【crow lounge実施レポート】なすから子結び団
NPO法人クロスアクションが運営する那須烏山市のソーシャルグッド伴走プログラム“crow lounge(クロウラウンジ)”。
第1回目のゲストとして、2020年から活動を開始した子育てパパ5名によるプロジェクトチーム「なすから子結び団」に焦点を当て、プログラムを実施しました。
クロウラウンジは、地域活性化や課題解決に向けた活動を始めた人や団体にスポットを当て、団体の活動状況や課題に応じたプレゼンテーションの場とクロスアクションによる活動支援を数か月かけて行うプロジェクトです。
今回スポットを当てたなすから子結び団は、新型コロナウイルス感染症拡大で遊びと学びの機会が大きく損なわれていることに危機感を抱いた子育てパパが立ち上がり、子ども向けのレクリエーション活動の企画運営を行っている団体です。
活動の大きな特徴は、子どもだけでなく同伴する親たちにも地域の魅力を再認識するよう仕掛けづくりを行っている点。
代表の平野さんは子ども同士、子育て世代、地域や行政を結び付ける場を想像することが団体のミッションであると話します。
令和3年10月に実施された発表セッションはメンバーの3名に出席頂き、活動にかける想いやこれまでの取り組みについてお話しいただいたのち、イベント参加者と活動発展に向けた意見出しを行いました。
農業や福祉といった別分野の地域仕掛人と掛け算したアイデアも活発に飛び交う場となりました。
発表セッション以降、
・子結び団は旧烏山市街地の街中フィールドワークを行いながらトレジャーハントする「みちしるべぇ」、
・清水川せせらぎ公園で段ボール遊び
・那須烏山市まちづくり課からの要請で実施した「掲示板いろどりワークショップ」
等様々なイベントを実施したほか、メンバー個々が自主企画を実施することもあったそうです。
クロスアクションではイベントの補助を行いつつ、定期的に活動の課題についてメンタリングをさせて頂きました。
伴走期間初期のメンタリングでは
・仕事・家庭・地域活動のバランスを取るのが難しく負担になることがある
・チームの中でどのような立ち回りをすればよいか不安
・皆で1つのイベントを進めるのが基本となっており、フットワークが軽くなっていかない
・市民プロジェクトとして、チームでのミッションすり合わせがなかなか進まない
といった点について解決方法を考えていきました。
伴走終了の頃にはメンバーから
・メンバーそれぞれが持ち味を生かした自主企画をしたり、フォローし合う体制が自然とできてきて活動に弾みがついた
・メンバー間で感じていた温度差もなくなり、ストレスを感じず活動できるようになった
といった声が聞かれ、活動を通して一層チームの連帯感も強まっていることを窺い知ることが出来ました。
一方課題として、旧南那須地区での活動の広がりや、現在の参加対象とは異なる年齢の子どもと親の巻き込みの仕掛けづくりなどが挙げられました。
チームとしてどのような社会の青写真を実現したいか(ビジョン)を共有していくことも今後のチームの成長に必要だと感じました。
メンバー自身が活動を心から楽しみつつ、家族を巻き込んで活動の幅を広げる子結び団は、無理ない範囲で小さいリスクを負いながら楽しく地域を盛り上げていく市民活動のお手本のようなチームのように感じました。
このような地域住民の受け皿になる団体が地域の中に増えていくよう、クロスアクションとしても地域に生まれるチャレンジをサポートしていきたいと再認識することが出来ました。
今後も地域の様々なモノやコトの魅力をワクワクと学びに変えていく、なすから子結び団の活動を地域ぐるみで応援してけたらと思います。
おわりに
いかがでしたでしょうか?クロスアクションでは、こういった地域でなにかやりたい!面白くしたい!といった思いのタネを芽吹かせる活動をいろいろな面でサポートしています。
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