「Geordie Greep(ex Black Midi)」の「The New Sound」は間違いなく今年最高の作品!
はじめに
どうもどうも!
季節の変わり目というか変わってしまって風邪とかひいてないでしょうか。
うっかり37.5°以上の熱を出すと抗原検査しなくちゃならなくなって、絶対にコロナじゃないのに色々とめんどくさくなるのでヤバいと思ったら早めに対策した方がいいっすよ!
検査云々はわが社だけかもしれません。すいません。
いやそうじゃない。
今回は今年リリースされた音楽作品の中で絶対に1番カッコいい作品をご紹介します。
タイトルでも大見えを切ってしまいましたがマジで傑作。
もう本当に傑作。
聴き終わって傑作としか感想出てこなかったからすぐには書けなかったよ。
まだ11月と12月も残ってますが、現時点で断言できるくらいの作品ですし、
仮に今年の初めにリリースされてたとしても断言していたと思います。
今年のアルバムオブザイヤーにも必ず絡んでくると勝手に思っております!
そして(売れてると思うけど)売れろ!と切に願っております。
もう、素晴らしすぎてYoutubeで最初の10秒を聴いた瞬間に動画を消して、レコード屋に電話して、取り置きして、シャワー入って、コーヒー飲んで、着替えて、車に乗って、30km離れた場所まで買いに行って、帰りにラーメン食べて、スタバに寄って、フラペチーノをドライブスルーして、コンビニで煙草買って、自宅に帰って、着替えて、レコードをセットして、聴いてる間はずっと動けないでいたぐらいに最高の作品です(なげーよ)。
よし!
最初の文章をいつもより短く終われた(これで?)のでテンポ良くサクサクっと次いきますよ。
どんな人物
名前はGeordie Greep
ジョーディーグリープと読みます。
いやーこの写真じゃ全然わかんないですよね。
じゃぁこれはどうですか?
顔はわかるけど・・・不思議な写真すぎてアレですか?
ではこちらを。
3枚も画像を貼りましたが、写真からは白人男性だなってことと、たぶん変人なんだなぐらいのことしかわからないですねw
名前と外見は少なくともわかってもらえたと思うのでちゃんと紹介します。
2017年にロンドンでBlack Midi(バンド)を結成。
2022年までに3枚のアルバムを発表(かなりのハイペース)
どの作品も高く評価されており、ロンドンのポストパンクリバイバルシーンの代表格でした。
2024年にバンドは活動停止になってるとインスタライブでサラっと発表。
ソロ出すよとサラッと発表してリリース
超ザックリで簡単にまとめるとこんな感じです。
このバンドはポストパンクリバイバルシーンの代表格と書きましたが、実際に聴けばそんな簡単な言葉じゃ説明できないですし、ポストパンクと聞いて想像するようなポストパンクではありません。
個人的には何でポストパンクってことになってるんだろう?と不思議に思ってます。
明らかにそのシーンでは良い意味で浮いていて飛びぬけていましたから。
てことでバンド時代の代表曲がこちらです。
音楽よりもPVのセンスが謎過ぎて入ってこないかもしれませんが、こんな感じなのでポストパンクからは結構遠いというのは理解できたと思います。
とにかくバンドの頃からヤバいセンスしてるということです。
作品について
この作品を一言で表すとプログレッシブラテンポストメタリックアバンギャルドロックとでも言いましょうか。
いや、全然わからん。
自分で書いててわけわからんし、そんな音楽無いだろと思う。
だけどあるんですよ。
まずは試しに僕がこの作品でが1番好きな曲を貼っときます。
これのイントロで僕はレコード屋に走りました。
Holy,Holy
いかがですか?
プログレシッブでメタリックでポストロック(薄め)でラテンでアバンギャルドだったでしょ?
先程の「John L」の感じもするけど、圧倒的にポップになってますよね?
例えるなら「John L」は同意してないけど最終的には気持ちよくて陥落しちゃって、なし崩し的に同意させられる感じでしたけど、「holy,holy」は同意してないけど出会って10秒で気持ちよくなって、終わって全体的に見れば和姦だったなみたいな感じですよね。
すいません。この例えは忘れてください。
とにかく自分のやりたいことや表現したい事をギュウギュウに詰め込んではち切れる寸前で止める塩梅が凄すぎ。
この複雑さや過剰さを失わずによりポップにしてきたことが賞賛されるべき所です。
次はこの曲をどうぞ。
と思ったけど年齢制限があるみたいで上手く貼れない・・・。
Youtubeの方で聴いてみてください。
「blues」って曲です。
Blues
こちらの曲はぐっとポップさを抑えた渋い楽曲ですけど、バックの演奏の禁欲的な感じと歌っているような語り掛けているようなボーカルがポストロック感をマシマシにしていると同時に曲展開はとてもプログレッシブでめちゃくちゃカッコいいです。
ラスト付近は演奏にも熱が入っていってカオスな感じになってるのに曲が崩壊しない凄いバランス。
「Black Midi」が好きだった人はこれも絶対イケるはず。
打って変わってラテン感の強い曲もどうぞ。
こんなんもデキるとか凄い。
Through a War
すごくラテンでドリーミーなサウンドですよね。
そして熱唱という言葉がとても似合うボーカル。
こんな歌い方もできるんだと驚きました。
「Black Midi」も含めて脳にズバズバ来る音楽を作る人だと思ってましたが、しっかり身体に効く有機的なアンサンブルで踊れるオシャレでカッコいいナンバーでとても良いすなぁ。
どうでした3曲ともカッコいいっすよね?
この他にも手を変え品を変えカッコいい曲が8曲もあります。
個人的な感想としてはどの曲も「らしさ」が存分に詰まっていて聴き流す瞬間なんて1秒もなかったですし、一番最初に紹介した「Holy,Holy」がこの作品の全ての曲の良い所をギュッとまとめた感じで最高でした。
全部まとめた上で「らしさ」をビンビンに出していて、しかもポップにまとめるとか天才としか言いようがない!
そして、今回の「The New Sound」の真に素晴らしい所は「Geordie Greep」の素晴らしい傑作ソロデビュー作としても聴けるし、もし「Black Midi」が今も続いていたらこんな傑作がバンドで産まれていたかも・・・みたいにも聴けるとてもファン想いでフレンドリーな作品な所です。
そして格段にポップになった事でご新規さんもウェルカムで隙なし!
ソリッドで爆音でメタリックでプログレッシブでアバンギャルドなロックってだけでカッコいいに決まってるのに、ラテンまでも入れ込んで何も失わずにポップに仕上げているのは奇跡だなと思います。
最後に
ソロになったら全然違う事やる人がいます。
それはそれで全然良いのですけど、応援したい気持ちと同時に寂しさを覚えてしまうこともあると思います。
この作品は既にバンドのファンだった人も自然に聴けて、尚且つ新しい人もウェルカム!な開かれた空気に満ちています。
という事は全人類ウェルカムな最高な作品ということです!
もしかしたらとても雑食な音楽なので戸惑う事もあるかもしれません。
好きな曲を見つけて聴きまくってたら、戸惑ってた曲も案外普通に聴けるようになると思います。
ジャケットが・・・と思うかもしれません。
好き嫌いはあると思いますけど、そこは・・・まぁまぁ・・・ね?(何が?)
これもアートだ!ということにしておきましょう。
僕はこのジャケットの作家である佐伯俊男さんが好きなので全然OKです。
早くライブ行きたーい!
早く次の作品も早く聴きたーい!
次の動きがとても楽しみになる作品でした。
もう一回だけ言っておきます。
マジ傑作です。
おしまい。