性の目覚めあるあるアホアホ話
眩しいのが嫌いなわたしは、アイマスクをつけて眠る。今朝、アイマスクを少しずらして両目をごしごしこすって、素早くアイマスクを被せて再び眠ろうとしたら、恋人に「かわいすぎる」と言われる。
え、なにが?!彼が褒める点は、ほんとうに不思議を極める。
人生って、短いのか長いのか想像がつかない。わたしや恋人は、いつ死ぬのだろう。中年かもしれないし化石のような年寄りかもしれないし、案外若いうちかもしれない。けれど、恋人との未来を描く。描くだけなら自由だから。赤を基調とした小さなダイニングでワインを飲んで、ふたりで笑ってる。それだけで良い。
2017年11月22日
昨夜はわたしが上になっている時に恋人が射精したのだが「まだ気持ち良さそうだったから告げなかった」とのことで、わたしがイッて離れたあといろいろな液体の散らかりようがすごかった。けれど恋人曰く、男の人は出したらそれで終わりという風潮が世には憚っているが、そうではないと思うよ、とのこと。そこに愛おしい相手がいるのだから、精神的な充足は継続されるのだそうだ。
そのあとのわたしは、お決まりの爆発的な母性本能の発作がエンドレス。ただでさえ昨日は、恋人が芝居の本番を終えた(好演だった)ので、労いの気持ちも相まって文字通り「爆発的」だった。
2017年11月26日
嘘のない等身大なキャラクターと、思いやりに満ちつつもどこまでも鋭く深いその思慮に、ずっと恋をしているよ。ずっと好きでいさせてくれてありがとう。そう、お礼の気持ちしかない。ぴったりくっついてキスをしながら、長く喋った。
2017年11月29日
料理しながらBGMのCDに合わせて鼻歌唄う恋人、超絶可愛い。一応歌の先生なので言うと、恋人は主メロから外れてしまうんだけど、ハモリのパートぽいものを取るので、和声感には優れているのかも。あと役者さんなのでそもそも声は良いのです。
ディナーを終えて、ワインを飲みながら彼の過去の単独ライブのDVDを鑑賞。若く溌剌として、ほんのり破天荒。穏やかな今とはまた異なる魅力を放っている。そんな映像を眺めながら、出会えたことに想いを馳せる、至福な時間。そして、夜はまだまだ長い。
2017年11月30日
恋人が、男子ならきっと誰にでもありそうな、性の目覚めだとか性器の成長だとかにまつわるあるある話というか、アホアホ話を3つ4つ聞かせてくれ、ゆるく笑いながら恋人はぬるくなったビールを啜り、わたしは爆笑しながらスキンケアをしていた。
その後、性にまつわる爆笑アホ話の後なのだからさすがにそういう雰囲気にはなるまいと思ったが、しっかりそうなった。むしろ本能のままに。子供の頃からの恋人の性の成長を、慈しむように愛した。
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