アダルトチルドレンの苦悩

知的障がい、自閉スペクトラム、
統合失調症の姉をもつ、きょうだい児の芙蓉です。

きょうだい児には、アダルトチルドレンが
多いのではないか?ということについては
以前のブログで書きましたが、

きょうだい児の苦悩と
アダルトチルドレンの苦悩は、

とても似ているというか、
共通している気がします。

結局、役割を演じなければ生きて行かなかったわけで

ふと気がつけば、
役割しか生きられなくなっているのが
大きな苦悩になっているのかな、
と思いますね。

役割を生きなくていいんだ。
役割をしなくても、生きていて良いんだ、と
気づけたのは、私は40歳ごろのこと。

衝撃でしたね。

私は、姉の問題をどうにかしたかったのもあって、
高校の頃から、
知的障がい者支援のボランティアに参加したり
福祉関係の仕事に就いたり、という人生を
いつのまにか選んでいました。

40歳くらいの頃から、
重度障がいの方のグループホームで働いた時、
ある利用者さんが
ものすごい気づきを私に与えてくれました。


その人は、重度の脳性麻痺で、
話せない。歩けない。
30代だったけれど、まるで赤ちゃんのようにずり這いをして、
ウーウー
アーアー
という感じで、意思表示ができるのみでした。

けれど、時々見せてくれる笑顔が、
本当に素晴らしくて

関わらせていただく
介護者も、ナースも、ドクターもみんな
その方の笑顔を見て、心から
幸せと穏やかさをもらっている現場に立ちあわせて
いただけていたのです。

私はこの利用者さんに出会って、

本当に人は生きているだけで
存在しているだけで素晴らしくて

役に立たないと生きている資格がない、とか
本当にそんなことはないんだな、と

心からそう思えたのでした。

私も、この方と同じ人間。
無理に役割なんか担おうとしなくて良い。

できることをやるのはおまけのようなもので、
本来は生きて存在しているだけで
良いんだな、

生かされているだけで奇跡だな、と

生まれて初めて味わう
感謝を感じたのでした。

そこが、アダルトチルドレンからの苦悩の解放
だったのかもしれません。

障がいのある方に、存在をもって教えていただき
魂を救われた、と
今でも感謝に思っています✨

あの利用者さん、今どうしておられるのかな?……



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