#22 スノーボードができるまで
Voicy紹介ブログです。
今回の放送も私が書いた電子書籍『続・スノーボードの選び方』の解説です。
テーマはこちら。
#22 スノーボードができるまで
前日からお話している、「ボードの硬い、柔らかい」について説明するにあたり。では、なぜ単純に硬い柔らかいで表現するのがよくないのか?
という事をお伝えするには色々なことを絡めて説明した方が分かりやすいとお思いますので。
今回は、そもそもスノーボードってどうやって作っているの?
というところから説明しています。
という事で、今日はVoicy内でもお話ししていますけど。
電子書籍内の文章をほぼそのまま書きだしておきます。
①ボードのコンセプトや目的を決める
どんなコンディションで使うのか、どうゆう動きにするのか。誰に乗ってもらいたいのか。
最初にボードのコンセプトをしっかりと決めてイメージします。
②設計図を書く
これはボードの外枠であり、スペック表で表される部分です。全長をいくつにして、接雪長はいくつ、有効エッジは、サイドカーブはと数字を決めて図面を書きます。
③ソール材や心材などの素材を決める
心材はもちろんですが、ソール材も単に滑走性能を決めるだけでなく。
柔軟性のある素材にするのか、ハリのある素材にするのかでボードの特性が変化するので、目的に合わせた素材を使うようにします。
④厚みを決める
最後に設計作業として一番肝心なのはボードの厚みを決める事です。
もしかしたらボードの性能は全長や接雪長、有効エッジなどのスペックでおおよそ決まると思っているかもしれません。
しかし、ボードはこの厚みの設計で70~80%決まると言っても過言ではありません。
仮にスペックが同じボードでも、厚みのバランスを変えるだけで全然違う動きにする事ができます。
車で例えるとエンジンみたいなもので、外観は同じように見えてもエンジン性能が違えば、出せるスピードが大きく変わるのと同じような感じです。
という事で、スノーボードというのは「厚み」が重要なんです。
単純に言えば、厚くすれば硬くなるし、薄くすれば柔らかくなります。
それで、ボードのどの部分を厚く(硬く)して、どの部分を薄く(柔らかく)して、という感じでバランスを整え、そのボードの動きを決めて行きます。
なので、ボードは単に「硬い柔らかい」ではなく。
「どこが硬くて、どこが柔らかい」です。
今回はその事について、説明させてもらいました。
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