「The Beths」の「Expert In A Dying Field」は優しく寄り添い、元気に励まし、あなたの日常を明るく色づける。
はじめに
どうもどうも。
ロック聴いていますか?
ロックしてますか?
なんか、家主の時も似たようなこと書きましたけど、音楽がどんどん難しくなってませんか?
似たような事をそのまま書きそうなので自分の文章を引用しますよ。
刺激的な音でアバンギャルドで難しい感じな音楽多いですよね。
なんかロックの界隈でも誰もやってなさそうな事探しを頑張って、それをがんばって作品として昇華してってのをみんなでやってます。
それはそれで素晴らしいと思うんですよ。
そのがんばりが未来に繋がりますよね。
でもみんな変化球ばっか出してませんか?と思うんですよ。
刺激勝負になってませんか?と思うんですよ。
シンセとか同期を使って世界を急激に広げることばかりやってませんか?
数年前の僕はこんな時代にど真ん中投げてくれるバンドいねーのかと探し回っていました。
それで見つけたのが記事のタイトルのバンドです。
あと事後報告で申し訳ないけど、引用したのに同じような事書いてしまいました。
申し訳なく思ってます。
どんなバンド
メンバー構成はこんな感じです。
Elizabeth Stokes Vo/Gt 真ん中右
Jonathan Pearce Gt/Cho 一番左
Benjamin Sinclair Ba/Cho 真ん中左
Tristan Deck Dr/Cho 一番右
バンドの生誕の地はニュージーランドのオークランド大学のジャズ専攻科みたいです。
ポップなロックが好きで意気投合して組んだみたいです。
とても普通な組み方で親近感わきますね。
ビジュアルも親近感湧きますよね。
それなのに全員風貌が全然違うので、外国人の顔を見分けるのが苦手な人でも覚えれそうなぐらいにはキャラ立ちしてます。
この作品の曲ではないのですがメンバーの顔と楽器を結びつけるのに打ってつけなMVがあるので共有させて頂きます。
おぼえれたでしょ?
曲もよかったでしょ?
いいよね。
どんな作品
ロックでポップで良い曲をあくまでも自分らしいサウンドで12連打!
こんな作品です。
ギターがジャーンでベースがブンブンでドラムがダンダン!
ギターソロがギュイーンでコーラスがフワー。
俺が好きないつもの感じだ。わかってほしい。
とりあえずキラーチューンな一曲をどうぞ。
うん。カッコイイ。そしてめちゃくちゃ演奏上手いと思う。
タイトでヘビーなのに胸焼けしない絶妙なバランス。
そしてアルバムの曲がいやホントどれを聴いてもメロディが良い曲だらけなんですよ。
パワーポップな感じもあったり、パンキッシュな感じもあったり、ジャングリーな感じもあったり、なんかスタジアムバンドの高揚感ある感じの曲を自分たちなりに解釈した感じとかもありと飽きさせない幅の広さ。
ここまでの説明だと速い曲だけのバンドと思われるかもしれませんが、こんな曲もあります。
うん。とても良い曲。コーラス良いなぁ。
音色や音の抜き差しが上手くてスルッと聴ける。
エモでポップなバンドは弾き過ぎがちだけど、このバンドは出自が関係しているのかこの辺の塩梅が上手いしIQ高いなぁって思います。
こんな感じで曲単体がとても強いアルバムです。
この2曲以外も強いです。
それなのにアルバム全体として見ても統一感があるのは、このバンドが自分たちの得意な事をちゃんと理解してるからだと思う。
手を広げて色々な事をやるけど、無理な背伸びはしてない感じです。
デビューの時から作品を追ってますが、やってる事は全然変わってない。
それなのにマンネリ感がないのは真に実力がある証拠。
あと個人的に特に大好きなのが声です。
ボーカルのエリザベスさんのちょっと低めで素朴だけど、情感が感じられるチャーミングな歌声が好き。
ファルセットも無理してない感じで好き。
クレジット見てないけど作曲に関わっているだろうなぁ。
そして他3人のコーラスも好き。
意外と全員が声出すバンドは少ないし、効果的に使ってて良いアクセントになっている。好き。
最後に
このバンドはロックが好きな人ならどこか引っかかるフックをたくさん持っているバンドだと思います。
なにより良い曲を良い演奏とキレイなハーモニーで聴かせるなんていう普通に思えて今の時代には珍しいスタイルを追求しているのはとても素晴らしいと思います。
結局何回もリピートしてしまうのは王道で普遍的なスタイルの作品です。
こんな王道なバンドなのに、カウンター側にいるってのが歪な時代を感じさせます。
小音量でも大音量でも楽しめるこのバンドの最高傑作です。
こんな音楽が売れてくれると個人的には嬉しい。
おしまい。