春の西旅・九州へ②
岡山駅にてサンライズを下車。この日(4月1日)の午前中いっぱいはこの街を見物する。夜行列車で降り立ったため時刻はまだ7時半前だが、この時間でも既に開いている観光施設があるのだ。
岡山は路面電車が走る街。趣味的に楽しいのはもちろん、初めての街での交通手段としては路線バスよりも分かりやすいので嬉しい。早速乗り込んで移動する。
乗車中異常に古めかしいコンプレッサーの音がすると思って、降りてから台車を覗いた。古い。岡山電軌のこの見た目の車両は車体だけ新しくしたもので足回りは相当古いと話には聞いていたが、調べると1967年に廃止された呉市電由来らしく、1940年代後半~50年代前半のものらしい。
城山電停で降り、まず向かうは後楽園。電停から少し歩くが、観光地らしく整備されており、天気にも恵まれ心地よい。写真は岡山市内を流れる旭川。
後楽園に入園。岡山城の庭園として整備されたもので、水戸の偕楽園、金沢の兼六園と並ぶ日本三名園の一つだ。
とにかく広大だ。芝生や池が広く開放的で、朝というのもあって非常に清々しい。
園内の一角には桜が植えられている場所があった。関東では開花時期の週末がことごとく雨天でついぞ花見の機会を逃してしまったが、期せずしてここで楽しむことができた。
後楽園を一通り見て回ると9時。ちょうどよく隣の岡山城が開館する時間になった。
私は特に城郭や戦国時代が好きなわけではないが、観光地として、また街のシンボルとしての天守は割と好んで訪れている。岡山城は烏城とも呼ばれたらしい黒い見た目が特徴的でかっこいい。
復元天守なので内部はエレベーターまで備わった現代的なつくりで、岡山城にまつわる歴史を展示する博物館のようになっていた。展示量が多かったのと見学順路がよく分からなかったのでななめ読みしかしなかったが…。
現存天守でも復元天守でも最上段は展望台になっている。旅行先ではとりあえず展望台に昇るのを是としているが、その中でも城からの眺めは往時の城主が見た光景、そして歴史を越えた現代の街並みを感じることができて趣深い。
最後に降りて正面から。不等辺五角形の一段目と、横付けされた食糧庫の蔵が特徴的とのことだ。
岡山城を後にし、再び路面電車で移動する。車体更新車にも色々あるようで、窓が大きい車はヨーロッパのトラムのような雰囲気もあった。
時間があったので新西大寺町筋電停と西大寺町電停の無意味な徒歩連絡をしたりして時間を潰しつつ、岡山電軌の起終点、東山電停に向かった。
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