だから喫茶はやめられない。
喫茶店という場所は、私にとっては幼少期からの思い出の場所であり
クラシックやジャズが流れる店内でゆったりと過ごす時間、常連さんの談笑
サラリーマン、主婦、学生、色んな人間模様が垣間見える空間であったり、今日のように店主さんと会話を楽しめる場所として大好きな空間。
流行りのカフェも好きだけど、より心が落ち着くのが喫茶店。
先々週の日曜のこと。
駒込でとてもレトロな喫茶店を見つけた。
「純喫茶Rio」と書いてある。
一度通り過ぎたけど、やっぱり気になって道を引き返し店の前へ。
明らかに常連さんしか来なそうな佇まい。とりあえず入ってみた。
日曜日の夕方、お客さんがちょうど帰ったところだそうでお客は私一人。
「まだ、お店やってますか?」
そう聞くと
「大丈夫ですよ。今日はまた暑くなったね〜」
小柄なお母さんが気さくに話して下さった。
冷たいものと少し甘いものも食べたかったので
コーヒーフロートを注文。
「このアイスクリーム美味しいでしょ?」
私とお母さん2人の店内、向かい側の4人席に腰掛けて
柔らかい声で色々と話してくれる。
最近の出来事や昔の事、絵を描いていると言ったら
お店に飾ってある絵は若い時に描いてみたものや、
昔お客さんが描いてくれたものだと紹介してくれた。
「ちょっと汚れてるねぇ」
なんて、フレームを拭きながらなんだか嬉しそうに大切にしている様子が伺えてこちらもほっこりした。
30年以上前からあるこの喫茶店は、昨今の流行病でお客さんが減ると共に、お客さんが来ても今までのコミュニケーションは難しくなった。
オンラインが普及して便利な世の中だけど、人と人との関わり合いが少なくなるとやっぱり寂しいよねぇ。
「人情」なんてものも最近は感じられることも少なくなってきたよ。
とお母さんは言っていた。
直接会って会話をして、声のトーンや大きさや
生で見る表情「温度感」が感じられる回数が少なくなったのは確かに寂しくもある。
便利=万能ではない。
自分達のようにSNSに慣れた者でもネット空間と生で体感するヒューマンコミュニケーションは満たされるものが違うと思う。
お母さんのように地元で自分のお店を長らくやってきた人たちからしたら
余計に感じるのかもしれない。
だからこそ
ふと目に止まった場所でこういう話ができることも大切な時間で必要なコミュニケーションなのかもしれない。
あっという間に時間が過ぎ、時計は18時。
閉店の時間だ。
「今日は来てくれてありがとうね、また遊びに来てね」
「絵描きさん有名になってね」
帰り際にそんなことを言ってくれ軽く握手をしてくれたお母さん。
心が温まったのと、元気をもらえた時間。
こんなこともあるから直接会うという事が私は好きだなぁと思う。
ホクホクしながら自転車を漕ぎ、家に帰った日。
これだから喫茶店はやめられない(笑)
ここまで読んでいただきありがとうございました!
今回の記事は語り口調(笑)
喫茶店が大好きな私ですが、また喫茶ジャーナル的な感じで書けたら楽しいな〜と思っております。
喫茶モーニング行きたいな(@ ̄ρ ̄@)
では!
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