見出し画像

ドラマ【トリリオンゲーム】名台詞集

2023年7期 TBS金曜ドラマ「トリリオンゲーム」より、心に残った台詞をまとめました。

*鑑賞時に書き起こした台詞を記録しているため、表記や文言は脚本と異なる場合があります。恐れ入りますがご了承いただけますようお願いいたします。


●作品情報

公式サイト


●名台詞集

お前みたいな知識と技術のあるやつがいて初めて両輪になる

-平学「どうしたの?内定もらえなかったの?」
-天王寺陽「たった今辞めてきた。」
-平学「は?!なんで?」
-天王寺陽「お前がいなかったから。」
-平学「…。」
-天王寺陽「俺みたいな口とハッタリで世渡りするやつと、お前みたいな知識と技術のあるやつがいて初めて両輪になる。何がコミュ力だ。そんなの俺の仕事。片輪しか採らないような会社は買い叩く。百兆円。トリリオンダラーありゃなんでも買える。」

「トリリオンゲーム」第1話 - 天王寺陽

ドラゴンバンク社の新卒採用試験会場で再会した中学時代の同級生、陽(ハル)と学(ガク)。
ハルは試験に受かったものの、入社式当日に入社を辞退。
試験に落ち、アルバイトの窓清掃業でドラゴンバンク社を担当していたガクの元に現れたハルの言葉です。
この時にハルが描いたロードマップから、二人の物語が始まりました。

最高のエンジニアには最高の椅子が似合う

-天王寺陽「何言ってんの?お前の椅子に決まってんじゃん。」
-平学「僕の?」
-天王寺陽「おう。いいからほら、座ってみ。はい。」
-平学「(椅子に座る)」
-天王寺陽「最高のエンジニアには、最高の椅子が似合う。」
-平学「…ありがとう。」
-天王寺陽「よし。一兆ドル稼ぐとしますか。」

「トリリオンゲーム」第1話 - 天王寺陽

二人で企業することになったハルとガク。
それぞれ全財産だった十万円ずつを出資金として出し合ったものの、いきなり全額の二十万円を払って高級椅子を購入したハル。
その時の二人の会話です。

人対人の付き合いに必勝パターンもマニュアルもねえ

「人対人の付き合いに必勝パターンもマニュアルもねえ。人材採用は相手次第であらゆるカードを出しておけ。」

「トリリオンゲーム」第2話 - 天王寺陽

立ち上げた企業名を「TRILLION GAME」と名付け、新規の人材募集を開始したハルとガク。
人材採用についてハルがガクに言った言葉です。
ハルはガクに指示し、ターゲット毎に異なる企業ページを複数パターン制作していました。

Fake it till you make it.

-天王寺陽「ガクはAIっぽいものを作ればそれでいい。AI風?AIもどき?うちのAIは人力でやる。表向きAIがやってるように見せかけて、実際は人間がお客の相談に乗り、質問に答えアドバイスする。」
-平学「詐欺じゃんそんなの!」
-高橋凛々「少なくともAIだという表現は嘘になります。」
-天王寺陽「嘘は言ってねえだろ。AIが何の略とは言ってねえ。"頭いいぜ"とか"アイツいいよ"の略かもしんねえだろ?"Fake it till you make it." 楽しいハッタリAIでがっぽり儲けるぜ!」

「トリリオンゲーム」第2話 - 天王寺陽

凛々が仲間に加わり、三人体制でスタートしたトリリオンゲーム社。
まずは最新AI"風"のオンラインショップを立ち上げることに。
ガクと凛々の前でプランを説明した時の、ハルの言葉です。
"Fake it till you make it."は、叶うまではそのフリをしようということわざで、成功している人に人が寄ってくるからまずは成功しているフリをしておけば後に本当に成功する、目標が実現するまではあたかも目標とする人物であるかのように振舞いそれが自然になるまで続けることが大切だ、といった意味です。


