不妊治療歴⑧採卵手術
採卵前のおなかの痛みがかなり強く耐えきれないほどでしたが、何とか採卵手術を迎えます。
手術室へ
おなかの痛みの強さから、永遠にも思えた個室での待機。それを終え、名前を呼ばれて手術室へ。
FT(卵管鏡下卵管形成術)の「ザ・手術室!」というイメージとは違い、診察台のように動く椅子のようなタイプの手術台に乗ります。
点滴と酸素マスクをつけられました。
静脈麻酔で眠くなってくるのかと思いきや、全然効いている感じがせず、意識ははっきりしています。
話しかけると麻酔が効かなくなるので説明はしせんよ、と聞いていた通り、手術の手順に関する説明は一切なし。何か卵巣や子宮に刺されてどんどん進んでいく様子が感じられます。
とにかく刺されている感じで痛くて、「痛いんですけど」と声に出してみるも、酸素マスクのせいなのか気づいてもらえず、ひたすら採卵が進んでいきます。
看護師の方が「来てます。――止まりました」などと小声でおっしゃっているのが聞こえて、順調に採卵できていそうなのはよかったのですが…。おそらく時間にしたら十数分だと思いますが、めちゃくちゃ痛い、もうこれ以上は無理、耐えられない、と思ったところで終わりました。
痛みが強すぎて、手術室で安静に
手術後もおなかが痛すぎて、それを伝えると痛み止めの座薬を入れてくれました。痛みから呼吸が安定せず、しばらく手術台で休むよう言われます。
この日の採卵は私が最後だったようで、30分くらい手術台でじっとしていました。呼吸がうまくできていなくて、時々酸素計が鳴ってしまい、そのたびに看護師から深呼吸の指示を受けました。
落ち着いた後は、最初に入った個室(回復室)へ。横になるとすぐにトイレに行きたくなってしまい、看護師の方を呼びます。
トイレでもめちゃくちゃ痛かったですが、何とか排尿することができ、一安心。
と思ったのもつかの間、数分でまたトイレに行きたくなってしまいます…。
膣にガーゼを入れているのが、トイレに行きたくなる要因でもあるとのこと。2回目のトイレを済ませた後、酸素計なども外され、診察を受けることになります。
採卵結果
ガーゼを取るのが地味にめちゃくちゃ痛かった…。それでも無事に処置を終え、採卵の結果を聞きました。
17個の卵子が採れたこと、個数が多かったので痛みも強かったが、その分受精卵も期待できると伝えられました。
無事に採卵できたことがわかり、本当に安心しました。
迎えに来た夫と一緒に、培養士と受精方法について話し合います。
精子の状態も特に問題はなかったらしいのですが、受精障害の可能性も捨てきれないので、ふりかけと顕微授精を半々で行うのがおすすめとのこと。顕微授精は費用もかかりますが、もうここまで来たらそんなことは言っていられないので、おすすめ通りにお願いしてしまいます。
受精結果と培養結果を、3日後と7日後に聞きに来るように指示がありました。
受精と培養の結果次第ではありますが、とにかく無事に採卵が終わったことにほっとしました。結果を聞く日に、OHSS(卵巣過剰刺激症候群)になっていないか、診察してもらえるとのことでした。
とにかく採卵前から手術中までおなかが痛すぎたので、採卵で卵子がなくなったおかげでそれが軽減される、それだけでハッピーです。
採卵の日は安静にしましたが、次の日からは普通に仕事をすることができました。