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MAN IN AMERICAという陰謀論動画の拡散とフェイクについて

「MAN IN AMERICA」という陰謀論動画がトランプ大統領のツイートで拡散⇒おそらく簡体字話者が日本語訳をしてYoutubeに投稿⇒日本語界隈のTwitterなどで拡散されていますが、その動画の中にある明らかなフェイクについて、ここでは簡易的に指摘します。
※当初「大紀元が字幕作成」と書いてましたが、これは動画最後に「大紀元を主用メディアにしよう」という字幕があったことからなのですが、確認が取れてないので「おそらく簡体字話者が」と修正しました。

「ペンシルベニア州の郵便投票で180万票のはずが250万票に」というフェイクの乗算

「ペンシルベニア州の郵便投票で180万票のはずが250万票に」という字幕。

原文の英語は"and got back 2.5 million"となっており、それだけだと意味が通らないのですが、以下のペンシルバニア州議会のマストリアーノ上院議員ツイートが元ネタです。

曰く「郵便投票は1,823,148票(約180万票)が送付され、1,462,302票が返送されたはずなのに2,589,242票が総数になっている。112万票はどこからきた?」というもの。

これは明確にフェイクです。

大統領予備選の数字を利用した創作

上記でまとまっているのですが、1,823,148票という数字は6月に行われたペンシルベニア州の大統領予備選での郵便投票のリクエスト=有権者への送付数です。

https://data.pa.gov/Government-Efficiency-Citizen-Engagement/2020-Primary-Election-Mail-Ballot-Requests-Departm/853w-ecfz

このうち79.97%=約145万5千票が返送されたとあります。

つまり、マストリア―ノ上院議員の数字は、この時点のものを混ぜ込んでいるということです。(返送票の細かい数字は一致しているか不明だが概ね一致)。

11月の大統領選本選での郵便投票送付数は300万超え

他方、11月に行われた大統領選本選での郵便投票のリクエストは300万票を超え、実際に選挙管理委員会に返送されたのは263万票です。

細かい数字の違いは、最終結果か、途中結果かの違いです。

日本語媒体でもたとえばFIJで大船怜氏がソース付きでコンパクトにまとめています。

日本の似非愛国者界隈による情報公害の拡散

「アメリカは世界の最後の自由の砦」…

我が日本国は?

これを日本の愛国者界隈が有難がって拡散しているのは阿鼻叫喚でしょう。

似非愛国者界隈というのは、Twitter上では海乱鬼らその他の連中です。以下でどういうアカウントか丸わかりです。

それから、アメリカ大統領選挙・アメリカに関する陰謀論動画としては「闇のクマさん」が有名で、百田尚樹がつるんでいます。

百田尚樹も「戒厳令」に関して以下のような発信をしていました。

以上

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Nathan(ねーさん)
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