凛々だから採用したんだ

-高橋凛々「ごめんなさい。やっぱり私の判断が間違ってました。ドラゴンバンクさんの条件を飲んで契約するべきだったんです。本当にごめんなさい。」
-天王寺陽「断って正解。凛々は間違ってねえよ。」
-平学「そうだよ!凛々さんはユーザーのことを第一に、」
-高橋凛々「桐姫さんの言う通りです。私は馬鹿正直な堅物。機転も融通も利かず、ビジネス感覚がありません。それに元々お二人が私を社長に起用した理由は話題作りのためですよね。だったら私である必要はない。他にもっと流行に敏感でベンチャーに向いているビジネス感覚のある若い女性を探した方が、」
-平学「若い女性だからだけじゃないよ。凛々さんのおかげで僕たちはヨリヌキを始められた。一生懸命で真面目な凛々さんのリストがあったから、」
-高橋凛々「でしたらリストはここに置いていきます。」
-平学「いやだからそういうことじゃなくて、凛々さんじゃなきゃだめなんだよ!」
-高橋凛々「…どうしてですか?」
-平学「どうしてって…だからつまり…あ、そうだ、これ!これ見て!新しくレビューを書けるようにしたらもうこんなに。トリンリン、つまり凛々さんのおかげで素敵なプレゼントを贈ることが出来たって、感謝の言葉ばっかり。」
-天王寺陽「俺らの会社には凛々の馬鹿正直な真面目さが欲しい。凛々だから採用したんだ。」
-平学「ここで僕たちと一緒に凛々さんにしか出来ない仕事をやってください。」
-高橋凛々「…ありがとうございます!ありがとうございます!よろしくお願いします!」

「トリリオンゲーム」第2話 - 天王寺陽

いきなり社長のポジションを与えられ、トリリオンゲームでの勤務を開始した凛々ですが、以前ハルからは若い女性を社長にするのは戦略のひとつだと言われ、またキリカからもお飾り社長であることを突かれ、自分の無力さを痛感。
謝りながら会社を去ろうとする凛々に、ハルやガクがかけた言葉です。
このシーン、凛々の言うことを遮らずに聞くハルの表情がとても印象的でした。
ハルはビジネスの場ではいつも調子が良い風に振舞いますが、仲間に対しては、ここぞという時に本当にシンプルで必要な言葉だけをかける。
それが人を動かす。
就活に何社も失敗しなかなか採用されなかったガクも凛々も、お前が必要だとハルに言われ、ここが居場所だと、ここで頑張りたいと、ハルと共に歩むようになりました。

胸張れ。これがお前の仕事だ。

-高橋凛々「ガクさんが頑張ってくれたおかげですね!」
-天王寺陽「すげえよガク!」
-平学「…。」
-天王寺陽「どうした?泣いてんのか?」
-平学「僕だけじゃない。みんなのおかげです。ようやくわかった。チームで戦うってこういうことなんだね。パソコンで何かを作ることは僕の地味な趣味だったのに、こんなに価値があるって思われて…。」
-天王寺陽「胸張れ。これがお前の仕事だ。」
-高橋凛々「これからも一緒に頑張りましょう!」
-平学「うん。」

「トリリオンゲーム」第3話 - 天王寺陽

ガクが開発したシステムと、凛々の接客、ハルの戦略。
三人の力で目標としていた売上を達成した時の会話です。


一度巨大資本の部門に下れば二度と自分の足で走れなくなる

「いずれは、ない。一度巨大資本の部門に下れば二度と自分の足で走れなくなる。攻めたら負けるかもしれない。でも、小さな蟻が巨大な像に勝つには攻めるしかない。」

「トリリオンゲーム」第3話 - 密園雫

ドラゴンバンク社に買収されるか、トリリオンゲーム社と組むか。
倒産の危機に瀕した密園フラワーの社長・密園が、ドラゴンバンク社の子会社として生き延びた後にいずれ復活をと説得しようとする社員に対して言った言葉です。

真の勝者はアイディアのある人間ではなくそのアイディアを利用して利益をあげることの出来る人間

-黒龍一真「真の勝者はアイディアのある人間ではなく、そのアイディアを利用して利益をあげることの出来る人間。」
-天王寺陽「勝つためなら何をしてもいいということですね。」
-黒龍一真「小さな者は大きな者に吸収され淘汰される。それが資本主義の基本原理。」

