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(遅死11.2)雨のSyrup16gは最高だったよねっていう思ひで(長め)。


はじめに

行ってきましたよ!
雨の降り頻る野音に!
雨に濡れて寒くて大変でしたよ!
でもこんな時だからこそしか観れない光景がある。
こんな時だからこそ感じれる音がある。
ある意味レアなライブだし、なんか似合うと思うんだよね。
写真撮れなかったけど、豪雨とスモークとライトでとても幻想的でその光景だけで来た甲斐あったなぁって思えた。
という事で1週間前のレポです。

注意事項

結構ちゃんと思い出したり、覚えてるうちに書いたこともありますが、記憶違いがあるかもしれません。
敬称略です。
あだ名っぽい表記があります。
悪気とかじゃなくて親愛を込めてこう呼んでるので許してください。

ライブまで

朝起きて荷物の最終チェック。今日のライブは特別だ。
なんてったって雨の野音だ。そして結構寒い。
しかも、明日はKGCだ。休むことは出来ない。
以下は僕が持って行った物です。

  • バック(ちょっと大きめ)

  • 防水っぽい財布

  • 防水ケースに入れたスマホ

  • ポンチョ(最重要)

  • 貼るホッカイロ(最重要)

  • 着替え一式

  • 着替えを入れる防水のデカイ袋

ヨシ!OK!車に乗って出発。
道はそれなりに混んではいたけど想定内。
ただ、物販始まりの13:15にはつかなそう。
レコードの先行販売があるので無くなったらどうしようと焦る。
この日の為に注文していなかったのでドキドキする。
でも、シロップのファンでレコードに拘ってる人全然いなそうではある。
高速を降りて官公庁が立ち並ぶビル街を走る。
こんな所でエレキギターとベースとドラムが鳴らされるなんて最高だなと毎回来るたびに思う。
この辺に勤めていれば働きながら音楽を聴けるのかもしれない。

野音に到着。
野音は近くに400台くらい停めれるパーキングがあるので便利。
予約していけば確実に停められるしちょっとお得。
この日は特定指定日でもなかったので普通の料金でした。
2600円。安いとは思わないけど明日もある我が身に投資しようと思った。
車を停車したのが13:35ぐらい。当初の予定より30分ぐらい遅れてる。
地下から地上に出て公園を横断してく。自然がいっぱいでいい所だ。
ほどなく物販に並んでいる列が見える。

結構並んでる・・・けどこのぐらいならそこまでかからないかな?
と思っていましたが全然列が進まない。
寒くはなかったけど退屈。退屈だけどすることがない。
本でも持ってくればよかった・・・とウダウダしてるうちにリハの音だしが始まる。
これが聴けるのが野音の良い所。昼間の都会の自然豊かな公園からエレキギターが鳴り響く。
ライブハウスの音よりも野外の音の方が好きだ。
空間をギターの音色が切り裂く。ベースの音色が地面を揺らす。ドラムの音色が弾けて混ざる。
ライブハウスがヘッドフォンの音だとすれば、野外はスピーカーの音だ。

抜けがあるかもしれませんがリハで演奏された曲目は以下の通りです。

  • 正常

  • 天才

  • センチメンタル(途中で止めて2回)

  • 負け犬

  • 翌日(やった気がするけどあやふや)

お願いしますと五十嵐(敬称略)の声が聴こえる。
今日はこんな感じの曲もやるのか。Delaydead(以下dead)の曲中心と聴いていたけど、曲数足りないからそらやるよな。
この時はそう思ってたけど、この中からは1曲しかやりませんでしたw
ウォーミングアップに丁度いいのか、セットリストに調整を入れたのか、なんらかの都合なのか、サービスなのかはわからない。

いやー気が紛れた。全然列が進んでないけど気は紛れた。
そのまま待って待って待って待って・・・・
ロンTやスウェットやレコードを買えたのは
16:00ぐらいでした。おいおい・・・2時間15分もかかったとか・・・。
先行物販の締め切りが16:15だったのでギリギリでした。
早めに来てよかった。胸を撫でおろして車に戻る。

