【言葉の栞】リーダー像は緻密な世話焼き/備忘エッセイ #19
日々あぁいい言葉に出会ったなと思うんだけど、いざ誰かに話そうとした時に
「あれ? なんだっけ? いい言葉に出会ったなぁとしか覚えてない……」
って事、ありませんか?
そんな記憶の樹からとめどなく散りゆく言の葉を、秋に紅葉を拾って栞にするように、何かの目印に取っておきたいなと思って。
そういえばこんなコーナーあったような……そうそう『暮らしの手帖』の「今日拾った言葉たち」。
日々拾い集めた言葉たちをあんな風にコラージュっぽく一枚にまとめるのも楽しそう。
まぁまずは【言葉の栞】ってことで備忘録から。
ちなみに栞って、木の枝を折ることで山道などを歩く際に目印とした枝折(しおり)から転じたそう。
リーダー像は緻密な世話焼き
この言葉は、TBSラジオ「安住紳一郎の日曜天国」の2024年11月3日放送分 YouTube版 からの拾い物。ゲスト、歴史学者・磯田道史さん発。
自治を問い直す時、青ヶ島のような離島でゼロから作り上げた歴史から学ぶべきことがある。
例えば、リーダー像は緻密な世話焼き。そして、アイデアマン、あるいは自分自身にアイデアはなくてもそういう人を知っていて活用できる。
ところが現実は、承認欲求だったり、利権がらみだったり、前からやってるからだったり。
えらいと日本人が思う人は、親が政治をした人と学歴がある人。
そんなトークが繰り広げられています。
「リーダー像は緻密な世話焼き」という言葉で思い出した人物が何人かいます。
株式会社北海道アルバイト情報社
代表取締役 村井 俊朗さん
特定非営利活動法人ETIC.
創業者 宮城 治男さん
特定非営利活動法人ezorock
代表理事 草野 竹史さん
この方々のお話しを聴いた時「そこまで親身にとことん関わるような世話焼きは自分には無理だ……」って引け目に感じて。自分の生き方を問い直した記憶があります。
でも50歳を超えた今「リーダー像は緻密な世話焼き」という言葉を聞いた時、最初に湧き上がったのは、かつて感じた引け目ではなく、今の自分に育ちつつあるポジティブな感覚でした。
それが少し嬉しかった。
横文字だと↓こういうことかも……未読だったけどやっぱり読んでみようかな。
自分はアイデアだけは無限に湧いてくるタイプなので、緻密な世話焼きだけどアイデアはあんまり出てこないんだよね、というタイプと組むといいのかも。
見出し画像は、娘が通学のバスに間に合わず高校へ送った朝、せっかくここまで来たのならと名寄公園を散歩した時に見つけた葉っぱ。
黄色地だけど葉先が少しだけ赤いのが珍しい。樹種なんだろ?