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ドラマ【ビーチボーイズ】名台詞集

1997年7月期 月9ドラマ「ビーチボーイズ」より、心に残った台詞をまとめました。

*鑑賞時に書き起こした台詞を記録しているため、表記や文言は脚本と異なる場合があります。恐れ入りますがご了承いただけますようお願いいたします。


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●名台詞集

好きにやれよ。それで失敗しろ。うんと後悔しろ。

「鈴木。誰でもな、みんなお前みたいにやりたいと思うんだよ。思うんだ。でもな、出来ないんだよ、現実には。将来のことや家族のこと、色んなことがあってな、出来ないんだよ。歳とったら今度こそって思うけど、そん時にはたいしたこと出来なくなっちまうんだろうな。俺は、人生なんてそんなもんだと思う。思うことにした。やれよ。好きにやれよ。それで失敗しろ。うんと後悔しろ。あんなバカなまねするんじゃなかったって、会社辞めるなんてバカだったって、ボロボロの人生送って、うんと後悔しろ。俺の人生が間違ってなかったんだって、お前が間違ってたんだってこと、見してくれよ。その時また見にくるよ。」

「ビーチボーイズ」第4話 - 大崎部長

会社を辞めた海都の上司・大崎部長が、海都を連れ戻そうと民宿に一泊した時、帰る日に釣りをしながら海都に言った言葉です。
会社に戻る意思はないことを理解した大崎部長が、海都にかけたエールです。


するかもね、後悔

「するかもね、後悔。後でさ。それも楽しいじゃん。」

「ビーチボーイズ」第4話 - 鈴木海都

会社を退職する決断し、民宿にやってきた海都。
後悔はないのかと広海に聞かれ、前を見つめながら海都が言った言葉です。
安定のレールの上を走り続けていくと思っていた人生を、一度リセットすると決めた海都。
この言葉を言った時の表情は、清々しく、まっすぐでした。


自分がどうしたいとかどうしてほしいとかそんなこと関係ない

「私は母親だよ。自分がどうしたいとかどうしてほしいとか、そんなこと関係ない。どうでもいいの。あの子にとって何が一番いいのか、それしか考えてないの。わかった?聞こえたよ。私のことで喧嘩すんならさ、私を取り合う時にしてくんない?」

「ビーチボーイズ」第9話 - 前田春子

別れた夫が息子・春樹を連れて海外へ転勤することになり、最後に民宿で一泊だけ、我が子である春樹と過ごすことになった春子。
春樹には既に新しい母親がおり、自分が産みの母親であることは春樹には告げないと決意した春子でしたが、そんな春子を想って口論になった広海と海都を見て、春子が言った言葉です。


ここにいるとそれでもいいかってそんな風に思っちゃうような気がするの

-和泉真琴「お母さんは、どうしてここを出てったの?」
-和泉慶子「おじいちゃんみたいになりたくなかったから。」
-和泉真琴「どういう意味?」
-和泉慶子「ここにいると、何も出来ない気がしたの。ここは人をだめにするような気がしたの。」
-鈴木海都「あの、社長のどこがいけないんですか?あ、いや、僕は、社長の生き方っていうか、すごく好きなんです。」
-和泉慶子「いけないなんて言ってないよ。でもあの人は、民宿の経営者になりたかったわけじゃないと思うの。それが悪いって言ってるわけじゃないのよ。それで幸せなのかもしれないし。でも、違うの。民宿をやりたかったわけじゃないと思うの。他にあったはずよ、ここを選んだ理由が。でも、ここにいると、それでもいいかって、そんな風に思っちゃうような気がするの。私はそれが嫌だった。そうはなりたくなかった。だから、家を出たの。私、嫌いなわけじゃないのよ、ここも、おじいちゃんも。私だってここで育ったんだから。でも私は違う道を選んだ。それだけのこと。」

「ビーチボーイズ」第10話 - 和泉慶子

離婚を機に娘の真琴を民宿にいる実父に預けて東京で仕事を続けていた慶子が、地元を離れた理由を聞かれて言った言葉です。


お前らの海は別にあるはずだ

-和泉勝「お前らのおかげかもしれねえな。」
-鈴木海都「何がですか?」
-和泉勝「今年の夏はいい夏になった。いい夏になったよ。」
-桜井広海「そんな終わったみたいな言い方よしてくださいよ。」
-和泉勝「あとはお前らだけだな。そろそろだな。ここは俺の海だよ。お前らの海は別にあるはずだ。そうだろ?」