ライブは17:30開始で席も決められているのでギリギリに入ればいいので、コンビニにご飯を買いに行く。
雨の降りが強くなってきて気温も下がってきた。ご飯を食べてパワーを蓄えた方が良い。温かい飲み物も一緒に買ってライブまで車の中でゆっくりする。

17:00頃から支度。
ヒートテックを履く。貼るホッカイロを装着。
持ってきたTシャツも追加で着て防寒対策をしっかりする。
ポンチョを着る。失敗にここで気づく。
足元濡れちゃうじゃん・・・。レインブーツないやん。
そうなのです。忘れ物してるんです・・・。というか見落としです。
下半身の1/4はずぶ濡れ確定です。
覚悟を決めよう。幸い濡れても良い靴だし、濡れてもいいズボンだ。
17:15には地上に上がって会場へ歩いていく。

外はもう真っ暗。公園はライトアップされててキレイ。
でも、そこにポンチョやカッパを着た人たちが沢山いて異様な光景。
チケットを見せて中に入る。圧巻の光景だ。
真っ暗で強く雨が降ってる中にライトに照らされたステージがあってとてもカッコイイ。
これから始まる楽しい時間にワクワクしてくる。
幸い準備をしっかりしたからか寒くはない。足も大丈夫そう。
座席に座って待つ。
僕の席はCブロックの真ん中よりちょい左の1列目。
見通しが良いのでラッキーな席だと思った。
いつもはチケットの先行販売で必ず当たるのに順番は後ろの方という、どういうシステムでそうなってるのか良くわからない感じなんだけど、今日は雨の野音のシロップを存分に楽しめそうなイイ席。
じっとステージを見つめながら待っていると電気が少し暗くなっていき3人が登場する。みんなの拍手と歓声と雨の当たる音が空間に響く。
はじまる。

ライブ本編

01. クロール

カッコイイ。野外だからか音響的にも変なバランスになってなくて聴きやすい。シロップはギターロックバンドだ。そんなのファンからしたら当たり前だけど、でも作品を重ねる度に段々とストレートな曲は無くなっていった。インディーに戻っての作品だけど、ストレートなギターロックでこんなにカッコイイんだぜってのを見せつけてる感じで、カッコイイなって当時感じたのを思い出した。

02. 前頭葉

前!頭!葉!Yeah!!!!!!!!!!!!!!
これを一緒に叫べるだけで最高だよな。

03. Heaven

この頃の曲はキーがそこまで高くないからか歌声は安定してる。シャウトも決まっててカッコイイ。
その代わりこの曲はギターがちょっと暴れてたw
でもシロップのギターって難しそうだなって勝手に思ってる。
相変わらずギターの音色はメチャクチャかっこいい。

04. もういいって

この曲ぐらいで確信に変わったのだけど、今日はコーラスがとても多い。
これが本当に最高なんだよな。コーラスで歌ってる所でシャウトとか最高。
この曲もギターのアレンジが抜群にカッコイイ。Syrupのロックバンドな所が良い感じに出てる好きな曲。

MC1

中畑(敬称略)(以下タイコ)大変だねぇと言われたw
ライブする時によく雨が降る野音。
というのは冗談で無理なく楽しんでねというアナウンス。
僕らは無理してでもやるよという言葉も添えて。
やりますかというテンション高めの五十嵐
ここまでの光景でお釣りがくる経験だ。
足はもうぐちょぐちょで冷たいけど気にしない。

05. 翌日

目覚ましベルのようなギターの音で一気に持ってかれる。
リハでやってた曲やってくれたー!
ってこれはdeadに入ってるからそりゃやるだろ。
名曲だから最高でしかないけど、僕はこの時「これで終わり」飛ばした感じがするけど大丈夫?聴きたいよって思ってた。
さぁどうなるんでしょうw
曲は大盛り上がりでした。やっぱ最高だよな。