「トリリオンゲーム」第4話 - 黒龍一真

トリリオンゲーム社が開発したAIシステムのアイディアを盗むかのようにブラッシュアップし、大々的なメディア戦略をもって自分たちの成功としたドラゴンバンク社。
その指揮をとった黒龍とハルが、エレベーターの中で交わした会話です。


チャレンジしなきゃサクセスは生まれない

「何かにチャレンジすると必ずリスクと責任がついてまわる。だけどチャレンジしなきゃサクセスは生まれない。みんなで勇気を持って大ヒットゲームにチャレンジしましょう。」

「トリリオンゲーム」第4話 - 天王寺陽

桜たちを仲間に迎え、ソーシャルゲーム開発へと動き出したトリリオンゲーム社。
開発にあたり社員たちを焚き付けるためにハルが言った言葉です。

二度と同じ負けは喰らわねえ

「お前もよく知ってんだろ。俺のワガママは世界一だ。二度と同じ負けは喰らわねえ。どんな悪い手使ってでもな。」

「トリリオンゲーム」第4話 - 天王寺陽

メディア帝国を築く。
ドラゴンバンクに先手を打たれた借りを返すべく、あらゆる使える手を使い目標を達成しようと進んでいくハル。
ハルの不穏な様子に戸惑うガクに、ハルがこれまで見せたことのないような冷たい表情で言った言葉です。


全身全霊で夢を追いかけてる人間には

「全身全霊で夢を追いかけてる人間には、時に信じられないほどの幸運が訪れる。」

「トリリオンゲーム」第5話 - 桜心護

ドラゴンバンクのヒットゲーム開発者を突き止めることが出来るかもしれないと立ち上がったガクに、桜が背中を押すように言った言葉です。


誤差だろ

-祁答院一輝「覚悟は出来てるんだろうな。ゴップロに告訴されて恐喝罪が成立すれば、お前はめでたく前科一犯。」
-天王寺陽「逮捕されればの話でしょ。それに俺とっくに前科トリリオンほどやらかしてるんで。今さら一犯やそこら増えたところで、誤差だろ。」
-祁答院一輝「タッグ組もうじゃねえの。俺らワル二人で。」

「トリリオンゲーム」第5話 - 天王寺陽

大手芸能プロダクション・ゴップロ買収に向けてタッグを組んだハルと祁答院の会話です。
"ワガママ"を叶えるために、時に手段を厭わない。
ハルのある意味でのヤバさが感じられる台詞で、目黒蓮さんの冷酷な表情も含め、ゾクっとするシーンでした。


だってお前なら勝つだろ

-天王寺陽「とにかくお前はすげえ。ドラゴンバンクのサーバーハッキングした上に桐姫とタイマンしてドラ娘開発者の情報まで掴んできた。やっぱりお前はスーパーハッカーだ。」
-平学「そんなんじゃないよ。ハッキングも桐姫さんとの交渉も、僕はハルくんみたいに上手く出来なかった。」
-天王寺陽「ガク。俺が間違ってた。二兎を追うものは一兎をも得ず。でもな、一人では無理でも二人で追えば必ず捕まえられる。なんでこんな当たり前のことに気付かなかったのか。わかるか?」
-平学「ごめん、全然わかんない。」
-天王寺陽「俺らなら両方やれる。」
-平学「両方?」
-天王寺陽「ソシャゲとメディア。お前がそこまでゲームにこだわるなら両方やっちまおう。」
-平学「本気なの?」
-天王寺陽「だって、お前なら勝つだろ。」
-平学「...絶対勝つ。勝とう。」
-天王寺陽「俺たちは二人で両輪。俺らのワガママは世界一だ。」

「トリリオンゲーム」第5話 - 天王寺陽

メディア買収のために動いたハルと、ゲーム開発のため奔走したガク。
一時は決裂したかのように見えた二人でしたが、それぞれの戦いをした後にに再び合流した二人が交わした会話です。

