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Photo by satomigoro

なぜか今、合唱の練習をしている ～1人じゃないってこと～

なつめ

タイトルの通り、私は今なぜか合唱の練習をしている。
40代の私が合唱の練習する理由。
ママさんコーラス？
合唱サークル？
いえ、“推しのファンイベ”に行くためである。

OWV（オウブ）というダンスボーカルグループのイベント『王舞（おうぶ）学園  王舞祭（おうぶさい）2024』

2024と銘打って、まるで毎年恒例のイベントようですが完全に初です。
何の前触れも匂わせもなく、そのお知らせはある日突然やってきました。

何やるのか分かんないし、何だったらOWV本人たちも序盤は「何やるの？」とずっと言ってました。

とりあえず、学園コンセプトの学園祭風ファンイベントということらしい。
「ファンミとライブの中間くらい」とのことでした。

これはまあ、ファンの欲目もあるのかもしれないけど、OWVさんはファンの見たがってるものをよく分かっていらっしゃる。
そして面白いことをさせたらこちらの期待を上回るほどのクオリティを出してくれる。

まずは学園祭コンセプトということで、OWVのメンバー自身で制服姿を考える。


そして実際に完成した衣装がこちら。

3年H組 本田康祐
2年N組 中川勝就
1年U組 浦野秀太
1年S組 佐野文哉
王舞学園


若干荒れてそうな学園だが、多分学園祭は楽しい。
そんでもって、展示物の準備。

なぜか知らないが、有明アリーナというバカでかい空間で書道をしている。
もうこの時点でおもしろい。
この空間で客も入れず書道してるアイドル、他にいる？

この動画の後半では書道以外にも学園祭（ライブ会場）に飾るパネル？立て看板？をド深夜に作っています。

（あと王舞祭とは関係ないけどなぜだか借りれてしまった深夜の有明アリーナで体力測定をしたり、お布団敷いて寝たりしている。本当に意味が分からないけど本当に面白いのでYouTube見てください）

そんな中、「QWV（OWVのファンネームです）にもやってもらうことがある」とほんのり告知されていたことの課題がある日突然知らされる。

合唱。

11/10の東京公演1部と11/23の大阪公演1部でどうやら合唱コンクールがあるらしい。
課題曲はレミオロメンの「3月9日」と卒業式の定番曲「旅立ちの日に」。


このお知らせを見たとき、「わははw OWVまた面白いこと考えてるな～ww まあ学園祭だもんね～」なんてひとしきり笑ったあと、ふとその光景を想像して「あ、多分泣くわ…」という感情になりました。

合唱コンクールなんて多分中学生以来じゃないだろうか。高校生のときは記憶にない。30年以上昔の話だ。
みんなで目標をひとつにして頑張るなんてこの歳になるともう滅多に経験しない。
だから結構ちゃんと合唱の練習を頑張っている。
推しのファンイベでみんなと合唱……おもしろいけど、そういう青春が遥か遠い昔のおばさんは多分エモくて泣く。

まあ、私のことはどうでもよくて、2020年以降コロナ禍に巻き込まれた若い子たちは普通の学生生活すらままならぬまま数年を過ごしたはずだ。
学園祭や体育祭、修学旅行も遠足も合唱コンクールも卒業式や入園式も、そして何気ない日常すらあれこれと制限されて貴重な学生時代をままならぬ思いのまま過ごした人も多いだろう。
（私の娘もまさにその世代だ）
そしてそういう人はQWV（OWVのファン）の中にもたくさんいるはずだ。

王舞祭の合唱コンクールはもしかしたら、そういう失った青春を取り戻す貴重な機会なのかもしれないとふと思った。

OWV自身、結成日が2020年の4月11日。
4日前に東京都に緊急事態宣言が出て、不要不急の外出は控えるようにと言われていた時期だ。
初ステージも、デビューしてからも、彼らはずっとずっと無観客のステージで歌って踊っていた。

結成して1年、2021年4月11日に初めて有観客でライブを実施したもののそこからまた2年間私たち観客は声を発することもできないままのライブだった。
どんなに盛り上がってても面白くても私たちはマスクをして黙ってライブを見ていた。

そんな最初の3年間を思うと、ファンが大声で歌っていいイベントなんて奇跡のようにすら思う。

そんなことを考えていたら、あっ、やっぱり泣くかも………

（タイトルの『1人じゃないってこと』は合唱の課題曲、レミオロメンさんの「3月9日」からお借りしました）

（終）

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🔽新曲10thシングル「Frontier」
Da-iCE工藤大輝さん作詞作曲の爽やかな楽曲です


ライブも最高です⬇️


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