06. 生活

五十嵐のオーイ!で始まる。
これも名曲だから最高でしかない。
五十嵐の弾くギターの音って特別だなって思う。
自分がギターを弾くならこんな音を出したい。
自分が理想とする音にとても近い。
解散前はどんどん音が乾いていってそれも良かったけど、再結成後は音がしっとり濡れてよりカッコよくなったと思う。
相変わらずこの曲のギターソロはカッコいい。
弾けてないとか言う人がいるけど、たぶん飽きてるんだと思う。
毎回手を変え品を変えやってるんだと思う。
毎回カッコイイのがその証拠だ。

07. 真空

名曲3連打である。こっちの身体とテンションを気遣っているのかはわからないけど、身体が温まって助かるセットリスト。
メロウな曲が得意なだけじゃない。ロックでカッコイイ曲もバッチリできるのがこのバンドの良い所。
タイコのロックンロールの掛け声はいつだってブチ上がる。
Yeah!Yeah!Yeah!でのYeah!Yeah!Yeah!Yeah!Yeah!の被せがたまらん。
赤いライトに照らされた五十嵐のシャウトが都会に吸い込まれてく様がとてもカッコよかった。

08. Breezing

何年ぶりだろうこの曲。
たぶん遅死10.10以来・・・いや、その後もう一回ぐらいやったか?
短くて歌詞もほぼないインストみたいな曲。
でも、こういう曲がちゃんとカッコイイのが良い所。
多分10何年振りぐらいだと思うレア曲。

09. エビセン

この曲はすごく美しかったなぁ。
複雑な模様のライトに3人が照らされて、スモークが風と雨に流されながら光を乱反射してて、乾いたギターの音とブーンと鳴るベースとスネアの炸裂する音が合わさって、優しい曲調なのになんだかサイケな感じでカッコよかった。
なんだか現実感が薄い時間だった。ぽわーんとしてた。

10. 明日を落としても

いつの間にかしっとりフェイズに入ってたと気づく。
この曲も大名曲なので最高でしかない。
ビル街で鳴るこの曲は、いつもより悲しくて、切なくて、鋭かったけど、なんだかちょっとだけ温かい。
明日を落としても誰も拾ってくれないし死ぬことさえできないなら、死ぬ気で死んだつもりでやるしかないって思う。
そんなつもりで書いてるのかは知らないけどいつもそう思う。

MC2

なんか野戦病院みたいになっててごめんねというフレーズ。
光景を見てこういうフレーズが出てくるのはすごいよな。
良いか悪いかとかじゃなく、確実に人とは違う目線を持ってる。
僕もそうなりたい。普通の目線も持っていたいけどね。

11. 赤いカラス

この曲も大名曲なので最高だ。
雨が降りしきる中で聴く赤いカラスはいつもよりオセンチ。
力強いメロディーだけど同時になんだか寂しさを感じる。
過ぎ去ってしまう時間と取り残されたかのような自分。
夢と無限。未来への渇望。そこに自分が関わっていられるのか。
犬が吠えると音源版では印象が結構違う。よりオセンチ。

12. I Hate Music

この曲も何年ぶりなんだろう・・・いややってるような・・・。
配信無観客の時にやった?全然覚えてない。
映像化してほしい。全部のライブ映像化するか音源化してほしい。
僕は全部買う。
この曲もシロップのギターロックの腕前と幅がとっても良く出てるナンバーだと思う。
一緒にI hate musicって歌うの気持ちいい。

13. In My Hurts Again

不意打ちのような選曲。
たぶんとても気に入っているんだろうなと思う。
このゆったりのテンポと雨とコード感がぴったり合っててサイケ感が出ててぽわーんな感じだった。雨が似合う曲

14. 変拍子

フェイザーが強めにかかったギターの音色となんだか足元が寒くなってきてて僕の精神もギュオーンと彼方に行ってしまいそうなのを覚えてる。
この曲のギターソロが好きだ。別に複雑なフレーズじゃないけど好き。
この不穏なんだけどなんだか希望が見え隠れするような絶妙な加減の曲ってどうやって思いついてるんだろう?
こういう曲を作れるところが本当にすごいと思う。

