「国連の方から来ました」を日本学術会議との関係で解説
共同通信が国連特別報告者による「処理水放出に深い憂慮」というコメントをしたことについて報じる際に「国連」を主語にした事案で、infactがファクトチェックで「不正確」と評価しました。
これは既に「国連の方」から来た人の発言として扱う人が大勢でしたが、国連による意思の発現と受け止める人も居るため、共同通信による悪質な印象操作でしょう。共同はよくこういうことをします。
※「〇〇の方」というのは「消防署の方から来ました」と言って消火器を売りつける悪徳商法から来ていますが、最近は聞かないのでこのミーム化された用法を理解できない人が居るかもしれません。
日本学術会議の委員と共通項のある国連特別報告者
インファクトでは「特別報告者は国連の組織である人権理事会により任命されながら、その立場は独立性が強調されている」とあります。
これ、ある組織の人間と似たような立場では無いでしょうか?
そう、日本学術会議の委員です。
日本学術会議は内閣の「特別の組織」であり、委員の任命権は内閣総理大臣にありますが、日本学術会議は一定の独立性を有する組織として扱われています。
しかし、日本学術会議が組織として出した声明や報告書、ましてや個々の委員による発言が政府見解になることはありません。
国連特別報告者に関する共同通信は、この場合において「政府」を主語にしたようなもの、と言えるでしょう。
そう考えれば、共同通信が如何に異常な報道をしており、およそ故意ではないとは考えられない事をしているのだと評価せざるを得ないでしょう。
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