先週見たWEBサイト、いくつかの感想。 #3
サタケシュンスケ / イラストレータ・キャラクターデザイナー
ユーザーが情報を探しやすいことと、サイト側の主張が、バランスよく共存しているのがとってもいいなあ。
業種や色など、いろんな角度から検索の切り口がある。検索キーワードが並んでいるのも、迷わず、かつ、自分が意識していなかったカテゴリの存在を知ることができていいな。サイト自体がイラストとの出会いを作り出している感。
その切り口の最後に「今見て欲しい作品」が添えてある。「この作品もどう?」とオススメしてくれる感じ、絶妙。
見出しの下に大きく、端的にマインドが表現してあるのもいいな。短い言葉なので、作品だけ見たいという人にも負担なく伝わりそう。
基本はユーザーが見たいものをしっかり見せつつ、「このタイミングで、これくらいなら受け取ってもらえそう」という感覚で、サイト側の主張もそっと添えていく…みたいな。そこにほのかにコミュニケーションを感じるような。一方的にサイトを見せられているという感じがない。すごい。
サイトをめぐっていると突然現れる🎁も、楽しくて、好きになっちゃう◎
ヘッダーの右上にちょこんと乗っている「作品一覧」と、フッター右下にボタンのように置いてある「作品一覧」、どちらも文字が小さいけれど、ふとしたときに目に入る。
クリックすると伸びる検索バー、カテゴリを選択すると「検索結果を表示」ボタンはうっすらシャドウがかかる(他要素でシャドウはほとんど使われていない)。アクティブになった要素がわかりやすい。全部さりげなくて嫌味がない👏
Loket Design
ローディングからのスライド、ちょっと傾くICONICの文字、文字に重なる商品。ポジティブなカラーと丸みのある文字に、グレーの背景とグリッド感。動き+レイヤー感でフラットさの中にも奥行きがあって、丸み+グリッド感でかわいいけれど幼くはない。
アニメーションで商品の特徴がわかりやすい、かつ、動くことで自然と他の要素より商品が目立っているし、ページのアクセントにもなっている。ここも、動き+レイヤー感だ。
PRODUCTのページは、商品がランダムに並んでいるのが面白いな。シンプルだけど、ブランドの持っている空気感みたいなものがある気がする。
ABOUTの「ALSO US」のOがなぜかパン🍞。クリックするとパンが落下してくる(!)なんだかブランドの姿勢が見える様な…可愛くてチャーミングでだいすき🥺 あとこういうトリッキーなものは、最後まで読んだ関心の高いユーザーに対して置いてる感じなのかな。すき。
本文に使われている「GT America」も、読みやすくてスタンダードさもありつつ、ラウンド感があっていいな。
株式会社キュービック キャリア採用
KVのイラストにホバーするとメッセージが現れる。初見じゃ全く予想できないけれど、スクロール時、ふと触れた時に仕掛けが現れることが面白い。何か見つけた/気づいた時のワクワク。「この会社なんか面白いかも」と思う。それは「初見じゃわからない」からこそ生まれた感情なのかも。
1つ見つけると、他はどうなってるかな?と探し始める。FVの下にただ並んでいるよりも、能動的に情報にふれている感じ。SPだとホバーがないので最初からメッセージが見えているけれど、画面が狭くて全貌が見えないので、これはこれで興味が出たら探し始めるという行為につながると思う。
ENTRYボタンがFVのあとにでてくるのもいいかも。KVを邪魔しないし、動きがあるので後出しでも目につく。
詰まり気味の筑紫ゴシックもかっこいい!行間も詰まってて平体もかけてあるというのが、何か、独自のアプローチを仕掛けそうな、特別なこだわりがある会社のように感じるかも。
下層ページは、イラストがはみ出すFV、画像にかかるように配置されたジャンプ率の高い見出し文字で、レイヤー感やメリハリがある。文字色はずっと同じ、文章が続く単調なページも、どこかに動きをつけることで締まるんだなあ。
読み返すと、今回はメリハリやバランス感の話が多いような。いまポートフォリオを作っていて、自分が弱いな…と感じる部分でもあります。そういう自覚があるから、そういう視点でみるのかな?
なんて感じで、今週は終わりに文章を書いてみました。REREでした。