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やりたかった仕事を譲ること

5月、業務が変わる。やりたかった業務を後輩に譲ることにしたお話。

2年近く、やりたいこととは違う業務をしていました。勉強になることはあったけれども、その業務は事務メインというか、派遣のみなさんがやってくれた仕事の準備や後処理と、やってくれた仕事のトラブル対応のようなことでした。わたしはまだまだ実際の検査業務をやりたかったし、検査の対象物の勉強をしたかった。

もやもやとした中で、2年と数ヶ月を過ごしました(業務としては午後だけでしたが、帰る時間を自分で決められず、無駄な残業続きの日々もありました)。その頃の葛藤は以前のnoteに残してあります、自分のためにも。

その業務をしている部屋を出たいって相談をずっと上司にしていたんです。ところが3月になんとわたしがその部屋に終日入り、メインで仕事をすることになったと言われ。本当にひどくひどく落胆しました。

すごく悩んで、でも信頼している上司が「今はこれしか方法がない。悪いようにはならないから。」って言っていたし、前職でお世話になったおじいちゃんなら何て言うかなってたくさん考えて、自分の中で「(なんとか)やります」って言えるようにした。矢先。結局その部屋を出ることになったんです。まあいろいろありました。

その後、今いる建屋の中では、1番やりたいなと思っていた仕事をもらえることになりました。立ち上げから。ようやく自分で考える仕事ができる!学びたかった分析機器も使える!と本当にうれしかった。

ただこのタイミングで、信頼しまくっている上司の勤務地が(近所だけど)変わることになって、別の上司が来ることになりました。

わたしの信頼している上司(課長)に、分析機器の使い方を教えてもらうことになりました。せっかくなので同じ建屋で働く、わたしより3〜4歳歳下の女性(冒頭の後輩です)も一緒に教えてもらうことに。(彼女も以前からその機器を使えるようになりたいと言っていたので!)

で、一緒に教えてもらっている期間にいろいろ考えました。後輩とはお昼を一緒に食べたり、帰りにひと駅歩きながら仕事の話をしたりする関係性で、彼女のことは野心と行動力がある人だと思っています。大切な同僚です。

・後輩は、今の業務にやり甲斐がないと言っている(ルーティン作業で広がりがない。新卒の研修をすることも多く、研修生に教えてはいるが自分が成長している実感がない。)

・会社自体にも魅力がないので、転職活動をしている。(これは私たちの間柄だから知っていることです)

上記を踏まえて、わたしの中に生まれた提案が「この新しい業務を彼女にやってもらうこと」でした。

わたし自身とても興味があってやりたかった業務だけど。今の仕事に未来を感じていない彼女が少しでもやり甲斐を持てるなら。遠くない未来に辞めてしまうだろう彼女にとって、新しい業務の立ち上げが経験のひとつになるなら。

そういうことを思って課長に提案のひとつとして話しました。理由が理由なので、彼女が遠くない未来に辞めてしまう可能性も伝えて(まあ会社に魅力がないということや、みんな辞めますよ(笑)って話は後輩から課長にもよくしていたけれど)。

彼女がもう少し続けてみようかな、と思うきっかけになればいいし。彼女が今やっている業務をわたしが貰うことで、仮に彼女が辞めてしまう時のリスクヘッジにもなるし(彼女の仕事は会社の流れで絶対に止められない業務なので)。そういうことも話して、でも自分も本当は立ち上げやりたいから、どうしていくかは決めてほしいと課長に伝えた。

結果はタイトルの通り、後輩に譲ることになりました。自分だけのことを思うとすごくつらい気持ちもあります。でも彼女の先のことや、会社全体のことを思うと、これが今できるベストだろうなとも思う。

何も言わずに譲れたら1番かっこいいんだろうけど、それができるほど大人じゃなくて、課長に「わたしがあの業務できる時もきっと来ますよね」って後輩のいない時に念押しで聞いてしまった。かっこわるい(笑)。でも自分の気持ちも捨てたくないから。この選択が正解だったってできるように努めるだけだね。

久しぶりにかたつむりを見て、ペースは人それぞれだし、あせらず順番を待とう、今は今でできることをやろう、って思いました。そんな最近。




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