開き直って満足を得た。
「縮毛矯正やめて天パで生きたい」
この一言が言えずに長かった髪を自分で切るに至り
その場は満足していたのだけど
自毛も伸びてきて、どんどん変な髪型へと進化。
「これはもうお手上げだ。」
と行きつけのサロンへ泣きついた。
《最初からそうしろ》(☜己の心の声)
ごもっともです。
でもねー、ホント勇気がいるんだコレが。
サロン行くのも
希望伝えるのも
ましてや
「天パ活かしたい」なんて。
加えてこの私、コミュ障ときてる。
「な、な、な、何て言えば良いんだ?」
とプチパニック。
《いや、しかし、このままでは社会生活に支障が出る、、、》
《今まで心を通わせてきた美容師さんじゃないか、、、》
《己れじゃあ、この始末じゃないか》
悶々悶々悶々の果てに
真っ白に燃え尽きてサロンのドアをノックしましたよね。
やり散らかした髪の私に
美容師さんはそりゃあもう優しく
丁寧にいい感じにカットして下さりました。
《ああ、もう本当に縮毛矯正スパイラルから抜け出したのだなぁ》
最初から、相談すれば良かった。
いい歳こいて
人見知りだの
電話怖いだの
話すの怖いだの
髪触られるの怖いだの
ゴミムシ過ぎるけど
何せ、コレが私。
諦めてる訳じゃないし
多少の努力もするけれど
未だ本質を大きくは変えられない。
でも、こうして
何だったら裸より恥ずかしいと思ってた自毛を晒して
生きることは、何かの一歩にはなった気がしている。
開き直って受け入れる事で得られるものがあるように思えた、断髪だった。
この時はまだ、
予想を遥かに上回る自毛とのコミュニケーションが待ち受けている事を知るよしもないのであった。