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【ウミガメ放流】にっぽん丸 阪急交通社東日本様 小笠原チャータークルーズ

砂浜で涙を流しながら卵を産み落とす母ウミガメ。
卵から孵り、懸命に海を目指し砂浜を掻きながら進む子ウミガメ。

そんな自然界のドキュメンタリーを、
テレビや映像で目にしたことがあるのではないでしょうか?

今回は、にっぽん丸 阪急交通社東日本様 小笠原チャータークルーズにて、
小笠原 父島で誕生したウミガメの放流イベントが開催されましたので、様子をお届けいたします。


ウミガメ放流イベント?

「ウミガメ放流イベント?」と、疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。

アオウミガメの産卵地として確認されている屋久島、奄美諸島、沖縄諸島、宮古諸島、八重山諸島中でも、産卵地の大部分が小笠原諸島に集中しています。

そんな小笠原 父島には『小笠原海洋センター』と呼ばれる施設があり、
アオウミガメの調査・保全活動をしている「認定NPO法人エバーラスティングネイチャー」が管理・運営をしています。

父島で孵り、保護され育てられたアオウミガメを放流するのが今回のイベントです。

「認定NPO法人エバーラスティングネイチャー」は小笠原 父島だけでなく、インドネシアなどのアジア地域広域にてアオウミガメ調査・保全をしている団体です。興味のある方は下記よりチェックしてみてください。


ウミガメ紹介

今回のイベントは、午前一回・午後一回の計二回開催されました。
放流されたのは各回二頭ずつ、体重は約1.4kgほどの四頭です。

・・・の予定でしたが、なんと各回四頭ずつ、八頭の放流となりました。
3月に実施された阪急交通社西日本様の小笠原チャータークルーズでは、
残念ながらにっぽん丸が父島二見港へ入港することが叶わず。
その際も放流イベントを開催する予定でした。

大海原へ出ていくのを待ちわびていたウミガメ四頭も一緒に放流です!

父島へ向かうにっぽん丸船内で、乗船されたお客様より投票制で、放流するウミガメの名前総選挙が開催されました。

阪急交通社東日本様のチャータークルーズで選ばれたウミガメ四頭のお名前はこちら。

第一位 にっぽん丸助
第二位 海斗(かいと)
第三位 ボニン
第四位 阪Q(はんきゅう)

バラエティ豊富に、船や父島にまつわる名前、阪急交通社様にまつわる名前が選ばれました!
*ボニンはかつて無人島(むにんじま)と呼ばれていた父島の呼称がなまっ 
 て定着した言葉です。父島の海の青さを表現する際には「ボニンブルー」
 と言います。

いざ、放流!

各回、100名を超える皆様がイベントにご参加していただきました!
満員御礼です!!

コの字になってイベントスタートです。

にっぽん丸が停泊する二見港のすぐそば、大村海岸にて開催されました。
小笠原海洋センターのスタッフによるアオウミガメの説明を受けます。

にっぽん丸を目前にのぞむ大村海岸。
放流するアオウミガメたちにタッチして応援!


2023年7月に孵った赤ちゃんアオウミガメが
小笠原海洋センターにすくすくと育ち、ついに旅立ちの日を迎えました。

放流を代表して行ったのは、お誕生日が放流当日(5/8)に近い方や選ばれたアオウミガメの名前に実際に投票した方です。

1.4kgといえども砂浜にいるととても小さく見える背中たち。

放流されたアオウミガメの背中に向かって、
「がんばれー!」「そっちじゃないよー!」と応援をしました。

アオウミガメたちには、標識がつけられており、
どこか遠い場所で発見された場合は標識の識別番号よりどこで孵った個体かが確認できます。

今回放流されたアオウミガメたちがどこかで発見される嬉しいニュースが待ち遠しいですね。

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
また次回のnoteでお会いしましょう。

昨年実施した、にっぽん丸 阪急交通社東日本様〜硫黄島・西之島周遊〜編はこちらから。