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ドラマ【スロウトレイン】名台詞集

2025年 TBS新春スペシャルドラマ「スロウトレイン」より、心に残った台詞をまとめました。

*鑑賞時に書き起こした台詞を記録しているため、表記や文言は脚本と異なる場合があります。恐れ入りますがご了承いただけますようお願いいたします。


●作品情報

公式サイト


●名台詞集

どうしてそう誰かと結びつけたがるのかな

「みんなどうしてそう誰かと結びつけたがるのかな。私としては今の生活満足してるのに、一人ってだけでそうじゃない人にされちゃうのが、そう...そうなの。」

「スロウトレイン」- 渋谷葉子

カフェで元職場の先輩の浅井道枝にマッチングアプリを勧められた時の葉子の言葉です。


一人じゃないから言えるんです

「あなた孤独じゃないんですよ。だから簡単に言えるんです。一人でも生きていけるって、一人じゃないから言えるんです。」

「スロウトレイン」- 宇野祥平

葉子がマッチングアプリで出会った相手・宇野祥平に言われた言葉です。


死んでないと愛せないの?愛を語れないの?

-渋谷葉子「純愛小説だったんですけど、愛する女が死んだ系の話で。」
-百目鬼見「ああ、渋谷さんが唯一受け付けない。」
-渋谷葉子「はい。死んでしまった女をいかに愛していたか。僕は彼女を亡くして初めて彼女の深い愛を知る。ノルウェーとセカチューとイマアイを全部混ぜて薄ーくしたような。」
-百目鬼見「あの頃ですね。」
-渋谷葉子「ねえ死んでないと愛せないの?愛を語れないの?どうして?納得のいく理由を述べてみてくれないかな、さあさあさあって詰め寄りました。」

「スロウトレイン」- 渋谷葉子

葉子と百目鬼が、葉子がかつて交際していた目黒と別れた理由について話した時の会話です。


相手の一番大切なものをへし折ったんです

「相手の一番大切なものをへし折ったんです。お互いに。そうなったらおしまいですよ。おしまい。」

「スロウトレイン」- 渋谷葉子

葉子が過去の恋人・目黒と別れたきっかけについて話した時の言葉です。
葉子は目黒が書いた小説を否定し、傷ついた目黒は葉子は編集者になどなれないと否定した。
それが原因で、二人は別れていました。


軽い気持ちで言ったんだよね君は

-百目鬼見「毎日一緒にいられたらいいのにって言い出したのは君だよ?忘れた?お、冗談だった?間に受けた。惨めすぎるー。」
-渋谷潮「いや違う。」
-百目鬼見「違わない。それくらいの気持ちで、軽い気持ちで言ったんだよね君は、その気もないのに。僕は常々、人といる孤独が辛いと考えてる。何よりも。だったら一人でいるほうがマシだよ。」

「スロウトレイン」- 百目鬼見

想いの差を感じた百目鬼が、潮に別れ話を切り出した時の言葉です。


どこにいればいいのかわかんなくなる

-渋谷都子「問題なんてない。嫌いなとこなんてないし、これまでにないくらい好き。だけど、今日がそうでも、明日は違っちゃうかもしれない。そんなのひどいじゃん。ユンスにそんなひどいことしたくない。わかんないけど、なんでか私、時々、時々突然いてもたってもいられなくなる。明日死んじゃうかもしれないのにここにいていいの?って。ここで合ってるのか、いていいのか、どこにいればいいのかわかんなくなる。こんなんで私、誰かと幸せになれんのかな。」
-渋谷潮「俺も。自信ないな。いやなんかさ、目の前にでっかい希望みたいなの出されるとさ、いやそこまではいいんですよ、こんくらいでいいんですって。変に期待して全部だめになったらさ。」
-渋谷都子「耐えられないね。」
-渋谷潮「無理。」