15. 光なき窓

とても良い曲。
優しいメロディに閉じた未来。
最後のシャウト混じりの歌唱がどうにか窓を開けようとしてる感じがしてカッコイイ。
窓を開けたら眩い光が射してるんだろうなって思える曲。
本当はどうだかわからない。
優しく響くギターの音色とライトに照らされる中で必死の形相と声で「そばにいてくれ」と歌う五十嵐の声が真に迫る。
光なき窓というフレーズをシャウト混じりで歌う五十嵐の姿がグッときた。

En.1-1 Sonic Disorder

アンコールはいつもより早めに出てきてくれた。時間もあるのだろうけど助かる。体はまだ温かいからその間にバンバンやってほしい。
Tシャツで出てきたけど寒くないんかと思った。
この曲はライブでも定番だし安定の代表曲。
カッコイイとしかいう事がなくて困る。
ベースが鳴って、ドラムが合わさって、ギターが被さる。
これだけでカッコイイんだからロックてステキだと思う。

En.1-2 神のカルマ

前曲から繋がるように始まる。
これも定番な代表曲。
五十嵐の煽りとシャウトが連発される。
問答無用すぎて書くことない。
すごく引き算が上手いアレンジでカッコイイよね。

En.1-3 落堕

前曲から繋がるようにドラムがリズムを刻みだす。
これも定番で代表曲。
毎回、曲の前奏で遊ぶ曲でもあって楽しみな曲でもある。
どんなギターアレンジで入ってくるんだろうとワクワクする。
今回はギターとかではなく、ハンドマイクでステージの前まで来て足を投げ出して腰掛けて1番を歌うというとてもレアなやつ。
前に出てきたときに結構降ってたーっていうのとゴメンという事を言っていたと思う。
寝不足だって言ってんのをみんなで叫ぶの最高。
熱出そうってしきりに歌ってた。
いつもより短めだったけどレアバージョンで助かる。ありがとう。

En.1-4 coup d'Etat~空をなくす

ライブの定番代表曲。
何度聴いてもカッコイイ。
五十嵐のシャウトは本当に魔法がかかっている。
喉の消耗や心配もしてしまうけど、唯一無二のシャウトだなって思う。
ロックって叫びの音楽だと思う。
愛されたいって叫んで、孤独を叫んで、悲しみを叫んで、怒りを叫んで、切なさを叫んで、喜びを叫んで、楽しさを叫んで、ありとあらゆる感情を叫ぶ音楽だ。
たとえ静かに歌ってても心が叫んでいるからロックになる。
だからこそ、心と声の両方のシャウトは伝わる。

MC3

今年初ワンマンって事と今年最後のワンマンって事とめっちゃ楽しかったという事と来年も会いましょうという内容のMCだったと思う。
天気とは逆ですごく晴れ晴れした優しい顔をしていたのが印象的。

En.2-1 Reborn

大名曲。
色々な人にカバーされていて一番有名な曲。
やっぱり何度聞いても良い曲。
らしくない曲というか、シロップらしさという範囲の中の一番外側にあるような気もするし、一番真ん中にあるような気もする不思議な曲。
終わりよければ全てよしな感じもする曲。
昨日より今日が素晴らしい日なんて解ってるそんなこと、当たり前の事さ。
皮肉に捉えがちだけど、そうしたいしそうに決まってる。
そうやって生きていくんだよな。

最後に

今年はシロップのライブがあんまり見れなかったな。
そんな年もあるし、バンドの全員が元気そうでとても良かった。
来年は新作を出してもらって、ライブもしてもらって、レコードも出してもらってという活動が見たいなぁ。
でも、無理はイカン。
楽しく健全に一丸となって一生懸命演奏しているシロップが好きだから。
お互い幸せに生きていこうぜ!って勝手に思ってます。

おしまい。

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