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子どもが癇癪を起こす理由
小さい頃の長男は癇癪持ちで、何か気に入らないことがあるといつも地団駄を踏んで、顔を真っ赤にして怒っていた。
最近、どこかで見かけた専門家と思われる人の記事に
「子どもが癇癪を起こすのは言いたいことを言えないから。つまり親が我慢をさせている」
というようなことが書いてあり、そういう見方もあるのねえと思った。
あくまで自分の子どもを育ててきた経験からの気づきにすぎないけど、私は癇癪を起こしたり、地団駄を踏む子の内面にはとてもエネルギッシュな創造性が宿っていると思う。内面に広がる豊かな世界に、言語が追いついてないだけだけなんじゃないかなあと。
小さい頃の彼は、本当は表現したいこと、言いたいこと、伝えたいことがいっぱいあるのに、ぴったりの言葉をまだ知らなくて、体得していなくて、自分に怒ってるように見えた。
もちろん、だからこそ、その創造性を適切な形で外で表現できるように親がフォローしてあげてっていう提案はわからなくない。(でも当時の私にそれができたかは謎だ)
大人になった彼を見ていると、相変わらず内面には豊かな世界が広がっていて、それをあれやこれやのツールを通して表現しようと試みている。言語はだいぶ育ってきた。
というより、とっくに私の言語力を追い越してる。彼のSNSの投稿を見た人からは、なぜか「なっちゃん添削してあげてるの?」とか「代わりに書いてあげてるの?」とか聞かれるんだけど、彼は私のアカウントをフォローしてないし、文章の書き方を教えたこともない。でも、親子ってこういうところで自然と似てくるんだね。
彼には料理という表現ツールもある。最近は、彼の作ったものを食べた人がその味を、その質感をいろんな言葉で表現してくれていることが、とても嬉しい。会ったことのない人ばかりだけど、握手してまわりたい気分。うちの子の料理をそんな風に表現してくれてありがとうって。
(息子は私のアカウントをフォローしてないけど、私はがっつりフォローしてガン見してますわよ、もちろん!)
最近、金髪にした息子氏と、身長が追いつかれたパパ。