「ビーチボーイズ」第10話 - 和泉勝

何も言わずに海都と広海を受け入れ見守ってきた勝が、夏の終わりの夜、海辺でビールを飲みながら二人にかけた言葉です。


それでいいかどうかは俺が決めることだ

-和泉勝「俺はさ、波乗りがしたくてよ。この海に住みついたんだよ。だけどな、いつの間にか波に乗るのを忘れちまってよ。ただの民宿の親父になっちまってよ。なっちまったんだよな。」
-鈴木海都「いいじゃないですか社長。」
-桜井広海「そうですよそれで十分社長はかっこいいっすよ。」
-和泉勝「それでいいかどうかは俺が決めることだ。違うか?うん。ま、お前らがここに流れ着いてこなかったら、このままずっと忘れたまんまだったかもな。お前らのおかげでよ、よかったよ、思い出して。足腰が立たなくなってからさ、思い出しても、取り返しつかねえだろ。ただのさ、ただの昔自慢のじいさんになっちまうところだったよ。ありがとな。それと今日は、心配かけて悪かった。うん。そうだな、今日の俺は、間違ってた。ずっと休んでたやつがいきなり入って波に乗れるほど、海は甘くねえよな。まそういうこった。じゃあな。」

「ビーチボーイズ」第11話 - 和泉勝

忘れかけていたこと、それでいいと思いかけていたことを思い出し、久しぶりに波乗りをしようと海に挑んだ勝。
結局波に飲まれてしまい海都と広海に救助された日、二人の部屋にやってきた勝が、言った言葉です。


そんなに簡単には動けないんだよ

-桜井広海「そんなに簡単には動けないんだよ。」
-鈴木海都「じゃあずっとここにいるつもりか?」
-桜井広海「他に行くとこなんか俺にはないしさ。」
-鈴木海都「そう。わかった。」

「ビーチボーイズ」第12話(最終話) - 桜井広海

サーフィン中の事故で勝が亡くなり、今後の自分たちの生き方について話をしていた海都と広海。
自分の海を探しに一歩踏み出そうとする海都に対して、簡単には動けないと迷う広海。
このままでいいなんて思っていない、でも、簡単には動けない。
珍しく弱音をこぼした広海でした。


あんたを見ていようと思ってここに来たんだよ

「何情けない顔してんだよ。俺がなんでここに来たかわかる?俺はさ、あんたを見ていようと思ってここに来たんだよ。あんたと出会ってさ、何があっても"いいじゃん夏なんだから"とか言って、ああこういうやつも世の中にいるんだなと思ってさ、悔しかったんだよ俺はすごい。あんた見てて。あんたはさ、俺の知らない人生、知ってるような気がしてさ。だから、俺もね、俺も経験してやろうと思ってさ。正直言うと、すっごい怖かったよ俺。だって、全部ゼロになっちゃうんだからさ。でも今だから言えるんだけどさ、それはそれで、よかったなと思ってるよ。もう何があっても怖くないし、いつだってゼロからやり直せる自信はあるしさ俺。大体何びびってんだよ。プー太郎やってヒモやってアウトローやってきたやつがよ、何びびってんだか。ヒーローっていうのは、ヒーローっていうのはさ、死ぬかかっこよく去って行く、どっちかしかないじゃん。何もなく平和にそのまま終わりましたチャンチャン、そんなヒーローものあるかよ。まあ、いいんだけどさ別に。俺の問題じゃないから。いんだけどね。」

「ビーチボーイズ」第12話(最終話) - 鈴木海都

広海の決断を待っていた海都が、踏ん切りのつかない様子の広海にかけた言葉です。
この言葉を受けた広海は、静かに涙を流し、クッションを思い切り海都に投げつけ、「サンキュ」と一言、笑って言いました。


どっかにあるでしょ、俺の海が

-桜井広海「あのさ、これから何するか知らないけど、まあ、詩人だけはやめといたほうがいいな。」
-鈴木海都「俺の最新作、聞きたい?"俺の海"ってやつ。どう?」
-桜井広海「馬鹿じゃん?」
-鈴木海都「ねえそっちは?」
-桜井広海「どっかにあるでしょ、俺の海が。」
-鈴木海都「そ。」
-桜井広海「ね、知ってた?地球の80%が海なんだよね。」
-鈴木海都「71%ね。」
-桜井広海「いつから?」
-鈴木海都「昔から。」
-桜井広海「そ。」
-鈴木海都「うん。…。じゃあな。」
-桜井広海「じゃあ。」

「ビーチボーイズ」第12話(最終話) - 桜井広海/鈴木海都

夏を終わりにし、民宿を出て、それぞれの海を探しに歩き出した二人。
最後、二人が別れるドラマのラストシーンの会話です。
広海は車で、海都は電車で、それぞれの方向へと歩いて行きました。




以上、ドラマ「ビーチボーイズ」の名台詞集でした。

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