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『無伴奏ソナタ-The Musical-』を観てほしい

こんにちは。
まずはこの記事にアクセスしていただいて本当にありがとうございます。
今日は私が全力でおすすめする

『無伴奏ソナタ-The Musical-』

という舞台について語ります!
どうかタイトルだけでも覚えていって、そしてできればチケット取ろうかな〜と思っていただけたら本当に嬉しいです……




…この記事を書く為だけにnoteに登録してしまいました。
普段布教など特にしたことがない私がなぜこんなにも必死になっているかというと、
『無伴奏ソナタ』は劇場で観ることが非常に大きな意味を持つ作品だからです。

もちろんこれはどの演劇にも当てはまることであるのは言うまでもありません……しかし!!
舞台と客席の境目を超えて空間が一体となる"あの体験"を、この記事を読んでいるあなたに是非とも味わっていただきたいのです!!!

※ネタバレ一切ナシの布教記事です



あらすじ

もしも音楽の天才が、音楽を禁じられたら?

すべての人間の職業が、幼児期のテストで決定される時代。 クリスチャン・ハロルドセンは生後6ヶ月のテストでリズムと音感に優れた才能を示し、2歳のテストで音楽の神童と認定された。そして、両親と別れて、森の中の一軒家に移り住む。そこで自分の音楽を作り、演奏すること。それが彼に与えられた仕事だった。彼は「メイカー」となったのだ、メイカーは既成の音楽を聞くことも、他人と接することも、禁じられていた。 ところが、彼が30歳になったある日、見知らぬ男が森の中から現れた。男はクリスチャンにレコーダーを差し出して、言った。 「これを聴いてくれ。バッハの音楽だ……」

公式サイト

日程

東京公演(一般発売5/19(日)10:00〜)
7/26(金)~8/4(日) 池袋・サンシャイン劇場

7/26(金) 18:30〜
7/27(土) 13:00〜、18:00〜(←追加公演決定!)
7/28(金) 13:00〜
7/30(火) 18:30〜★
7/31(水) 13:00〜★
8/1(木) 13:00〜
8/2(金) 18:30〜
8/3(土) 13:00〜、18:00〜(貸切公演)
8/4(日) 13:00〜

★ … アフタートークを予定
7/30(火) 18:30 : 平間壮一、大東立樹、熊谷彩春、藤岡正明、霧矢大夢
7/31(水) 13:00 : 多田直人、畑中智行、原田樹里、成井豊(脚本・演出・作詞)

大阪公演(一般発売6/2(日)10:00〜)
8/10(土)~8/11(日) 森ノ宮ピロティホール

8/10(土) 12:00〜、17:00〜
8/11(日) 12:00〜

チケットは
全席指定¥11,000(税込)
詳しくは公式サイト見てね☆



こんな人におすすめ

  • 音楽、絵画、漫画、文学etc. の創作・表現活動に携わっている(あるいは興味を持っている)

  • 「これがなければ生きていけない」というものがある

  • 音楽や物語を鑑賞することが好きで、大切にしている作品がある

  • 人生を決定的に変えてしまうような作品に出会ったことがある

  • 演劇が好き

  • 演劇に興味あるけど初心者なので何観ていいかわからない

SFだし、ディストピアものだし、いきなり観にいって大丈夫…?
と思っている方、ご安心を。
『無伴奏ソナタ』は小難しい設定や専門用語は一切ナシ。
ストーリーもシンプル、予習や特別な心構えは必要ありません!

家族で観にいって気不味くなるシーンもナシ、過度に残虐なシーン・演出もほぼありません(数カ所うわっ……となる場面はありますが、いきなりではなく前振りがちゃんとある上くどくないのでその瞬間だけ目や耳を塞げば観られる程度です)。

また、元々ストレートプレイの演劇を今回ミュージカル化して再演しますが、なんと劇中歌を数曲先行して聴くことができます!

↑日比谷フェスティバルでのステップショーで書き下ろしの新曲が披露されました。雰囲気を知りたい方はぜひ!(ネタバレはありません)
ミュージカル化するにあたり多少演出に変更があると思いますが、全体の雰囲気や伝えられるメッセージはストプレ版から損なわれないはず。脚本・演出は変わらず成井豊さんが務め、ストプレ版で3回とも主演クリスチャンを演じた多田直人さんはじめ畑中智行さん、原田樹里さんと、キャラメルボックスの方々が出演されるので……!




私と『無伴奏ソナタ』の出会い

私がこの作品に出会ったのは6年前、2018年の再々演で。高校1年生の私は演劇部の知人に誘われて生まれて初めて演劇というものを観にいきました。

どんな内容か、誰が出るのか、何一つ知らないまま観て───
──今までにない程泣きました。

観劇中はもちろん、劇場を出てからも、帰りの電車の中でも涙が止まらなかった。何か作品に触れてあんなに泣いた経験は他にありません。

『無伴奏ソナタ』は唯一無二の作品だと私はその時確信しました。今もその評価は変わりません。
これは私だけの感想ではないでしょう。
作品の支持のされ方、再演の速さにもそれが表れています。舞台版を上演した劇団「演劇集団キャラメルボックス」は一つの作品の再演ペースは普通7〜8年くらい。10年、20年間が空くこともあるのだとか。
そんな中『無伴奏ソナタ』は6年間で3度も上演されており、多くの人がこの作品を愛し再演を熱望していることが分かります。

無伴奏ソナタは全員笑顔で終わる愉快で楽しい作品ではありません。
世界に理不尽に「幸せ」を押しつけられ、そこからはみ出せば容赦なくそれまでの全てを奪われてしまう。それでもなお音楽から離れることができないクリスチャンの物語は、惨く、観ている間苦しさを感じるかもしれません。
ですが、観終わった後
「観てよかった」
と思います。絶対です。私が保証します。

ラストシーンで拍手しながら流す涙は、決して悲しさ・憐れみの為ではありません。あの日私は客席で、全身が湧き立つような、とても言葉にはできない程の喜びを感じていました。
私の人生を祝福してもらえた、と。

大袈裟に聞こえるでしょうが、
「この作品に出会えた私は、一生、表現することに絶望せず生きてゆける」
と思ったのです。

私は天才などではとてもありませんが、物語が好きで、創作活動に携わって生きていきたいと思っています。『無伴奏ソナタ』を観た後、私は作品から受け取ること・何かを表現することに真摯に、誠実であろうと思うようになりました。
この観劇体験は私の人生にとって非常に大きな意味を持っています。
それは、あの空間で舞台へ拍手喝采を送ったから。
映像で見ていたら決してそうは思えなかったでしょう。

だからどうか、この記事をご覧になった方には、なんとしても劇場で「体験」していただきたいのです。
この中に、私のようにかけがえのない祝福を受け取る人がいらっしゃるかもしれません。
この機会を絶対に逃してほしくない。

キャラメルボックスは2019年に一度活動休止(2021年に活動再開、本当によかった…!)、コロナ禍で演劇業界は大きなダメージを受けました。

次があるとは限らないのです。

日程や懐事情など色々あることは承知の上で、それでもお願いします。

どうか、クリスチャンの物語を見届けて下さい。
どうか、この祝福を、讃歌を受け取って下さい。

一人でも多くの人に観ていただけるように、そして一人でも多くの拍手がクリスチャンに送られることを願っています。

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