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もう1つのテン年代国産シューゲイズの至宝。「burrrn」の「blaze down his way like the space」でノイズに飲まれ流されブッとんで宇宙へ。


はじめに

どうもどうも!
靴見てますか?靴見がちですか?
何の事って思ってますね?
これがメンタリズムです(違う)

気を取り直して・・・。
全国1000万人のシューゲイズファンの方達にお伺いしたいことがあります。
秋が深まって参りましたが皆様におかれましてはシューゲイズしてますか?

僕はちょっとご無沙汰です。
やっぱドリームポップじゃキメきれないんですよ。
耳を貫くノイズと圧倒的多幸感に溢れたあの音じゃないとキマらないんですよ。
皆様に於かれましても、僕みたいにシューゲイズできなくて困ってるよって方だらけなんじゃないかと勝手に思っています。
もしかしたらもっとくれ!と禁断症状に陥っていて一刻を争う状態になっている方もいるかもしれません。

僕はシューゲイズ成分が取りたいなって思ったら「四天王(マイブラ、Ride、slowdive、Chapterhouse)」と「揺らぎ」という僕が好きなシューゲイザーの中から1枚を選んで爆音でしっかりと摂取することにしてます。

お気に入りのシューゲイズをキメた後は、やっぱこいつらだな。
こいつらがいればもう後はなにもいらないな・・・。

って思ってるんだけど、僕は欲深くて、浅ましくて、新たな刺激を欲しがってしまう悲しいジャンキーなんです。

まだ体験した事のない新しいシューゲイズをキメたくなるじゃないですか。
新しい轟音とノイズの海に漕ぎ出して攫われて天に昇りたくなるじゃないですか。

そんなこんなでレコード屋に行ったわけです。
見つかるわけないのにシューゲイズを求めてレコード屋に行ってしまうジャンキーの悲しい性ですね。
そしたら新品のコーナーで見つけちまったんですよ・・・ヘヘッ・・・。
ヤバイブツを見つけちまったんですよ・・・。
この記事の題名に書いてるのがヤバイブツなんですよ。
ジャケットと目があった瞬間に手に取ってしまったんですよ。
そんな極上のヤバイブツを今回はご紹介したいと思います。
この記事を見たら買いに行きたくなること請け合い!
読む前に買ってもイイ!ぐらいにオススメですので読まずに買え。
買って聴いたら記事は忘れろ!ってぐらいに思ってます。

いやスキぐらい押してほしいぞ。

バンド紹介

バンド紹介を書こうと思ったけど情報が全然ない・・・。
とりあえず写真でもどうぞ(Xから借りました)

この佇まいだけでめちゃカッコイイ

この全員が下を向いて楽器をかき鳴らしてる姿は本当にグっとくる。
没頭して全身全霊を込めて弾いてるみたいでとても好き。

この作品のメンバー構成は
yon@      Vo,Gt(たぶん)
hideharu Vo,Ba(たぶん)
hitomi     Gt(たぶん)
yoshimi   Dr (2.4.7.8.9.10)
keito        Dr (1.3.5.6)

とてもシューゲイザー的に正しい構成です。
Voはこれまたシューゲイザーの流儀にのっとって男女混合です。
とってもシューゲイザー的な声で最高です!

そしてお断りしなければいけないのですが、全然情報がないので正直パートが合ってるかはわからん(オイ!)
まぁ出てる音が全てだからいいじゃないか・・・(言い訳)
当時から知ってる方がいたら教えてほしいです。
ドラムが2人クレジットされていますが、新作ではyoshimiさんが担当されているみたいです。

来歴としては
2005年に結成してライブをがんばる。
2007年に自主制作でEP「song without words」をリリース(欲しい)
その後アジアンシューゲイズコンピ「HALF DREAMING」に参加。
2009年にKeitoさんが脱退して活動がスローペースになるものの、新しくyoshimiさんを迎え入れて今回ご紹介のこの作品を2011年にリリース。
そして2024年に13年ぶりに新作をリリースってことみたいです。
めでたい!

作品紹介

この「blaze down his way like the space」は2011年の作品です。
今回13年ぶりの新作と共にリマスタリングされて、晴れてアナログ化されました!
マスタリング担当はなんと「Ride」の「Mark Gardener」です!
すげー!オリジネイター降臨!
これだけで高まりますね!

