自分の感性を信じろ。他人の評価を易々と受け入れるな。「Radiohead」の「Pablo Honey」は間違いなく傑作だ!!!!!
はじめに
いや、すいません。
別に喧嘩売るつもりはないです。
でも納得いかないんですよ。「Bends」最高だけど「Pablo Honey」は駄作だよなって言う人多すぎて辟易するんですよ。
いやいや、特に心酔しているファンじゃない僕にとっては「Bends」って「Ok Computer」あっての「Bends」だろ。
「Pablo Honey」と「Ok Computer」を足して2で割ったような作品だろ?
・
・・
・・・
いやそれ最高の作品じゃん!「Bends」最高!
やっぱBends最高
どうにか「Bends」に文句着けようと考えながら書いてたら数行で「Bends」最高という結論に至ってしまったわけで、早くもこれから書いていく文章の根拠を失ってしまった。「Bends」凄いぞ!
いや、やっぱり納得できない。
足して2で割ったら最高なんだから「Pablo Honey」も最高の作品だろ!
ということで全国1000万人の「Radiohead」ファンだけど「Pablo Honey」嫌いな方々にいかにこの作品が最高なのかという事を伝えていきたいと思う!
1st単純すぎ問題について
まず俺はこの作品のメロディーとサウンドが大好きだ!
コンパクトで簡潔な作品な所が大好きだ!
情けない事をギターをかき鳴らして叫ぶように歌うロックが大好きだ!
と威勢よく始めようと思いました。
しかしその前にどうしても私が同意できない問題について反論させて頂きます。
それは色々なレビューやブログで書かれていてバンドも言っている1st単純すぎだし粗削りでダメ問題に私が終止符を打ちます。
これを読んだらこの理由は使えなくなるから、他の理由を考えてください。
僕とRadioheadの出会いからわかるPablo Honeyが最高なわけ
僕はRadioheadに出会ってから年単位でBendsをPablo Honeyだと思っていた。
そして、Pablo HoneyをBendsだと思っていた。
要するにBendsを1stと思って聴いていて、Pablo Honeyを2ndと思って聴いていた。
何を言っているか全くわからないと思われるので以下は私の勘違いの歴史です。
僕は1stだと勘違いしながらも「Bends」を聴いて、ナードで陰鬱だけど素晴らしくキレイで凝ったことやる、新人の頃から規格外なとんでもないバンドなんだなと感心。すげぇバンドだなと思う。オススメされた人に逆ニルヴァーナだから聴いてみてという乱暴な勧め方をされたのも効いています。何が逆なのかはわからないけどなんとなく逆だねって思いました。背中合わせの逆な感じですけど。
2ndだと勘違いしているPablo Honeyを続けて聴いて、一気に殻を破ってアグレッシブになったな!陰鬱な感情をノイジーに叩きつけてきてめちゃカッコイイやん。ボーカルもエモーショナルに歌ってるしいいよいいよー!Creepはもちろん良いけど他の曲も前作(Bends)に負けず劣らずメロディーいいな。やっぱり浪花節なロックは最高!陰鬱なままニルヴァーナとは違う形でブチ切れててさいこうだなって思いました。背中合わせのままなのにここまで変われるのすごいって思ってました。
そして3rdのOk Computerで前2作を踏まえて混ぜたらプログレみたいになっとるやん!すごい進化したな。全く違うステージに行っちゃっててとんでもないな。この作品が一番音楽的評価高いのも納得。こんな感じで僕のファーストコンタクトは終わったのです。
結論
こんな感じでした。
何が言いたいのかと言うと、殆どの人が唱える2ndを聴いたら1stなんて単純すぎるという感想なんて順番に聴いたから感じた感想ってだけです。
私みたいにマヌケな聴き方をしていたらこんな感想になるんですよ。ということです。
間違えて聴いてもPablo Honeyの良さは消えません。
もちろんBendsの良さだって消えません。
どっちも素晴らしい作品です。
