【三麻】魂天の染めブラフ

先日、王座の間で三麻を打っていると高い魂天lvのランカーさんと同卓した。
自分がトップ目で南1局の親を迎える。

対面が魂天さんで南ポン、自分は平和のみ聴牌

対面は北2抜きで混一色が絡むと満貫~跳満がある。一巡前に平和聴牌したがめくり合いたくないのでダマとし、この後すぐに下家が8pを切って1500点の点棒を拾った。さあ、対面の手牌を覗いてみよう！

魂天さん、ここから最終手出し3p

なんと…。混一色に見せつつ安全度を十分確保した素晴らしいブラフだ。2巡目の東切りまでは普通に手を進めていたと思われる。そして3巡目の選択、これには感服した。

3巡目の手牌

役牌対子、北1で他は微妙な手牌。
親(私)のドラ発切りを見て速度が間に合わないと見たのか、ここから4sを抜いている。ツモ次第で和了を見つつ、これから始まるブラフ移行の選択肢を残すこの4s切り。
さすが、私には打てない魂天の一打だ。

7巡目の手牌

ツモが効かずに2s9s発ツモ切り、といかにも混一色っぽさを演出しつつ北すら抜かずに安牌を抱える。

上家が切った南。これをノータイムでポン

この南の対子があったからこそブラフに向かったのだろう。南ポン打8pでブラフ完成だ。和了が厳しいと見れば、圧力をかけて相手を自由に打たせない。
実際私はドラ無しの早い聴牌でリーチをかけることができなかった。

無論、ブラフは闇雲に使えるわけではない。魂天さんが、和了に向かうよりブラフした方が得だと判断したのだ。ブラフ寄りになった要素を自分なりにまとめてみる。

・北0抜きの親が3巡目ドラ発切り(明確に手が整っていそう)
・役牌対子(南)があり、ポンで圧力になる
・北1抜きで、混一色の満貫打点を演出できる
・自手が現状2000~3900止まり

黒字が特に大きい要素。南を仕掛けて和了を目指しても親リーとめくり合う未来が想像つく(しかも大体愚形で)。これならブラフで相手を脅して、遠回りさせることを選ぶのも納得がいく。

三麻の染め手は早い高打点も多く、無警戒だと簡単に点棒が吹き飛ぶ。ブラフは北抜き・役牌対子との相性が抜群に良く、四麻と比べて重要な技術になるのかもしれない。