「お前なら勝つだろ」
当たり前のように自分のことを信じるハルに、ガクはあらためて、ハルと一緒に二人で勝ちに行くことを決意新たにしました。

僕らと一緒に心が揺れる仕事を

-平学「あなたの望みはお金じゃない。いつか言ってましたよね。ユーザーが課金するのは、心が揺れた瞬間だって。」
-蛇島透「だから?」
-平学「つまりそれって、蛇島さん自身、心が揺れたいっていう意味じゃ?」
-蛇島透「...は?」
-平学「僕らと一緒に心が揺れる仕事を、最高に面白いゲームを作りましょう。」
-天王寺陽「実現出来ます。俺らの会社なら。」

「トリリオンゲーム」第6話 - 平学

ドラゴンバンク社に勤め大ヒットゲームの開発に携わったものの、大きな組織の中で使い倒され消費されていくだけのクリエーターという立場に心が荒みかけていた蛇島。
ドラゴンバンク社で桜やハル、ガクと共にゲーム開発に関わり、かつての心の動きを取り戻しかけていたものの、ドラゴンバンク社の黒龍社長にトリリオンゲーム社を潰すと脅されドラゴンバンク社へと戻ろうとしていた蛇島に、ハルとガクがかけた言葉です。
心が揺れる、その瞬間を取り戻すため、蛇島はトリリオンゲーム社への移籍を決断しました。


心が揺れる瞬間

「私、蛇島透は、本日をもってドラゴンバンクを退社し、株式会社トリリオンゲームに移籍します。これまで私は長年ドラゴンバンクで働いてきました。こらからもずっと、組織の歯車ようなクリエイター人生を歩むのかと諦めかけていた時、トリリオンゲーム社と出会った。トリリオンゲームとの仕事は、私が忘れかけていた大事なものを思い出させてくれた。それは、心が揺れる瞬間。本当に面白いゲームを作るために、みんなで必死にアイデアを出し、時にぶつかり合いながら、ゲーム作りを続ける。私は心の底からの楽しさと生きがいを感じることが出来ました。みなさん、我々トリリオンゲームが開発した、心を揺らすゲーム。プチプチアイランドにご期待ください。よろしくお願いします。」

「トリリオンゲーム」第6話 - 蛇島透

トリリオンゲーム社への移籍を決めた蛇島が、ドラゴンバンク社の会見の場で行ったスピーチです。


ゲスだからこそちゃんと作るんです

「まずい釣餌に食いつく魚はいねえ。釣餌だからこそ中身もちゃんと作る。うちにも最近ダミーでいいっつってんのにすげえゲーム作った連中がいる。(ガクに) な。ハッタリと中身、両輪が揃えば一気に爆発する。俺や功刀さんみたいなゲスゲーマーが金と数字を作れば、ガクや凛々、あかりたちが中身を作る。ゲスだからこそ、ちゃんと作るんです。」

「トリリオンゲーム」第7話 - 天王寺陽

ゲームや報道を餌として目的を達成しようとするハル。
時にその進め方について真意を測りかね不安を覚えることもあったガクやリンリンですが、ハルのこの言葉を受け、あらためて結束を深めた三人でした。

金は使うために稼ぐ

「金は稼いだ時点ではまだ何の価値もない。金は、使うために稼ぐ。」

「トリリオンゲーム」第8話 - 天王寺陽

突然高級車を購入したハルに驚くガクを前に、ハルが言った言葉です。

そういう生き方しか私にはわからない

-天王寺陽「マジで結婚する手もある。」
-黒龍キリカ「正気?」
-天王寺陽「会社の顔同士が結婚すりゃ、イメージ戦略としては最強。」
-黒龍キリカ「そんなことまでゲームのカードなのね。パートナーになってどうするの?日曜日に手繋いで仲良くピクニック?」
-天王寺陽「それもいい。家を買って子どもつくって犬も飼って、あと…年に一度は家族で海外旅行。」
-黒龍キリカ「…だけど、あなたも私も、ビジネスの世界で生きることを選んだ。私、普通の幸せも好きよ。でもそれだけじゃ足りない。口いっぱいに頬張ってもまだ欲しい。そういう生き方しか、私にはわからない。それに、あなたが望んでいることはただ一つ。トリリオンダラーを稼いで全てを手に入れること。」
-天王寺陽「…だな。」

