「精神的敗北」に逃げるな
彼女は「余計な対立を煽ってはいけない」という態度であり、ハフポストや毎日新聞がこの話を取り上げていることに否定的評価をしており、私も一定程度その姿勢に共感しています。
ただ、「精神的敗北」を創出してはいけないだろうと思うのです。
要するに上記ツイートは「駐日欧州大使館の投稿は森元総理発言とは無関係で、他の女性関係のムーブメントと時期的に重なっただけだ」と言う主張です。
しかし、これは無理です。
1:もしそうなら本国のアカウントや世界中の女性関係機関が当該ハッシュタグで投稿し、英語圏でも拡散しているハズだが、日本語圏でしか観測されない(平時から#genderequality #dontbesilentは使われているが今回の投稿周辺を契機にしたものは日本語アカウントのみ)
2:ドイツ大使館が最初に投稿し、EU代表部が4時間後に追随、その後、4カ国が追随、遅れてスペイン大使館が参加、という経緯からは欧州で共通認識があったとは到底思えない
3:現に他の欧州諸国は無反応
4:#genderequality と #dontbesilent の両方のタグを使ってるのは駐日大使館のやつだけ(ドイツ大使館の前が@UNinSouthAfricaによる2020年9月のツイート)
ということで、「対立を煽ってはいけない」とは言うが、向こう側から対立しに来ているのにそういう考えをするのは【精神的敗北】を無理やり作出してるだけだと思いますよ。
一国民としては、 #DontBeSilent 案件でしょう。
参考:阿Q正伝「精神的勝利」
なお、何度も言いますが、大使館のツイートは名宛人不在なので、いくらでも言い逃れ可能ですから、取材したところで何か出てくるとは思えません。
オフィシャルとしては【何も反応しない】ということになり(「無関係」だとか何らかの認識を示すようなものではない)、何か国家機関が抗議をしたとかそういう処理がなされることはないでしょう。
以上