ドラマ【ブルーモーメント】名台詞集
2024年4月期 フジテレビ水曜ドラマ「ブルーモーメント」より、心に残った台詞をまとめました。
*鑑賞時に書き起こした台詞を記録しているため、表記や文言は脚本と異なる場合があります。恐れ入りますがご了承いただけますようお願いいたします。
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第1話
過去の無い人間なんていない
アシスタントとしてやってきた雲田が気象に関わる仕事をする理由を言うのを躊躇った時に、晴原が言った言葉です。
雲田に何かしらの過去があると察した上で、晴原はこの言葉をかけました。
晴原自身が、ある過去を抱え、ずっとそれにとらわれながらも、生きるために、前に進むために、黙ってすべきことをしてきた生き方が垣間見える台詞でした。
世の中の気象リテラシーを高めたい
「ハルカン」としてニュース番組に出たり、SNSを発信したり、ポップなパンフレットに登場したり、そんな活動をしている晴原について、上野が言った言葉です。
「世の中の気象リテラシーを高めたい」。
これはまさに今現在の私達が生きていく上でも必要なことで、このドラマは多くの学びを与えてくれる作品になりそうです。
苦情ですか。そんなことは甘んじて受け入れてください。
これから起こると予測する災害に備えて公式な避難指示を出すよう、晴原が市長に直接話しをしに行った時の台詞です。
何も起こらなかった時の苦情を懸念して、指示を出すことを渋っていた市長。
現実にもきっとこういう状況があって、その1分1秒の判断の遅れが命取りになることがある。
気象や災害に関わらず、こういうことってありますね。
晴原のここでの台詞は身にしみると同時に、苦情なんてどうでもいい全てこちらにまわせと強く言いきる姿にシビれました。
信じてもらうのって難しい
市長から公式の避難指示が出された後に殺到した苦情。
対応する雲田に、丸山がかけた言葉です。
本当に、そんなんですよね。難しい。
それでも、結果必要がなかったとしても、「何もなかったね」と笑い合える方が絶対良いのに。
ある日突然悲劇は起こります
イベント中止の指示に対して文句を言う運営者や参加者たち。
「どうせ何も起こらない」「悲観的すぎる」そういう彼らに対して、雲田が言った言葉です。
自然災害が起こる度に、こういうことを誰もが思うはず。
それなのにいつしか忘れてしまうものです。
奇跡は準備するもんだ
要救助者を懸命に捜索するも、さらなる雪崩発生の可能性もあり、退避すれば生存率が厳しい。
そんな状況の中での、晴原の言葉です。
結果的に、要救助者たちは晴原が"ハルカン"として啓蒙していた自然災害に関する知識を実践したことによりなんとか生き延び、無事に保護されました。
明暗を分けるもの、そこには運もあるでしょう。
けれど晴原の言うように、知識がそれを分ける場面がある。
結局使うことがなければ、それでよくて。
いざという時にその知識が頭をよぎれば、救われる命がある。
この物語のテーマです。
第2話
ただただ運が悪かった
なぜ自分が。なぜ自分の大切な人が。
災害に遭うと誰もがそう考えてしまうけれど、災害に遭うことは、罰でも不注意でもなく、ただただ運が悪かった。それだけ。
残酷にも響くこの台詞は、自分を責める理由などないということを同時に伝えるあたたかさもあり、印象に残りました。
命を懸けても命を捨てない
厳しい状況での救助について、レスキューの立場として"恐らく"では動けないと伝えた園部に対して、晴原がかけた言葉です。
命懸けの現場では、要救助者のみならず、レスキュー隊員も常に命の危機と隣り合わせ。
命を懸けても、命を捨てない。とても重い覚悟の伝わる言葉です。
使命感が暴走しはじめていた
尊敬する上司・佐竹が、レスキューの現場で要救助者となった身内を助けるために無謀な行動をとり、結果的に救出されたものの、命に係わる二次災害を招くことになった。
佐竹に意見を聞かれた園部が、言葉を選びながら、しっかりと伝えた言葉です。
佐竹は第一線から身を引くことを決めました。
今回佐竹が暴走をしてしまった背景や感情を、園部は理解はしている。
けれど、レスキューとしては、結果的に助かったとはいえ、1度でもその過ちを許してはならない。
ここで園部が佐竹に伝えた言葉や信念は、まさに園部が佐竹から教わってきたことであるはずです。
佐竹に憧れ、一人の正しいレスキュー隊員として成長した園部の、頼もしさとまっすぐさが伝わってくる、苦しくもあり、応援したくもなるシーンでした。
第3話
絶望の先に最後に君の心に残るのはなんだ?