音質についてですが、オリジナルを聴いたことがないので又聞きです。
音の輪郭や奥行がハッキリしてかなり聴きやすく魅力マシマシなナイスワークらしいです。
いやホントクリアでハッキリしたキレイなノイズが最高です。
この音量を上げても五月蠅いとは感じない現象に名前をつけたいぐらいです。

ちょっと話は変わるんですけど、シューゲイザーってジャンルには音の傾向としていくつかの流派があります。
あまりこういう事を書くのも良くないなとは思うのですが、聴いたことない方に手っ取り早く伝えるのに便利なので参考程度としてお願いします。

代表的なのをご紹介すると
My Bloody Valentine流派 
特徴としては乾いたギターとノイズが基調になってる。

Ride流派
濡れたギターと轟音が基調。

Slowdive流派
アンビエントでスッキリ。

とんでもなく乱暴な紹介ですが、大体合ってるよね?
して、この作品の流派はマイブラ流派に属してます。
・・・・みなさんアレ?と思いませんでしたか?
そうなんです。マスタリングはRideのMark Gardenerなのに流派はマイブラなのです。
面白いですね。
僕は買うときにジャケで恋して裏面を見てMarkの名前を見つけた瞬間に買うしかないと思いました。

家に帰って聴くまでRideっぽいのを想像してましたがゴリゴリのマイブラでした。
しかも、マイブラの1st風味強めで2nd風味もそれなりな感じですが、そこに「Sonic Youth」風味も感じさせるトんじゃうしかないサウンドです。

ノイジーなのに五月蠅くないこの絶妙な汚し方はマジですごい。
出音もただのフォロワーという枠には収まっていない、しっかり自分たちの色がバリバリに載った手放しでカッコいい音です。
日本のバンドですか?ってコメントがありましたけど、マジでそう思ってしまうぐらいにバキバキなシューゲサウンドです。

そして基本的にはマイブラ流派なんですけど、曲によってはUSオルタナな感じも存分に感じられて、聴きこめば聴きこむほど発見があるのもこの作品を傑作たらしめてる所以だと思います。

楽曲紹介

とりあえずこの曲を聴いてみてほしい。
coming place

始まりのドラムの音でもうグッとくるし、ギターの入りでキター!ってなるよね。
この変なコード感もこれこれこrけおrこえkろえ!(コレコレコレー)だし、ツインボーカルの感じもおほっほほhこっほhここrけおおえ!(ウォーコレコレー)ってなってしまう事請け合い。
このメロディーのイキそうでイカない感じがクセになる。
この曲を爆音で浴びると「生きてるなー」って感じて幸せ。

次はこの曲
Sweet Breath

この曲もドラムのドッダンドドダンッが最高だし、ノイジーなギターと抑揚があまりないメロディが謎の疾走感を生み出してて、ライブで聴いたら絶対最高だろうなって思える。
間奏部分で各楽器が一心不乱にグゥォーって弾いてる画が浮かんできてイイ。
この短い曲の全力疾走感が好き。

お次はコレ。
この曲もメロウの中になんかうねりがあって好き
picture story show

優しいギターと歌声のフワフワした感じがクセになる。
途中の不穏なコードに入ったと思ったら、ちょっぴりアガるコードに変わってく所とか上手すぎだろ。
こんな感じのもデキるなんてズルい。

最後はこの曲
Shut My Eyes

この曲は作品の最後の曲です。
最後の曲で心の底からマイブラ好きなんだろうなー、マイブララブなんだろうなーっていう曲があってとても微笑ましい。
参照元丸見えな曲ですが不思議と嫌な感じはしませんよね。
確かな実力のある人が心の底から愛を叫べば絶対に伝わるし、なんだかんだ言っても最高にカッコイイもん。
シューゲイザー好きならこの音が嫌いな人いるはずないもん。
ってかよくこの音構築できるなって感心。
ギターのゴーっっていう音とか全体の広がりとかがすごく心地いい。
大好きな曲がまた1つできました。

最後に

いやーこれだからレコード屋通いはやめられない。
僕の大好きシューゲーイザー作品がまた1つ増えました。
ぜひPlay it Loud!!!!!!!!!!でお願いします。

最後までこの文章を読んでくれた、大変素敵でありがたい貴方に告ぐ。

こんな文章読んでる場合じゃない。
早くレコード屋に電話して取り置きして買いに行け。
そんで買って聴いてトんで戻ってきたら、この記事にスキを押してもう1度リピートしてトんで寝ろ!

日々の悪い事、嫌いなアイツ、失敗や挫折、苦悩や絶望・・・・
全部フィードバックノイズで塗りつぶして浄化してくれて心晴れやかにしてくれる、凶暴な顔をした心透き通った優しい音楽です。

激オススメです。
ただし用法用量を守って楽しく近所迷惑にならないようにお聴きくださいませ。
こちらからは以上です。

おしまい。


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