「スロウトレイン」- 渋谷都子

連絡がとれなくなった都子を心配して釜山までやってきた葉子と潮。
三人揃った釜山のカフェでの会話です。


これっぽちも犠牲になんてなってない

「私は自分がやりたいように生きてきて、これっぽちも犠牲になんてなってない。」

「スロウトレイン」- 渋谷葉子

姉の葉子が結婚していない理由が自分たちのせいだと思っていた都子と潮に、葉子が言った言葉です。

何も言わないでわかってもらおうなんて虫が良すぎる

「姉弟だからって全部言う必要ないでしょ。あんたたちだって言いたくないこと言わなくていいの。だけど、これからの人生一緒に歩きたいと思う人がいるなら、曖昧に流さないできちんと話しなさい。何も言わないでわかってもらおうなんて虫が良すぎる。相手は他人なんだよ。家族じゃないんだから。」

「スロウトレイン」- 渋谷葉子

パートナーとの関係性や将来について悶々としている都子と潮に、葉子がかけた言葉です。


ゴールがわからなくても、次の駅は見えています

-渋谷都子「これからどうなるの?」
-渋谷葉子「これから?これからは...これから先は...誰も知らない未知の大地が広がっているのです。よくあるでしょ?冒険の始まり。」
-渋谷潮「知らない。」
-渋谷葉子「どこへ行くのかわからない。人生に地図はない。それでも、私たちは進んで行くのです。」
-渋谷潮「迷子になるよ。」
-渋谷葉子「心配は要りません。ゴールがわからなくても、次の駅は見えています。次は、腰越。その次は、鎌倉高校前。その次は?」
-渋谷都子・潮「七里ヶ浜。」
-渋谷葉子「次は、」
-渋谷葉子・都子・潮「稲村ヶ崎、極楽寺、長谷、由比ヶ浜、和田塚、鎌倉。」

「スロウトレイン」- 渋谷葉子

両親と祖母を交通事故で一度に亡くし、葬儀を終え、遺骨を抱えながら姉弟三人で心細く江ノ電で帰った帰り道、三人の会話です。
途方に暮れて泣き出す都子と潮、長女として必死に涙をこらえる葉子、三人の会話です。


苦労しなさい。さぼらないで。

-渋谷葉子「潮は?どうなのよ。」
-渋谷潮「一緒に住もうって言われてる。」
-渋谷葉子「いいんじゃない?」
-渋谷潮「こういう風に付き合うの初めてだし、どうしていいかわかんないけど。」
-渋谷葉子「いいじゃない。」
-渋谷潮「喧嘩したくないんだよな。」
-渋谷葉子「あんた変なとこ細かいからね。」
-渋谷潮「姉ちゃんなら無視すればいいけどさ。」
-渋谷葉子「苦労しなさい。さぼらないで。」

「スロウトレイン」- 渋谷葉子

パートナーとの同棲をするかどうか足踏みしている潮に、葉子が言った言葉です。


私は子どもを残しません

「前略、ご無沙汰しております。そちらではいかがお過ごしでしょうか。私はといえば、このところ、寂しさについて考えています。これまで、寂しさをろくに感じることもなく、どこか遠い手触りのまま、生きてこられました。それはとても幸せな、贅沢な話です。苦労がなかったとは言いません。まだ幼い弟妹たちを優先して出来なかったこともあります。ですが、それも、私の大切な一部です。今、あらためて、一人を噛み締めています。もう時期私は、あなたと同い年になります。あなたたちが死んでしまった年齢に。あなたにとって何がいちばん寂しかったのか。おそらくはきっと、まだ幼かった子どもたちの成長を見られなかったこと。あなたの子どもたちは、新しい時代を生きています。小石を積み上げるように。ひとつずつ駅を数えるように。私は子どもを残しません。あなたから見ればそれは寂しいことでしょう。だけど案外楽しくやっています。日々を営み、ただ生きて、生きて、生きて。ただ生きて、小さな時間を過ごしています。そして、ひとつの命として、消えていくのです。小さな私たちの小さな営みは、どこへ繋がっていくのでしょう。真新しい滑らかなレールが運んでくれることでしょう。連綿と続く私たちの営みをすべて乗せて、いつかの、遠い彼方まで。まだそちらへは行けませんが、私たちをどうか見守っていてください。草々。」

「スロウトレイン」- 渋谷葉子

都子は釜山で仕事を始め、潮はパートナーとの同棲を始め、一人で家で過ごすようになった葉子のモノローグです。




以上、ドラマ「スロウトレイン」の名台詞集でした。

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