過去の出来事に囚われて、怪我を負ったことに加え心の傷を負い、以前のようなオペが行えない汐見。
そんな汐見に、晴原がかけた言葉です。
チームにおいて沈黙は罪だ
自分のキャリアを守ることを優先する統括責任者と、その責任者により医療行為にあたらないよう指示され救える命を救えない汐見。
目の前で消えてしまいそうな命を前に、どちらにつくべきか動くことが出来なかったSDM医療チームのメンバーへ、晴原がかけた言葉です。
現場から乖離してしまった存在
自分のキャリアが傷つくことを恐れて現場で適切な指示を出さない志賀に対して、本部から園部が言った言葉です。
こういうことを排除したくて、園部はSDMメンバーを、キャリアや年齢、性別に捉われない人員構成とすると決めていました。
第4話
人のあれこれは直視しない
別場所から戻ってきたらSDMメンバーの空気が悪くなっていたのを敏感に察知し、地雷を踏まないようにした山形が言った言葉です。
こういうスキルって、意外と必要ですよね。
おせっかいも100回続けば強い愛情だ
誰かを救いたい、役に立ちたいと思うあまり空回りをして失敗してしまった雲田に、晴原がかけた言葉です。
災害を正しく恐れるために
ここまで災害の恐ろしさを伝えてきた作品でしたが、ここで出てきた"災害を正しく恐れるために"の台詞が印象的でした。
自然は時に脅威になるけれど、人を救い、守る盾になるのは、やみくもに恐れる恐怖心ではなく、正しい知識。
「気象リテラシーを高める」という晴原そしてSDMの目指す姿が、ここにあるように感じました。
第5話
選べないものを選ぼうとしてはいけない
難しい状況の中で深刻な要救助者が2名となり、両方を救う術はないかと考え判断が出来なかった晴原に対して、沢渡がかけた言葉です。
出来ることなら両方を選びたい。
それは皆の共通の願いで、ただそれが叶わない時に、手が届く方を選択することは、間違いではない。
数々の現場を経験した沢渡のこの言葉を受けて、晴原は沢渡の指示に従いました。
現場に命の判断を委ねてはいけない
SDMの方針について沢渡が園部に物申した時の台詞です。
園部のここでの言い方は、実力と信頼と結果が伴わなければ、逃げや責任放棄、自己保身だととらえられかねないものです。
チームを信頼しているという描写だと思いますが、組織づくり、ましてや刻一刻の判断を迫られる現場における仕事の在り方について、考えさせられる台詞でした。
第10話(最終話)
これからのことを変えるんです
暴風により避難したものの、目の前で被害が起こり、混乱する避難者たちに、丸山がかけた言葉です。
丸山も、目の前でSMD車両が暴風で吹き飛ばされ、雲田が被害に巻き込まれた様子を目の当たりにしましたが、これ以上の被害を起こさぬよう、避難者たちに必死にかけた言葉でした。
一人の天才に寄りかかるってどうなの
SDMの正式運用を断り、是非が問われる試験運用のまま、さらなる組織となるようブラッシュアップを続けていくことを決断した晴原とチーム。
メンバーで集まり話している時に、丸山が言った言葉です。
視聴しながら常々思っていたことだったので、台詞になりすっきりしました。
いつも通りの朝を迎える
最後、ブルーモーメントに染まる空のもと、チームのメンバーと共にいた晴原が言った言葉です。
この物語は、組織づくりの物語でしたね。
以上、ドラマ「ブルーモーメント」の名台詞集でした。