LBGT修正法案に関する議論の問題
松浦大悟氏によるいわゆる「LGBT修正法案」(与野党協議で示されたもので国会提出に至っていない。自民党のいわゆる「理解増進法案」が今国会提出断念となったあとに検討されている)に関する問題点の指摘。
この記事含め、今回の動きで気になる点を整理
1:条文案がオープンになっていない⇒何が問題視されているのか不明
2:自民党野田聖子幹事長代行が「内心の自由はあるが、本人たちが差別だと感ずることについては差別なんだと。それは無くしていかないといけない」と語った⇒現行憲法上は差別(憲法14条の平等違反)ではないことについて危険な事を言っている。
3:演劇におけるトランスジェンダーロールの押し付け論⇒トランスジェンダーはトランスジェンダーの役しかできなくなるという論理的帰結
4:『国連合同エイズ計画』の公式アカウントによる「差別」認定⇒恋愛感情の有無すら差別になるおそれ
1番については条文案が出来てしまう段階では遅い、という事になろうと思う。だからこそ現在生じている事象からあり得る事態を想定した未来予測をするしかない。
なお、過去には「性的指向又は性自認を理由とする差別の解消等の推進に関する法律案」という名称の法律案が衆院で閉会中審査されたが、お流れになっています。
2番について、自民党の要職にある者の認識がこの程度なのかと危機感を感じる。自民党内に居る法曹は何とかしてほしい。
LGBT当事者の松浦大悟さんだからこそ言える内容、懸念を持たれる方の考えも分かります。
— みたに英弘 自民党 衆議院議員 (@mitani_h) May 31, 2021
もしかしたら問題は法案の中身よりも、差別と感じたら差別、といった風潮なのかもしれません。必読です。
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いよいよ正念場、LGBT修正法案の問題点とは | アゴラ 言論プラットフォーム https://t.co/arTD1fRQtn
細かい点は松浦大悟氏の記事を読んでいただきたいが、彼は、論者が誰であっても論理必然的に問題になる話をしているのであり、「当事者」であることを棍棒にしてor免罪符にしてるからこそ論じることができているのではない。
松浦氏は政治家として(政治家だと思っている)、覚悟を持って発信している。それだけと言えばそれだけだと思っている。
三谷議員の「当事者だから」は、「当事者だからこそアンテナを張り、フィールドワーク等により情報・知識を得た結果、書くことのできたクリティカルで含蓄に富む内容」というくらいに受け取ることにします。
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