めて働いたのが販売員で、百貨店に配属。
上京し、これからどんな東京ライフが待っているかな?と
楽しみにしていた。
しかし、憧れていた東京。
配属先は、ほぼ神奈川。ギリ東京といったところだ。
神奈川をディスっているわけではない。
私は、キラキラした都心をイメージしていたので
想像と異なりすぎて、モチベーションが下がったことを覚えている。
しかも、のちに配属理由のひとつとして
田舎出身だから、雰囲気が都心ではないから
最初は、ゆっくり慣れることができるように配慮して、
敢えて都心を避けたということであった。
しかし、これは建前で、私が芋だったってことだなと納得した。
そんなところから始まった新卒ライフ。
私は勤務3日目くらいで、時間の縛り・働く場所の縛りがあることに
嫌気がさした。
一生このままの生活?と考えれば考えるほど
先が真っ暗になり、
一生ここで働くのは無理だ、
むしろ3年も無理だ
と思ったことを覚えている。
私の頃はまだ、石の上にも3年という時代だった。
しかし、すぐに辞めるという選択肢はなく、
心ではそう思いながらも、現状でできることを増やしていった。
人にも恵まれ、会社以外でも仲良くなった人もでき
それなりに楽しく過ごすことができていた。
しかし、一つ問題があった。
暇な時間が多過ぎたことだ。
私のお店は、安売さで勝負していたわけではないので
量を捌くというより、一人のお客様に時間を充てるとい接客スタイルであった。
一人の方とじっくり会話できることは、会話力UPに繋がったが
接客しても1日平均5人くらいだった気がする。
10人くらいに声かけて、まともに話せたのが半分いれば良いほう、
そんなレベルだった。
勿論、接客以外にもやることはあったが、
個人的には8割暇な時間を過ごしてた。
お客様がいなくても、閉店時間までお店に立ってなければいけない、
この時間はなんだ?と日が経つにつれて思うようになっていた。
同級生は皆、OJTだの研修だので忙しくしている中で
勝手に焦りというか、置いていかれている気がしていた。
自分だけ暇な時間を過ごしている、
大丈夫か?と思っていた。
そして、この仕事でもう学ぶことが無くなったと思った瞬間
今ここで過ごしている時間が猛烈に無駄に感じるようになったのである。
一度こう考えるようになった私は、もうダメ。
この状況を変えたくて仕方がなくなる性格である。
次にやりたいことを考えながら
約2年働いた。
意外と働いたなと思うと思うが、
その間に、別の百貨店に異動し、新しい環境になっていたので
それくらいの月日が経っていたのである。
暇をもてあまし、新卒の割りにやる気がない私をみかねた上司が
忙しい店舗に異動させてくれたのである。
2店舗目は、1店舗目と比べて180度違った。
働いているスタッフも、スピード感も、ルールも何もかも。
こんなに百貨店によって違うものかと感じたことを覚えている。
しかし、数ヶ月経つと、慣れる。
またいつもの癖で飽きてくる。
良くない癖だとはわかっているけど、性格はそう簡単に変わらない。
この時間なに?と思うようになる。
昇進を目指しても、大して給料上がらないし、責任だけが増えていく、
結論、コスパ悪いと判断し、上を目指すことはしなかった。
上の立場になったらまた、得るものはたくさんあるのだろうけど、
この会社では、上になっても変化ないと思っていた。
上に立つことで得られるものを知っている人からすると
まだまだだなと思われるかもしれないが、
当時の自分はそれで良かったのである。
振り返っていて、自分はつくづく身勝手な人材だと思う。
これはまだまだ序章です。
つづく。