「トリリオンゲーム」第9話 - 黒龍キリカ

キャッシュレス事業において手を組むことを打診したハルがキリカを船上に呼び出し、交わした会話です。
この少し前に、ハルはキリカの父・一真からトリリオンゲーム社の買収とキリカとの結婚を提案され、そのいずれもを拒否。
キリカは一真によりスーパーを経営する子会社に飛ばされましたが、ハルと手を組み、交通系ICも絡めたキャッシュレス事業の頂点へと駒を進めていきました。

ハルとキリカがこの会話を交わすシーン、目黒蓮さん、今田美桜さんの表情や台詞の言い回しが、とても強く凛々しく、かつどこか切ないような寂しさも漂わせ、とても印象的なシーンでした。
ビジネスに人生を賭けて駆け抜ける、ある意味では似た者同士の二人。
この生き方しかわからない。
黒龍家で育てられたキリカの繊細な想いの揺らぎ、それでも決めた生き方を突き進んでいく強さ。
敵か味方か。一言では表すことの出来ないハルとキリカの関係がよく表れたシーンでした。

勝つまでやめなきゃ必ず勝てる

「一度失敗しても、勝つまでやめなきゃ必ず勝てる。」

「トリリオンゲーム」第9話 - 黒龍キリカ

ハルとキリカがタッグを組んだキャッシュレス事業への参入が無事に成功し、キリカが言った言葉です。
この後、成功を祝ってハルとガクとハイタッチをしたキリカ。
こんな風に"仲間"とビジネスを進める経験が無かったハルカの、この時のどこか少し照れたような表情のキリカが、とても可愛らしく印象的なシーンでした。

頑張ったやつが勝つわけじゃねえ

「頑張ったやつが勝つわけじゃねえ。引き際を間違えたら一生這い上がれなくなる。それがマネーゲーム。」

「トリリオンゲーム」第10話(最終話) - 天王寺陽

一真の手によりトリリオンゲーム社には情報漏洩など様々な問題が起こり、凛々は社長を退任、企業の社会的信頼は失墜。
これからどうしていくべきか混乱の中にいるガクや仲間たちを置いて、ハルは自身をドラゴンバンク社の役員にすることを条件に一真からの買収提案を受け入れ、トリリオンゲーム社はドラゴンバンク社に買収される展開に。
自分たちを裏切るように敵側に回ったハルに愕然とするガクに、まるで血が通っていないかのような光を失った瞳で、ハルが冷たく言い放った言葉です。


信じて良かった

-天王寺陽「このゴシップは全て、世の中に出る前に潰された。」
-平学「潰された?」
-天王寺陽「このネタで、黒龍を社長の座から引きずり下ろす。内部からドラゴンバンクをぶっ壊し丸ごといただく。このネタの裏を取るために、俺はドラゴンバンクに潜り込んだ。」
-平学「…めちゃくちゃだよ!ひどいよ!なんで最初から教えてくれなかったの?!」
-天王寺陽「俺がむちゃくちゃ出来るのは、ガクがいてくれたからだ。信じて良かった。ガクが株を手放さない限り俺らの会社は死なない。お前がずっと居てくれると信じたからこそ、俺はドラゴンバンクの闇に潜入出来た。」

「トリリオンゲーム」第10話(最終話) - 天王寺陽

ハルが自身の保有株を手放してトリリオンゲーム社を去った後も、株を手放さずにトリリオンゲーム社に居続けたガク。
ガクの元に久しぶりに現れたハルの手には、黒龍一真がこれまで握り潰してきた数々のスキャンダル。
ハルがドラゴンバンク側に回ったのは、そう見せかけて、ガクと最初に描いたロードマップの通り、ドラゴンバンク社を手に入れるため。
あまりのめちゃくちゃさに泣きながら脱力したようなガクでしたが、この二人の何にも奪われることのない絆を感じさせる、とても印象的なシーンでした。


