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国旗損壊罪と保護法益:アメリカの判例との比較

上記の「前回記事」に書いてあることを前提に国旗損壊罪と保護法益に関する私見を論じます。

国旗損壊罪立法案を国会提出しようとしている(1月31日時点)議員らは、同罪を94条の2として追加することを予定しているようです。また、「外国国章損壊罪と同等の刑罰」を考えているようです。ここからは、国旗損壊罪を刑法90~94条を範囲とする第3章「国交に関する罪」の章として規定するものと考えられます。

よって、以下ではこの場合を仮定して論じていきます。

主な参考文献
・法律情報61巻10号 国旗焼却と表現の自由 奥平康弘
・北大法学論集 象徴的表現 -合衆国憲法第一修正と言葉によらないコミュニケーションについての一考- 紙谷雅子
・大コンメンタール刑法第二版

国旗損壊罪と国旗

国旗は対外的に表示・標示するものですから、外国との関係において国旗を規定することはある意味で自然だと思われます。

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