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三回目のお誕生日祝い。


昨日、彼の誕生日をお祝いしてきた。
今日はそのデート日記を書いておく。ただの惚気。想い出浸り。

彼とは先日お付き合いをして1000日をめでたく迎えたところだった。
つまりは付き合ってもうすぐ3年にもなる。


13時過ぎに待ち合わせをして、13時半に予約をしている和食屋さんに向かう。
普段使いで私たちがあまり行かないような少し良いお店で、1年記念日に初めて利用してからまた行きたいねとずっと話していたお店だった。

彼は大学院生。
土曜の午前中は学校に行っており、予約の時間に間に合わない可能性もあった。正直遅刻するかもな、と思っていた。

けれど、
『学校から猛ダッシュで電車に乗った!!13時くらいには着く!!』とLINEが来て、彼の本気が垣間見えた。誕生日に走らせて何だか申し訳ない。

ご飯はすごく美味しくて大満足だった。
ご飯とお味噌汁はおかわり自由で、お腹ペコペコだった私達は張り切って食べまくりたいところだったけどグッと我慢した。腹八分目になんとか抑え込んだ。

その理由は、お誕生日ディナーに初めて行く牡蠣の専門店へ行くからだ。
こちらも私たちのような若造カップルが普段使いでは絶対行かないところ。ディナーだし絶対高い。
牡蠣料理もワインの種類も沢山ある、魅力溢れるオトナのお店なのだ。



和食を美味しく頂き、ディナーの予約時間まではゆっくりお買い物やカフェで過ごしたりした。
せっかくお昼を腹八分目で抑えたけど、彼は途中のカフェでチョコタルトを食べていた。
お誕生日ボーイなので好きに食べてくれていいけどね。


そうこうしている内に晩御飯。

大阪のおしゃれ〜な建物の上の階にあるお店で、そこは何故か薄暗い飲食店フロア。
その薄暗さと静かさが、大人な雰囲気を醸し出している気がする。そのフロアのお店はどこも上品でお高そうな所ばかり。

本日予約した牡蠣のお店の前には、
“ 本日は御予約様のみ ”と掲示されていて、なんかすごいと思った。



2人ともお酒には強いので、白ワインのボトルを開けることにした。
ワインの種類は無知なので、お誕生日の彼に気になるものを選んでもらった。

牡蠣は最初に生牡蠣3種盛りを頼んだ。
濃厚さが3種類全て違っていて、1番濃厚な牡蠣がいちばん美味しかった。

その後も焼き牡蠣やアヒージョ、グラタン等を食べたがそれでも頼みたいメニューが多すぎて、彼は「あのカフェのチョコタルト止めとけば良かった…」と後悔していた(笑)


食事も終盤になり、ワインも無くなる頃。
彼に内緒で予約していたデザートのバースデープレートがいつ来るか私はソワソワしていた。

その頃、店員さんが「空いてるお皿お下げしますね」とテーブルのスペースを空けてくれていたので、そろそろかも?とは思っていた。
けれど何も知らない彼は「そろそろ帰ろうか〜」と。

「いや、その前にお手洗い行ってくる!から!席で待っといて!」

バースデープレートがもう少しかかりそうな気がした私は、時間稼ぎを兼ねてとりあえずお手洗いに向かうことにした。
お誕生日のご飯代は全奢りだから!と前もって彼に伝えてあるし、これなら彼が帰ることはないだろう。


そしてお手洗いから帰還した私。
お店に入ると、入口近くにいた店員のお姉さんに呼び止められた。

「あの、バースデープレートを御予約頂いてましたよね?」

「あ、そうです!もう出来ますか?」

「もう少しで出来るんですけど、先程お連れ様からお会計でと言われてしまって…」

「…え??」

「とりあえずお会計はまだしていなくて、どうしようかと…」

思わず笑ってしまった。
彼女がお手洗いに立つ間にお会計するというかっこいい行為を試みていたとは。
というかお誕生日は奢りだって言ったじゃん!!

せっかちな彼には、バースデープレートの事をネタばらししないと多分待ってくれないと思ったので席に着くなり「実は今からデザート来るんだよね。お誕生日だから一緒に予約してて…」と告げた。

「…あ!会計お願いしても店員さんが全然来ないのってそういうこと!?めっちゃ恥ずかしいやん……」

2人でとても笑った。
店員さん、困らせてごめんなさい。
大変思い出に残るサプライズ未遂となりました。

困らせてしまった店員のお姉さんがその後バースデープレートを持ってきて下さり、写真まで撮ってくださった。
お会計もテーブル会計だったが、私にだけ伝票が見えるように渡してくれた。流石です。
彼も、「あのお姉さんにチップあげなきゃかも…」と言っていた。
チップは渡さなかったけど、また必ず来店しよう。



彼の誕生日をまた祝えたことがとっても幸せだった。
次のお誕生日も、隣でお祝い出来たらいいな。

彼との結婚は彼が大学院を卒業してからなのでまだまだ先だけど、2人で私たちらしく一緒に過ごしていきたい。
最近彼といるのが一番安心できて、息がしやすい。彼の前の私は我儘になってきた。彼にとってはいい迷惑だろうな。

どうかこれからも、たくさんの思い出が増えますように。

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