間違えたからこそ踊らされずに良さがわかったのかもしれません。
僕は当時のインタビューでバンドが1stを失敗作と言っているのを読んで感激しました。あんなすげぇ1st作ってイライラしてるの意識高すぎだろと(僕はBendsを1stと思っています)。どんだけ才能あんだよ。ヤバッと思いました。
そもそもこの時代の他のロックバンドがこんなにもカッコイイ作品を作っていましたか?という事を問いたいです。
あったらそのバンドも売れてるはずです。もし知っているのなら教えてほしいです。すごい豊作の年だよって思います。
こんなスミスでニルヴァーナでピクシーズでキュアーでちょっぴりシューゲでメロディー素晴らしいバンドが同時代に何組もいるはずがないとすら思えます。
自分の間違いを正当化させて頂けるのならばバンドの成長ストーリー的にも美しいとすら思えます。
数年後に僕は自分の間違いに気づき恥ずかしく思いましたが、作品への感想と評価はなんら揺るぎませんでした。
今でもPablo Honeyの方が好きなくらいです。
いかにPablo Honeyが最高なのか簡単にご紹介
ちょっと長くなってしまったのでこの作品がいかにカッコイイかを簡潔にお伝えさせて頂きます。若干前の文章に書いたことと被りが出るかもしれませんがご了承ください。
①アルバムの始まり方がカッコイイ!
決して1曲目の「You」は疾走感溢れる曲ではないですが、ギターが鳴いてベースが蠢いてドラムが炸裂してボーカルが咆哮する最高の始まり方です。
全員がグワーって演奏してる様子が想像できます。
②勢い一発の曲がカッコイイ
今の「Radiohead」が絶対に作らない曲の宝庫です。
らしくない曲かもしれませんが、やっぱりカッコイイの凄いよ。
③意外と曲のバラエティがある。
元ネタの感じが無邪気に出ている曲もありますが、やっぱりこのバンドならではの味も入っていてオリジナリティがちゃんと担保されています。「Anyone can play guiter」とかはちょっとイジれば「Ok Computer」に入っててもおかしくないよね。
どんな曲もやっぱり「Radiohead」っぽさがあって凄い。
④トムの声がエモーショナル。
やっぱりこの声が最高です。
静かな声もエモーショナルに歌い上げる声もカッコイイ。
今じゃ絶対にやらない声の出し方をしてる曲もあります。
このアルバムでしか聴けない声があります。
どんな歌い方でもこの声ならオールOKです。
⑤ギターが全編カッコイイ。
もうギターの音が最高だよ。
ギュイーンでジャキーンもカッコイイしクリーン目なトーンも良い。
このギターの音聴いただけで良いバンドだなって確信できるよ。
「Proove Yourself」のギターソロとか好きすぎてそこだけずっと聴ける。
もちろん「Creep」のガガッも最高だし、そこからのギュオーンも最高。
⑥なんだかんだ「Creep」が入っている。
僕はこのアルバムで一番好きな曲は「You」なのですが、「Creep」はやっぱり良い曲だよなって素直に思える。
ライブ行って演奏してくれたらやっぱり嬉しいもん。
みんなもそうだよね?
シンガロングするのかわからないけど、一緒に歌いたいじゃん。
「But I’m a creep」って歌いたいじゃん。
本人たちは複雑な思いがあると思うけど良い曲だよね。
最後に
誤解無きようお伝えさせて頂きますが
僕は1stと2ndどっちも好きです。
「Radiohead」自体も全アルバムをオリジナルのレコードで持ってるぐらいには好きです。
ただ「Radiohead」の話をする時にどうしても「Pablo Honey」が悪く言われるのが悲しいのと、思い込みで言っていませんか?という風に思ったので書きました。
1回でいいから色々抜きにしてフラットな気持ちで聴いてみてほしいです。
いやだって最高のデビューアルバムだと思うもん。
めちゃくちゃカッコイイよ。
このバンドの作品で一番聴いているのコレだもん。
以上、ひねくれ者の戯言でした。
おしまい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?