コロナについて思うこと

はじめに

これは寝る前に唐突に思い浮かんだ事をそのまま吐いた、ただのボヤキです。



 私は今年大学3年生になった二十歳のヒヨッコです。入試を何とか潜りぬけ、自分で時間割を決めたり、好きな時に参加できるサークルに居心地の良さを感じていた2019年はとても楽しかった。

 2020年はオリンピックや趣味に時間を割いて充実させるぞ!と意気込みながら迎えた昨年。年明け早々「中国武漢で新種のウイルスが………」という報道。当時は「あらあら大変なこった」という程度の認識だった。しかしそこから瞬く間に身近な脅威へとなった。講義はすべてオンラインになり、用がない限りは自宅に籠もり、忙しささえ楽しいと思えていたアルバイトも利用客数の激減によりどこかつまらなくなった。

 この1年ほどの間、官民を問わず様々な方法でコロナを抑え込もうとする動きがあったのを目にしてきた。全ては『口を覆い、引きこもる生活』を脱するため。ここで是非を問う事はしないが、国や自治体による緊急事態宣言や給付金、私企業や自営業の皆さんによる互助など、何とかしてこの苦境を乗り越えようと様々な試みがあった事も知っている。

 ところが我が国だけでなく世界がウイルス1つで大混乱に陥っているというのに「コロナは嘘」「マスク反対」と叫びだす輩が現れ始めた。そういう人たちは大抵揃って「私達は騙されない。真実を知っている。」などと知ったような口を利く。勿論全てに当てはまるとは言わないが、そういう人のソースは大体が訳の分からないサイトや、顔も素性も知れないネット上での発信者による物である。ここまでは憲法にある『思想信条の自由』の範囲であると思っているのでとやかく言うつもりはない。確かに癪に触る事この上ないが、個人でどうこう言う分には勝手にすれば良い。こっちだって信じたい物を信じるだけである。

 では何が最も気に食わないかと言うと、それは反コロであろうと無かろうと『若者の為』という名目の下に主義主張が為される点である。こっちからは頼んでもいないのに「大学生が困ってる!」や「うちの子供はもう飽き飽きしている」と『世間が同情しやすいと思われる世代として認識され、世代一括りで他人の主張の矢面に立たされる』。

 確かに大学生〜小学生、あるいはそれ以下の子供には年代相応の辛い部分がある。しかしそれを「本人が訴える」のと「赤の他人がネットで数件拾った程度の物を、自分の主義主張を通す為に利用する」というのでは全く意味合いが異なる。これは反コロにもそうでない人にも言える。なぜ素直に「自分の置かれている立場が苦しい」と言えない。若年層は自分の主義主張を通す為に苦境を訴えている訳ではない。

 私が見た中で最も酷いと思った若年層の利用は『年端も行かない自分の子供に反マスクのポスターを描かせる』という物だ。これだけはハッキリ言って親失格レベルに値する行いだと思う。まだ自分で物事を判断できる程の知識も経験もない自分の子供に、世間一般の常識ではなく自分の思想1つだけで公衆に晒す物を作らせる。異常すぎる。特に成長著しいチビッ子時代の影響というのは大抵大人になっても残る物である。そんな大事な時期の子供に自分の思想を吹き込むというのは、子に対する冒涜とすら言える。

 ウダウダと長ったらしくなってしまったが、要するに『若者を自分の隠れ蓑にするな』という話である。いい大人ならば、比較的秘匿性の高いネットでくらい素直に意見を言ってみろ。赤の他人に勝手に心情を分かったつもりになられても正直お節介である。

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