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この時代に結婚式を挙げるということ

先日、結婚式を挙げました。

突然ですが、みなさんは今後結婚することになったら、結婚式を挙げたいと思いますか?

いままでのわたしの答えは「いいえ」でした。
理由は主に3つ。

結婚式を挙げたくなかった理由

・自分が主役になるのはなんだか恥ずかしい
・ご祝儀をいただくのが申し訳ない
→相手にとっての数時間、数万円は決して安いものではなく、快く参加してくれるとは限らない
・そもそも式にかかる費用が高い

旦那さんはもともとそういった催しに興味がなく、はじめは自分たちが結婚式を挙げるイメージがまったく湧かなかったのです。

ではなぜすることを決めたのか?

それは、
いままで近くで見守ってきてくれた家族のため
です。

きっかけは、母に結婚式を挙げなくていいか相談した時のこと。

「節目の日はきちんと作ったほうがいい」というアドバイスと、母の少し寂しそうな表情が忘れられず、後日ブライダルフェアに行くことを決めました。

(余談ですが、筆者は自身の成人式の日に、面倒くさいからという理由で両親に買ってもらった振袖を着ず、悲しい思いをさせた過去があります。この反省が結構大きかったのかもしれない。いま思えば本当に親不孝者…)

私たちが選んだ結婚式のかたち

・都内神社での神前式
・親族のみ 約20名の少人数婚
・式場に併設された料亭の一室を貸し切り
・演出は鏡開きのみ
・プロフィールムービーなし

いわゆる和婚と呼ばれるものですので、決して派手な演出はありません。

これが私たちにはぴったりでした。

少人数和婚のメリット

・誓いのキスなし。指輪の交換も演出に取り入れられたが、シンプルにしたければ省略することもできる。
・同じサークル同士での結婚。参列者を親族に絞ることで、きりのない「友達をどこまで誘うか問題」を解決できる。
・余計な演出を入れないことで、親族に新郎新婦との会話を楽しんでもらいたい。

冒頭でお伝えした、「後ろ向きな理由」を見事にカバーしてくれるのです。調べていくうちに、なるほどそういう形もあるのか…と驚いた覚えがあります。

そして嬉しい誤算もありました。

神前式にしたことで、友人たちは参列しなくとも自由に見学することができた

これはかなり大きかったです。
親族のみと決めたものの、やはり友達も呼べば良かったかな…というモヤモヤは残り続けていました。

この点は神社によるためお伝えしておくと、
私たちは「明治神宮」を選びました。

明治神宮では、参進という形を取り、一部の挙式の様子(儀式殿までの移動)が一般参列者にオープンになっています。

ここでさらに良かったポイントは
秋限定で行われる「灯り参進」というもの。


日中の参進は本当にオープンで、たくさんの外国人観光客がカメラを向けてくれます(これはこれで素敵だと思います)。

閉門時間を過ぎてから行われる「灯り参進」では、境内には誰もおらず、
旦那さんの「見ず知らずの人に写真を撮られてネット上に拡散されるのはちょっと…」という悩みも見事に解決してくれました。

また、実際に見学に来てくれた友人からは、

・誰もいない明治神宮に入れただけで貴重だった
・篝火もあいまってとても幻想的だった

という声をもらい、勇気を出して声をかけて本当に良かったです。

当日急遽予定が空いたからとサプライズで駆けつけてくれた友人もおり、予定に合わせて柔軟かつ気軽に参加ができる点も明治神宮での式ならではだと思いました。

また、「灯り参進」にかかる費用は発生しないため、静粛に包まれながら式をあげたい方には本当におすすめです。

まとめ

結果からお伝えすると、結婚式という形で節目の日をつくることができて良かったと思っています。

先ほどの成人式ではありませんが、結婚式は

自分のためにするものではなく、お世話になった人のためにするもの

これに尽きると思います。

誇らしそうな母の顔
ほっとした父の顔
この日のために懸命に闘病してくれ涙を流してありがとうと伝えてくれた祖母の顔
満面の笑みで祝福してくれた友人の顔

大切な人たちの心に刻まれた節目の日は、一生忘れられないと思います。

ただ、筆者がお伝えしたかったのは
結婚式は絶対に挙げるべき!ということではありません。

現代には、結婚式を挙げる、挙げないだけでなく、さまざまな結婚のスタイルがあります。

わたしたちは今回結婚式という形を選びましたが、
形にとらわれることなく、お世話になった大切な人たちへ、成長や感謝を伝えられる場を設けることが何よりも大切なことだと思いました。

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