こっちはとっくに腹括ってんだよ

-黒龍キリカ「私は、ドラゴンバンクの株を手放します。」
-黒龍一真「なぜだ?!」
-黒龍キリカ「…お父様の娘だから。」
-天王寺陽「あんたとあんたの会社を助けるためですよ。俺らの要求を拒否れば、不正は全世界に晒されて会社ごと破滅する。それだけは避けたい。」
-黒龍一真「確かに私は破滅するかもしれない。だが同時に君も破滅だ。ドラゴンバンク役員の身でありながら未公開の情報を流し株取引をさせた。インサイダー取引は立派な犯罪だ。」
-天王寺陽「上等だよ。あんたが株を手放さないなら俺らは仲良く豚箱行き。こっちはとっくに腹括ってんだよ。どの道あんたは俺に映像を見せられた株主連中を口止めする必要がある。それはつまり、俺のインサイダー取引も隠ぺいするってこと。得意だろ?隠ぺい。」
-黒龍一真「…。」
-天王寺陽「我々は、黒龍社長の退陣及び新社長の推薦を行います。」
-黒龍一真「犯罪者は社長にはなれない。」
-天王寺陽「俺じゃないっすよ。俺は社長にはなりません。社長はここにいるガクです。ご安心ください。沈没しかかかった船は、ガクが立派に立て直してくれます。」

「トリリオンゲーム」第10話(最終話) - 天王寺陽

一真の悪事の証拠を掴み、退任を要求したハル。
ドラゴンバンク社と父親のために株を手放す決断をしたキリカの覚悟。
ドラマ最終話における黒龍一真とハルの直接対決、とても痺れる緊張感のあるシーンでした。

馬鹿正直な真面目さで俺らを守り続けてくれたから

-天王寺陽「会社を取り戻したお祝いだ。」
-高橋凛々「どういうことです?!」
-天王寺陽「ロードマップを一マス一マス進めたのは、凛々が馬鹿正直な真面目さで俺らを守り続けてくれたから。」
-平学「凛々さんがいなかったら、会社はとっくに潰れてた。何もかも、夢物語のままだった。」
-天王寺陽「俺たちともう一度、トリリオンゲームを続けよう。」
-高橋凛々「…はい!」
-天王寺陽「どんと来い!俺たちは最強のチームだ!」

「トリリオンゲーム」第10話(最終話) - 天王寺陽

一真との直接対決に勝利し、ドラゴンバンクを手に入れたハルとガク。
社長を退任し花屋でのアルバイトをしていた凛々を迎えに行った時の三人の会話です。
三人は昔のように、笑顔で再び円陣を組みました。

度々台詞にも登場するように、ハルには圧倒的な強さがあるけれど、一人では何も成し遂げられないことをハル自身が知っている。
ガクがいて両輪が揃い、凛々のような仲間がいて、初めて進めていけるロードマップ。
むちゃくちゃでありながらも、ハルなりのやり方で仲間を守った結末でした。

結局この後、インサイダー取引を行った事実のある自分が表舞台に立つことは望ましくないと、「あとは任せた」と言い残してガクたちの元を去って行ったハル。
以降、ハルとは連絡がつかなくなってしまったものの、ハルが自分たちを犯罪すれずれのギャンブルに巻き込まないよう罪を一人で被る決断をしたがゆえのことだと理解し、ハルがいなくなったトリリオンゲーム社を守っていくことを決めたガクや仲間たちでした。


俺らのワガママは世界一だ

-天王寺陽「ここで俺らのロードマップの続きを始める。」
-平学「今度は何するつもり?」
-天王寺陽「ドラゴンバンクいただいたくらいじゃ一兆ドルにはまだまだ足んねえ。」
-平学「そうだねえ~。僕らのワガママは、」
-天王寺陽「あ?!今何て言った?」
-平学「そう。"僕ら"の。」
-天王寺陽「…俺らのワガママは世界一だ!」

「トリリオンゲーム」第10話(最終話) - 天王寺陽

その続き、二年後、ガクの前に再び当然姿を現したハル。
ハルがガクを連れて向かった先は、ロードマップの続きを始める場所。
「俺のワガママ」が、いつしか「俺らのワガママ」になり、再び共に歩み始めた二人の続きの物語が、今年公開された劇場版トリリオンゲームにて描かれました。




以上、ドラマ「トリリオンゲーム」の名台詞集でした。

いいなと思ったら応援しよう!