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未来の食体験をつくる仲間を募集します
ナショナルデパート秀島です。
じつは、一緒にやっていく仲間を探しているんですよ。
でも、人を募集するなんて8年ぶりで、どうしていいかわからない。
で、とにかくナショナルデパートっていう会社がいま何をやってて、これからどうしていこうと考えているのか書いてみようと思ってます。
まるであなたに語りかけるように…
そうそう、このnoteはテーマがひとつある。
「未来は自分の手でつくる」
このテーマは崩さないように書いていきたい。
だからこのテーマは薄っすら覚えておいてね。
って、その前に、
ナショナルデパートってなんの会社なの?
沿革
前身となるカフェの創業は2000年12月、その後2003年にパン屋さんになってひとつが5kgのカラフルなパン「グランパーニュ」を展開、2013年に本社のある岡山のお土産菓子「ももたん」を岡山駅で販売して、2018年から日本初のバター専門ブランド「カノーブル」を展開。
(合間にいろいろあったのは検索してみてください)
こんな会社です。
以下いろいろ書いていきます。
グランパーニュ
グランパーニュのPVを観ると何となく分かるかも。
このPVも自分で作ったんだけど、どうやって作ったかすら記憶してないので二度と作れないかもね。
大きなパンを分け合うという物語から生まれたグランパーニュは「人」と「人」をつなぐパン。全国の百貨店でパンをシェアして歩いた遠き日の思い出。DEAN&DELUCAでも取り扱われていた。
ももたん
「ももたん」はこちらの記事がわかりやすい。
きびだんごしか無かった岡山のお土産業界の中に突如として現れた風雲児。あまりにも売れ過ぎて界隈の反感を買ってしまい、結果として岡山から(岡山駅の直営店も)追い出されることに。
岡山を追い出されたけど、パリの老舗百貨店ル・ボン・マルシェで販売もされた。まさに悲運の土産菓子。
CANOBLE(カノーブル)
最初は食のコスメティックとして企画されたんだけど、都内百貨店での発売日が東日本大震災当日になってしまいブランド自体が中止に。
で、今は“食べるバター”専門ブランド「カノーブル」としてリスタート。
これは初のスマッシュヒットを飛ばした「安納芋バター」。
最近はバターケーキも作ってる。
これもものすごい人気でお待たせしてしまって本当に申し訳ない。
食品3Dプリンティングシステム「Topology」(トポロジー)
で、バターケーキを作るために3Dプリントシステムも開発した。
現在フード3Dプリンターの主流といえばシリンダー方式だけど、これはフィードポンプ方式というもので、食材を3Dプリンター出力に最適化させるテクスチャ剤の開発からやってるところが画期的。
オッサンになっても新しいことに挑戦できるの、良い時代。24時間で完成したね。よかったよかった。 pic.twitter.com/5rGkHKysnC
— ナショナルデパート / ヒデシマコウスケ (@nationaldepart) March 26, 2021
この食品3Dプリントシステムがあるテレビ番組でプレゼンさせてもらえるということで、持運び可能なテスト機を急遽1日で作ることに。
24時間だぜ、狂ってる。
この動画で出力しているのは実はスポンジケーキ。なんと、このまま食べられる。かなりヤバい技術なんで、ビジネスのお問い合わせがたくさん来てるので、僕としても事業化してみたい分野。(誰か出資して)
もしかしたら食品製造機械の分野にも進出するかもしれない。(かも)
スマートバターVRデバイス
で、食品の造形技術を生かして味覚だけではなく、口溶けなどの触覚、視覚・聴覚・嗅覚まで同時に刺激を与えて未来の「食体験」を提供しようというのが、最新プロダクトである「スマートバターVR」。
VRゴーグルを装着して映像と音と香りを楽しみながら舌の上でバターを溶かすと、バターの口溶けが連動してよく分からない「キマる」感覚を味わえるという合法バター。
このスマートバターVRデバイスは、テレビ東京のWBS(ワールドビジネスサテライト)のトレたまコーナーでご紹介いただきました。あざっす。
WBSトレたま!
— ナショナルデパート / ヒデシマコウスケ (@nationaldepart) April 5, 2021
ありがとうございました!!
食の未来すなあ。
紹介された3型から6型に増やしてβ版の予約受付開始してます!https://t.co/ltwMOBtRhV pic.twitter.com/tkJI3qh4Co
食の最先端を生み出す場所
とまあ、ここまで駆け足でナショナルデパートの足跡や現在進行中でやってるプロジェクトを紹介してきたけど、めちゃくちゃに見えて意外にストーリーに沿った製品開発してるのを感じていただけただろうか。
で、最近の先端系のプロダクト(VR・3D)はナショナルデパートのR&D(研究開発)施設である東京工場内で僕一人でしこしこ作っている。
孤独です。咳をしても独り……
商品の一部は東京工場でも製造しているけど、メインは本社(登記上)のある岡山本社工場でほとんどの商品を製造している。
最近話題のおしゃれなバターを作っている工場だから、スタッフはニット帽をかぶって可愛いボーダーのTシャツを着てみんなでわいわい楽しく笑顔あふれる職場で絶品スイーツを……
みたいなのではなく、ガチの食品工場。正しくはバター工場ですが。
ガチ硬派な食品工場です
みんな頑張って手作業でやってくれています。本当に頭が下がります。
そんな岡山工場だけど、この春からスーパーファクトリー化を進めていくことに決めた。
スーパーファクトリー?
(ここは流してください)
というのも、岡山工場のスタッフはみんなダブルワークで専従スタッフがいないために製造が間に合わないという事態が長く続いていたんだけど、スタッフはそれぞれ自分の仕事を持っているからそんなに長い時間働くことが出来ない、しかしオーダーは増え続ける……
社長は東京でヘンなモノを開発し続ける……
(問題の原因は社長なのでは?)
