「立法事実」のインフレ：国旗損壊罪の議論でもまた
「立法事実」という言葉の意味や用語法については以下で解説済み。
国旗損壊罪に関する話で、またも「立法事実」についての無理解が噴出。
頭が悪い国会議員が、立法事実がないことを勝手に立法するって地獄よ。
— サイファリスト (@cypheristON2F) January 31, 2021
【国旗】日の丸を傷つけたら罰則 なぜコロナ禍に国会提出？自民保守団結の会 長尾たかし議員VSひろゆき【国旗損壊罪】【日章旗】【愛国】｜#アベプラ... https://t.co/TPprThv2JV
この動画では「日の丸が傷つけられて問題になった事件はあるのか！？」という質問がありましたが、それはあまり関係ない。
日弁連も「立法事実の不存在」を主張するようです。
政府が国旗損壊罪を制定する検討に入ったという報道がありました。日弁連は、さっそく立法事実を分析して反対声明を起案する準備に入りました。
— 弁護士 徳永信一 (@tokushinchannel) January 27, 2021
※徳永弁護士は日弁連の動きに否定的な立場です。上記ツイートは日弁連の動きを伝えるだけのツイートです。
この疑問については、外国国旗毀損罪の保護法益が政府の外交作用だとし、日の丸が焼かれても外交問題が生じるわけでは無いといった説明がされることがありますが、騙されてはいけません。
— 弁護士 徳永信一 (@tokushinchannel) January 28, 2021
さて、ここで少し気になるのは、国旗損壊罪を刑法９４条の２に規定すると主張している自民党議員らのうちの何人かが、この話の流れで問題の事案として「靖国神社で国旗を燃やす中国人」の事例を持ち出していること。
それは非常に危うい論じ方だろうと思うのです。その路線だと非常に厄介な作業が必要になるだろうと思われます。
以上
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