流線形のハイウェイ
先日から普通車運転免許を取得するべく教習所に通い始めた。
小学生の時にしたマリオカート以来の運転だが、私の心は謎の自信に満ち溢れ、既に頭の中では橋本環奈と湘南をドライブしていた。
実際にハンドルを握り実感したのはそう、恐怖である。思い返せばマリオカートで友人に勝てた事は無く、コースから落下し訳の分からない生き物に回収されていた記憶が蘇る。
恐怖に震えながらも助手席に座る教官に煽られ運転開始。
教官には自分と同じ歳の娘さんがいるらしく、「結構美人なんだよ」と運転中の自分に語りかけてくる。
五体満足で愛する娘さんの元へ帰りたいならそれ以上話かけるなと心の中で訴えるが教官の話は止まらない。車のエンストも止まらない。
小学生の時のようにコースから落下することは無かったが、自分の運転センスの無さを思い知り絶望した。
脳内の橋本環奈には「三輪車からやり直せクソ野郎」と罵倒されたが、教官に「最初は皆んなこんなものだよ」とありがちだが心温まるフォローを頂き、脳内環奈に「俺絶対上手くなるから!待ってて!」と宣言する。
雪が降るまでに取れたらいいなあ。