ということで、スタッフの勤務時間を抑えながら、増え続けるオーダーにも対応できて、しかも社長が生み出し続ける新しいプロダクトを世に出すスピードもいま以上に早くするため、岡山工場をスーパーファクトリー化することにした。
スーパーファクトリー?
そう、スーパーファクトリーです。
僕の考えるスゴい工場は単なる機械化された工場ではない。
食品製造業って、ケーキ屋さんでもパン屋さんでもお弁当屋さんでも、結局は機械化してなんぼの業種なの。
みなさんが「手作り」だと思って食べているものも、そのほとんどが「手作り」を謳うだけの機械製造のものだったりする。
素朴な味が人気の老舗洋菓子ブランドも「創業の歴史」がベルトコンベアに乗って工場内を運ばれているに過ぎないのよね。
「機械で作ることができる」の範囲に制約されたものづくりなんてクソ喰らえ。そんなものを「心を込めた」と謳うのはニセモノだ。
だけど僕たちは違う。
個性を生み出す機械化を実現する。
大量生産するためだけの機械化から脱却して、新しい価値を生み出すための機械化を進めていく。
丁寧な手仕事を省くだけが機械化じゃあない。
機械化で省力化して空いた時間を、人の手でしか出来ないパートにしっかりと使っていく。
僕の考えるスーパーファクトリーとは、自分の手でものを作っているという実感とプライドを高めていく機械化された工場だ。
未来は自分の手でつくる
僕たちはたった2本の木のパドルだけで「カノーブル」ブランドをリスタートさせた。
とんでもない時間と手間をかけて2本のパドルで丁寧にバターを練り上げて、手作業で年間数万個のバターを作ってお客様に届けてきた。
全員が腱鞘炎になりかけたとき、僕は機械化するべきか選択を迫られて悩んだ。
カノーブルが先陣を切ってバターブームが興ろうとしていた頃で、各社からカップ充填や瓶詰めのOEM製品が出てくるのは予想ができた。
でも機械化に最適化することで安易な道に進んでしまい、僕たちがカノーブルの誕生から経てきたものづくりのストーリーは絶えてしまう。
そこで僕は自分にしか出来ない新しい製造ラインを生み出した。
それが3D設計の活用だ。
パドルでバターを成形していた頃のストーリーと、新たなバターの製法をひとつにするためにデザインされた今までにない製造方法を開発。
安易な機械化に走らず、機械化で出来た時間を「美味しさ」を高めるために使った。
この精神は今も進化し続けている。
製造方法を自分で作るというやり方で、機械に制約を受けた画一化した商品づくりではなく、自分たちが作りたいものを作る仕組みを開発するという道に進み始めた。
なんか間違ってるかもしれないけど。
といいつつ、今日も新しい器具を設計した。
今までにない新しい構造を持つ食品製造システム。
なんかもうワクワクするぜ。
(自分で作ってるんだけどね)
一緒に未来の食体験つくろうぜ
スタッフ募集のために書き始めたら、いつもどおりよく分からなくなってしまったんだけど、要するにだ、一緒にやっていただけないだろうかというお願いなわけです。
具体的にっていうと岡山工場だと話は早い。
ただ、岡山でこのnoteを読んでくれている人なんていないだろうからちょっと心配。
あと、今後のナショナルデパートとしての展開を考えながらちょこちょこっと書いていきます。
もしかしたら年内に都内でお店を出すかも?
都内で百貨店か路面店でカノーブルを体験できるお店を出すかも〜という話で計画を立てている。(具体的なところまでは決まっていない)
そうなると、お店を切り盛りしてくれる店長さんがいてくれると助かる。
新しいお店についてはいつになるか分からないので、まあここでは具体的に募集はしないけど。
興味がある人は連絡ください。
人が決まって出店が決まるというストーリーも楽しいかもね。
岡山工場をパワーアップさせたいっす
ゆきちゃんを中心とした精鋭チームをさらにパワーアップさせたいんですよね。
本稿でも書いたように、ナショナルデパートっていうのは「作る」に特化した会社なので、事業の核になるのはなんと言っても製造。
ナショナルデパートのものづくりっていうのは、その在り方自体が特殊だからキャリアになんにも得にならないけど、人生の中で特殊な仕事を体験するって意味では面白いと思う。
まあ、ナショナルデパートって岡山では本当に消された存在なので知名度皆無だから、こっそり働くのにも最適。
今のスタッフもみんなダブルワークだし、気軽にお手伝いしてもらえたら嬉しいし、本腰入れてマジでやりますわ!って来てくれるのも嬉しい。
いつでも連絡くれたら岡山工場に伝えるので、気軽にどうぞ。
僕も今後はちょくちょく岡山に帰るのでいっしょに美味しいもの食べにいこう!
秀島の仕事を間近で体験したい!
まあ、そんな人はそうそういないと思うけど、最近は若い人からそういう連絡をいただくことがたまにあるのでそういう人もいるかなあと思って。
思いついたアイデアをプロダクトとしてリリースするまでの時間だけは半端なく早いと評判なので、いつでも連絡くださいな。
事前にこの辺を読んでおくとナショナルデパートってなに?社長は何考えてんの?てなところが分かると思います。
いろいろ書きましたが以上です。
いろいろ連絡は以下の問い合わせから送ってくださいませませ。
う〜ん、なんかよく分からん感じになったから、またちゃんと書きます!
ナショナルデパート株式会社
本社工場
岡山県岡山市北区天神町9-2
東京工場R&D
東京都目黒区八雲2-6-11
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